バーレスク東京 ティファニーさん 撮影/森田晃博

 平日午後6時にもかかわらず、お店の前には長蛇の列。110席あった客席は一瞬で完売!  ここは東京・六本木にあるショー・クラブ『バーレスク東京』。セクシーなダンサーたちがステージを舞う、華々しいパフォーマンスを一目見ようと、連日多くの客でにぎわっている。老若男女が楽しめる本格的なショーを繰り広げる女性たちの人生は壮絶だった──。

 週刊女性ではこのたび、看板娘・ティファニーに密着インタビューを刊行。“ワケあり女”たちが輝くバーレスク東京の魅力と、彼女の半生に迫る!

●PROFILE● ティファニー
 2018年10月にバーレスク東京のキャストに。前職は看護師として皮膚科と婦人科を担当していたという変わり種。父親は日本人、母親はフィリピンと中国のハーフ。SNSでのユニーク&哲学的な発言で話題に。現在、同店の中でも女性人気が高いキャストのひとりとして有名

看護師を辞めて、親に内緒で働き始めた

『マツコ会議』(日テレ系列)では、両親に内緒で勝手に看護師を辞めて、バーレスクで働いていることを暴露しましたけど、マツコさんに“元気で楽しく生きてれば親はうれしい。胸張って生きてるだけでいい”って言ってくれて。本当に涙が出ました。

 テレビに出演する前から両親にはちゃんと言おうっていう葛藤はずっとあったんです。よく考えてみたら、私が何かをやりたいって言ったときに両親は否定をしてこなかったな……と。

バーレスク東京 ティファニーさん 撮影/森田晃博

 サッカーを習わせてほしいとか、看護師目指したいとか。そういうわがままにも“いいんじゃない?”って言ってくれたのに、なんで正直に言えなかったんだろうって。

 看護学校で学んだことに“育ててくれたことへの感謝”があって、それをめっちゃ感じたくせに1年も隠して何コソコソやっているんだろうってずっと悩んでいました。

ボットン便所、雨漏りのある家で過ごした

 実家は両親と私、2歳年下と10歳年下の弟の5人で暮らしていました。家が古すぎてトイレはボットン便所だし雨漏りもしていました。

 大雨の日、家族みんなで寝ていたんですけど、そのとき私の顔にしょっぱい、クッサイ水が顔になんか垂れてくるな~と(笑)。雨漏りの水だったんだろうけど、変な夢を見ていたのでそれが現実なのか、夢なのかよくわかっていませんでした。

 面白いエピソードですけど、当時は友達とか彼氏とか恥ずかしくて家に呼べませんでしたよ。だから今は両親に家を買ってあげたいんです!

未来の見えない人生を歩みたい

 父親はギャンブル好きで、仕事も転々として、実家の生活はカツカツでした。今も奨学金の返済で400万円の借金だってあります。だから、安定した仕事に就こうと思って看護師になったんです。

バーレスク東京 ティファニーさん 撮影/森田晃博

 でも、母親も祖母も夜の仕事をしていたので、その世界にも憧れはありました。看護の専門学校を卒業してから看護師として働き始めたんですが、もう未来が見えるというか、私は結婚して普通に生きていくんだなって……。私は未来が見えない人生を歩みたいと思っているんです!

自己紹介のいらない人間になりたい

 夢はたくさんあって、大きな目標としては自己紹介のいらない人間になりたいって思っています。私のことを見たら“あ、この人はティファニーだよ”って。そのためには、まずバーレスクで活躍できる人間になることが直近の目標ですね。

 ほかにも起業とかもしてみたいとか思っていますし、訪問看護の会社とかもやってみたいですね。まあ、そんな夢見がち少女なんです(笑)。

ティファニーが推す素敵な女性キャスト

みーさん

(写真左から)みーさん、ティファニーさん

 バーレスクのリーダー! 歌やダンスでみんなを魅了する素敵な女性。プライベートはすごくラフで、こんなダメダメな後輩の悩みや相談事を聞いてくれるお姉さん的な存在。癒されたい人や寂しかったり、家族のような愛で優しさに包まれたい人はぜひお会いしてね!

くみさん

(写真左から)くみさん、ティファニーさん

 もうすべてがエロくてセクシー。特にポールダンスでの身体の曲線や表情、繰り出す技はこの世の“エロ”が詰まってる。プライベートでは海外に連れていってもらったり、はじめての経験をたくさんさせてくれる優しくて情の厚いくみさん。ポールダンスや美しい顔を拝みにバーレスクに遊びに来てください。

めいさん

(写真左から)めいさん、ティファニーさん

 ニューハーフとは思えない! 第一印象は女性だと思っていて、誰よりもあとに元男の子だと知った。誰よりも人の痛みを知っていて、誰よりも共感、受容力があって接客も丁寧でかわいくて大好き。

 プライベートでも、人生頑張ることの楽しさ、かわいく見せる極意を教えてくれた。SNSも面白いとかわいいがコラボしているのでぜひ見てほしい! 悩みがあるときや苦しいときにめいさんにお会いすればどんな人でも元気になれると思う。

ききさん

(写真上から)ききさん、ティファニーさん

 きれいなのに冷淡で少し怖い印象を受けやすいけど、中身は温厚でその人のよさを酌み取ってくれる。自分に自信がなくなったとき、自分を見失いそうになったとき、悩んでいたとき“あなたはあなたのままでいいよ”って伝えてくれた先輩。

SNSで募集した質問をズバッと爽快に回答!

──どんな女性を美しいと思う?

 がむしゃらな人。自分と闘っている人。ハングリー精神むき出しの女性。

──好きなごはんのお供は?

 のりたま。

お客さんと談笑するティファニーさん 撮影/森田晃博

──ダイエット術を教えて?

 まず、かわいい女の子の近くに行って、周囲の環境を変えたり、あとダンスのレッスンで身体を動かしたり! ごはんはいっぱい食べたいから、もやしとかこんにゃく麺とかカロリーの低いものを食べる♪

──得意料理は?

 麻婆豆腐! すぐにでも食べたいから、早く作れる方法はないかなぁ~と研究して、今では1分43秒で作れます(笑)。最初は7分とかかってたんですけど…。

──ポジティブでいるための秘訣は?

 ネガティブだと運が下がると思うんですよ。たとえ誰かが悲しいことを口にしていたとしても塗り替えるようにしていきたい。口から出る言葉はポジティブでいたい!

お客さんと写真を撮るティファニーさん 撮影/森田晃博

──洋服はどこで買ってる?

 しまむら、GU、ユニクロ。

──寂しさを感じたときにすることは?

 以前は人に会って群れたりしていたんですけど、最近は寂しさを感じたらその寂しさをむしろ感じていこうと。あ、私いま寂しい! って(笑)それを6時間くらい感じると本当に寂しさは消えるんですよ! みんなやってほしい!

──1日のスケジュールは?

 出勤の日は正午に起きて、自分磨きのためにダンスのレッスンに行くときもあれば、 TSUTAYAに本を読みに行くことも! 午後6時には出勤して午前1~2時に退勤でしょ。そのあと先輩とごはん食べに行って、午前4時くらいに帰宅してから1時間お風呂に入って、午前5時に寝る!


●Information● バーレスク東京
東京都港区六本木3-5-15日拓ビル地下2階(https://burlesque-tokyo.com/
電話・03-6447-2037