「僕はやっぱり強い相手と戦うのが好き」と、ネイサン選手との勝負を楽しむような発言も 撮影/高須力

「自分がすごくスケートにのめり込んでいた時期に五輪があった場所なので、思い入れがある。ワクワクが止まりませんでした」

憧れの場所でライバルと激闘

 イタリア・トリノで行われたフィギュアスケートのグランプリファイナルに羽生結弦が登場。自身が小さいころから憧れていた会場で、華麗な舞いを見せた。

「ファイナルはネイサン(・チェン)選手との戦いになる」

 前回のNHK杯終了後に語った言葉どおり、激戦となった今回の大会。ショート終了後に羽生が、

「自分もいい演技をしてネイサン選手と最高の戦いをしたかった。いつもスケートをやっている意味を教えてくれる存在」

 と語ればネイサンも、

「ゆづは史上最高の偉人。ただ会えるだけでクールだ」

 こう話すなど、互いをライバルとしてリスペクトするひと幕も見られた。

 フリーの演技の日には25歳の誕生日を迎えた羽生。絶対王者を目指す今シーズンの戦いは、まだまだ続く――。