桐谷健太・東出昌大 撮影/佐藤靖彦

 桐谷健太(39)演じる元体育教師の刑事と、東出昌大(31)扮する東大卒の検事がタッグを組み難事件に挑む『ケイジとケンジ 所轄と地検の24時』(テレビ朝日系 木曜夜9時〜)。ドラマでは初共演という2人に、お互いの印象から一緒にやってみたいことまで聞いちゃいました!

身長なら「どこにも負けない」バディ

――おふたりは、これまで共演経験はありますか?

桐谷 初めて会ったのは5、6年くらい前だよね。

東出 はい、(映画の)『GONIN サーガ』のときですね。

桐谷 あのときは、役者を始めて2、3年くらい?

東出 そうでした。

桐谷 そのときから東出は、素直でかわいくて。身長が僕より低かったら、もっといっぱい頭をナデナデしてましたね。

東出 あはは!

桐谷 それに当時から、しっかり周りを見ていましたし、気遣いもすごかった。そんないいところを僕も盗んでいこうと思ってます。

東出 桐谷さんは、当時から兄貴肌で頼れる先輩でした。役柄が血はつながってないけど、兄弟みたいな感じだったんです。その関係性のまま撮影を終えられたので、今回お会いしたときもお久しぶりというより、当時の距離感がすぐ思い出されて、安心感がある先輩です。

――そして、今回は連ドラでの共演になります。

桐谷 連続ドラマは初主演なので、本当にうれしくて。17年前にデビューした連ドラもテレ朝さんだったんです。時を経て、こうやって主演で迎えてくれるテレ朝さんの太っ腹さと肝の据わった感じ、そして先見の明は素晴らしいなと思いました。

東出昌大 撮影/佐藤靖彦

東出 (笑)。僕は検事役が初めてなんです。刑事ものとか医療ものの作品は、お芝居の中でも難しいジャンルのひとつと思っていますが、そういうチャンスを得られたのはとても感慨深いです。

 そして、何より桐谷さんと刑事と検事役としてバディを組めるのが頼もしい。今期最強のタッグになれるんじゃないかと思います。

桐谷 2人合わせて370cmのバディなんだって。

東出 そうなんですか!

桐谷 東出のほうが大きいので、そこをだいぶ引っ張ってくれていますが。そういう意味では、身長でいうとどこにも負けないコンビかもしれません(笑)。

撮影終わりに行きたいところは?

――そんなバディの絆を深めるために、やってみたことはありますか?

桐谷 先日、撮影終わりに食事に一緒に行こうと思ったんですけど、雨が降って撮影が長引いたりして行けなかったんですよ。

東出 そうですね、なかなか行けないですよね。

桐谷 もし行くなら、居酒屋でもどこでも。東出とやったら、これまでの関係性もあるし、いい意味で気を遣わなくても、どこでも楽しめそうというのがありがたいですね。

――せっかくなので、東出さんから桐谷さんにリクエストするとしたら?

桐谷 おお、ええよ。行きたいお店はある?

東出 そうですね……これから寒い時期が続きますし、スタミナも必要な撮影があると思うので、焼き肉がいいです。それもガッツリ系の!

桐谷 おっ、それいいね!

東出 お酒と一緒にお肉を食べて、ニンニクのホイル焼きを食べるみたいな感じのお店でご一緒できたらうれしいです。

桐谷 2人でもいいし、スタッフさんを交えてでも。美味しい店を知っているので、ぜひ今度行こか!

■東出昌大の思わず感動エピソード

 若いときは、先人たちが残したものに畏敬の念を抱くみたいな感覚は正直、今より薄かったんです。ただ年を重ね、先輩たちのすごさがわかるようになり、いろんなものを深く感じとれるようになってきた出来事が先日ありまして。というのも、『となりのトトロ』を見て泣いたんです。若いときの自分に言ったら信じないと思いますが、僕も大人になったな、成長したなって思いました(笑)。

■桐谷健太の思わず感動エピソード

桐谷健太 撮影/佐藤靖彦

 昨年、公園を散歩していたら子ども4人くらいが遊んでいたんです。すると探検ごっこをしたいみたいな話になって、周りに大人たちがいなかったので、危ないから後ろについていくことに。

 子どもたちといろんな場所を探検して、夕方になり最後は木が生い茂ってトンネルみたいになった場所をかがみながら進んでいるとき、目の前からオレンジ色の光が差し込んできた瞬間にブワッと涙が出てきて。

 というのも、オレンジ色の夕日に照らされた子どもたちの背中が昔の友達の姿と重なったと同時に、時間を忘れて遊んでいた少年のころの感覚が一気に蘇ってきたんです。子どもの中でいちばん大きな女の子は“おっちゃん何で泣いてんの?”って目で見てましたが(笑)。懐かしさとともに、感動しましたね。


『ケイジとケンジ 所轄と地検の24時』

『ケイジとケンジ 所轄と地検の24時』テレビ朝日系 木曜夜9時〜 (c)テレビ朝日