(写真左から)浜辺美波、安田顕 撮影/佐藤靖彦

浜辺「今回、初めて共演させていただくのですが、安田さんが歩み寄ってくださって」

安田「とんでもない、とんでもないです」

 “アリバイを崩す女とプライドを崩せない男”の凸凹バディが事件を解決していく土曜ナイトドラマ『アリバイ崩し承ります』で共演中の浜辺美波(19)と安田顕(46)。

 都心から遠く離れた時計店の若き店主で、1回5000円で時計や時間に関わるアリバイ崩しをする時乃を浜辺が、時乃の住む街に左遷されてやってきた警察キャリア・察時を安田が演じる。

 時乃が営む時計店に下宿する察時が難事件のアリバイ崩しを彼女に依頼することで展開していくストーリー。もし、ふたりが相手になにかを依頼するとしたら、どんなことを?

せっかちなふたりの“現場あるある”

浜辺「安田さん、ご自分がすごくせっかちだとおっしゃっているんですが、私もなんです。だから、私がすごく早く現場に入ってしまいそうになったら止めてほしいです」

安田「あー、俺もやっちゃう」

浜辺「現場のみなさんを急がせているわけではないんです。だから、気づいたときに“まだいいんじゃない”と止めてほしいです」

安田「今回のドラマって、撮影場所の都合で出演者が集まれるちゃんとした前室がないこともあって。だから、ずっと現場に入っているのがいちばん楽なんだよね。でも、気をつけます。現場を急かしちゃいけないから。かといって、待たせてもいけないし。難しい」

浜辺「はい。狭い撮影場所だと、自分がいると邪魔だろうなと思うときもあって。“あぁ、どうしよう”って(笑)」

安田「そうそうそう(笑)。終わったら終わったで、その瞬間に衣装を脱ぎながら自分の楽屋に向かいますから」

浜辺「私もです! 帽子とりながら行っちゃいます(笑)」

安田のひっそり「べちゃん」は脳のせい?

 すっかり息の合った様子のふたり。安田さんが浜辺さんにお願いしたいことは?

安田「私の年齢を5〜6歳、もらってほしい。38か39歳がいいなぁ。だとしたら、もっとか(笑)。やっぱり走ったときに感じます。あれ? っていうときがある。

 以前に、ランニングホームランを打つシーンがあって。都合、3回くらい走ったんですけど、途中で足がもつれて“べちゃん”って」

浜辺「本当に転んじゃったんですか?」

安田「うん。しかも映ってないところで(笑)」

浜辺「それ、逆にセーフなんじゃ(笑)」

安田「衣装さんには迷惑かけちゃって。そのときに、松重さんに言われたんだよね。

 “ちょうど、40代前半だろ。これが50を過ぎてくると脳と身体の帳尻があってくるから”って。まだ、脳が体力的に前とは違うんだっていうことを把握してないみたい」

(写真左から)安田顕、浜辺美波 撮影/佐藤靖彦

 19歳の浜辺さんには、まだ早い話?

浜辺「でも私、2日目くらいの撮影で大コケして心配をおかけしてしまったので」

安田「あれ、びっくりした。でもね、彼女、足首が柔らかくて、首が据わってないから大丈夫だったのよ」

浜辺「そうなんです。階段を下りてくるシーンだったんですけど、スカートを踏んでしまって」

安田「結構な段数あったよね。ガタガタって。下に僕と成田(凌)くんと勝村(政信)さんがいて。3人いっぺんに浜辺さんのところに“大丈夫か?”って駆けよったんだけど、カメラマンさんだけはカメラを必死に守ってた(笑)」

浜辺「正面にいらっしゃったので、受け止めてくれる存在かなと思ったら(笑)。でも、転んだのは自己責任でカメラは悪くないので。それに、次の日、走れるくらいでしたから(笑)」

 時乃が事件を解決するときの決めゼリフは“時を戻すことができました、アリバイは崩れました”。ちなみに、ふたりの口グセは?

浜辺“サスガです”って、よく言ってしまうかも。お友達と話しているときが多いですけど。合いの手みたいに使っちゃうことが多くて」

安田「ハハハハ」

浜辺「本当に“サスガ”だと思ってるんです。でも、自分の感情的に8割くらいに達していないと使っちゃいけないと思うんですけど、そこまでいってないときにも使っちゃう(笑)」

安田「僕は、“なるほど、なるほど”とか“ぜひ、ぜひ、ぜひ”とか」

浜辺「繰り返しますね(笑)」

安田「あと、“大丈夫、大丈夫”もある(笑)」