ベストジーニスト賞を受賞した中島裕翔

 10月15日、2019年のベストジーニストが発表され、表彰式が行われた。

 投票による一般選出男性部門では、Hey! Say! JUMPの中島裕翔が3年連続1位を獲得、見事殿堂入りを果たした(女性部門の1位は山本美月)。

 木村拓哉、草なぎ剛、亀梨和也、相葉雅紀、藤ヶ谷太輔に続く6人目のジャニーズ系タレントの殿堂入りとなった(※草なぎは現在は新しい地図に所属)。

ほぼジャニーズ

 今年の2位以下の顔ぶれは、以下の通り。

2位:ジェジュン
3位:永瀬廉(King & Prince)
4位:高橋恭平(なにわ男子/関西ジャニ―ズJr.)
5位:西島隆弘(AAA)
6位:正門良規(Aぇ! group/関西ジャニ―ズJr.)
7位:末澤誠也(Aぇ! group/関西ジャニ―ズJr.)
8位:増田貴久(NEWS)
9位:森田美勇人(7ORDER project)
10位:小瀧望(ジャニーズWEST)

 2位のジェジュンと5位のAAA西島隆弘、9位の7ORDER森田美勇人以外がジャニーズ所属タレントで占められる投票結果となった(※森田は元ジャニーズJr.)。

「1980年代から続く伝統あるランキングですが、ここ10数年はジャニーズのタレントが上位に多くランクインするため、ある種のジャニーズ人気投票のようになっている側面もありますね」

 と、あるテレビ誌記者は言う。

「歴代の殿堂入りジーニストはそうそうたる顔ぶれで、そこに選ばれることは名誉になるので、ファンは頑張って投票しますよね。今回は、4位のなにわ男子・高橋恭平くんをはじめ、6位の正門くん、7位の末澤くんと、関西ジャニーズJr.のランクインが多いのが印象的。さらにいえば、3位の永瀬くんや10位の小瀧くんも関ジュ出身。Myojoの『恋人にしたいJr.』ランキングでも、1位の西畑大吾くんはじめ、関西勢の活躍が目立ちました。このところの関ジュファンの熱量の高さを実感します」(前出・テレビ誌記者)

 とはいえ、単純な人気投票にならないところも、ベストジーニストの特徴のひとつである。

「たとえば今回、殿堂入りした中島裕翔くんですが、同じグループでは山田涼介くんや伊野尾慧くんのほうが、ファンの数なら単純に多いと思います。でも、中島くんが3年連続ジーニストに選ばれる。グループの中でも、オシャレに敏感でスタイルがよかったり、モデルとしての仕事があるメンバーに投票が集まる傾向が強いですね。イチオシがほかのメンバーであっても、自分の推すグループが上位になってほしいため、票が集中するようです」(同)

 それにしても、36回を迎えるベストジーニスト賞で、ジャニーズのタレントが一般選出部門で選ばれたのが、実に27回。なぜ、“ジャニーズランキング”の色合いが強い賞となっているのだろうか。

「やはり木村拓哉の5年連続1位というインパクトからですよね。かつての『anan』の“抱かれたい男”のランキングとともに、ナンバーワン=キムタクという構図が強く印象づけられた」

 というのは、ある芸能ジャーナリストだ。確かに木村拓哉の受賞以降、ジャニーズ以外は2005年の氷川きよしの1度きりで、それ以降はずっとジャニーズタレントが受賞している。前出の芸能ジャーナリストが続ける。

1998年、吉川ひなのと受賞した木村拓哉

「木村拓哉のあとに、大のジーンズマニアとして知られる草なぎくんがやはり5年連続1位となった。投票側とすれば、AKBの総選挙よりもずっと前の時代から、自分たちの手によって好きなアイドルの名前を世の中に知らせることができるシステムがあったわけですからね。

 1位は取れなくても、もともと母数の多いジャニーズであれば、自分の推すグループのメンバーをトップ10に食い込ませることはそう難しくはない。ということは、Jr.のタレントが突如ランクインするような、ジャニーズ総選挙的現象が起こるということです

次の受賞者は??

 今年で3年連続受賞した中島裕翔が殿堂入りしたことによって、次回以降は誰がベストジーニスト賞(ジャニーズトップ)を受賞するのだろうか。

順当にいけば、3位のキンプリ永瀬廉くんになるのではないでしょうか。スタイルもよく、キンプリの快進撃からすれば、中島くんの後にそのまま続く可能性は高いです。グループ内でファンの数も多い平野くんは、身長がそれほど高くなかったりすることもあったりするからか、トップテンにランクインしていないところも特徴的ですね。

 なにわ男子の高橋恭平くんが1位になれば、初のジャニーズJr.からの1位となり、それもまた面白くなりそうです。来年デビューするSnow ManとSixTONESからは今回ひとりもトップ10には入っていませんが、ラウールくんやジェシーくんなどがデビュー後の勢いにのってランクインする可能性もある。SixTONESの松村北斗くんも、かつてトップ10にランクインしたこともあったので、デビューによって再浮上してくる可能性もありそうです」(前出テレビ誌記者)

 2020年、新たなベストジーニストは誰が獲得するのか。意外と今回2位だったジェジュンが、2005年の氷川きよし以来、ジャニーズ以外の1位となったりして。

<取材・文/渋谷恭太郎>