(写真左から)長谷川博己、柄本佑、佐々木蔵之介

 ドラマ『知らなくていいコト』(日本テレビ系)で、吉高由里子演じる主人公・真壁ケイトの元カレで動物カメラマン・尾高由一郎役を好演する柄本佑の男の色気に、女性たちの胸キュンが止まらない。

 SNSでも「尾高さんは中身がカッコいい」「イケメンはルックスじゃなくて、性格とか人間性だよね」「尾高さん、これ反則でしょ」「これがホントの男前」と、回を重ねるごとに尾高=柄本ファンが急増している。

柄本佑やムロツヨシを輝かせた“大石マジック”

 柄本は今年1〜2月にNHKで放送された主演ドラマ『心の傷を癒すということ』では、実直な精神科医を演じている。また、今年だけで『Red』(2月21日公開)、『一度も撃ってません』(4月24日公開)、『痛くない死に方』(今夏公開)と3本の映画にも出演し、4月からは舞台『もうがまんできない』も控えている。

「ここ数年間だけでも、映画、ドラマ関係者の間で彼は引っ張りだこです。“佑が出るだけでヒットするのは間違いない”と言われるほどで、演出家たちにも、もっともキャスティングしたい役者だとささやかれています」(映画関係者)

 柄本の俳優としての実力は言わずもがなだが、ここまで“イケメン”を印象づけたのは、『知らなくていいコト』の脚本を手がける「大石静さんのマジック」と、テレビ局関係者は話す。

「これまでも、大石ドラマに抜てきされブレイクした俳優はたくさんいます。代表的なところで内野聖陽(『ふたりっ子』NHK)、佐々木蔵之介堺雅人、(『オードリー』NHK)、長谷川博己(『セカンドバージン』NHK)、綾野剛(『セカンドバージン』『クレオパトラな女たち』日本テレビ系)といった、今や主役を張る人物ばかりです。今回、柄本の今までとは別の魅力を存分に引き出したのは、その大石脚本の賜物(たまもの)でしょう

 柄本と同様に、大石ドラマでさらなる魅力が開花したもうひとりの俳優といえば、『大恋愛~僕を忘れる君と』(TBS系)に出演したムロツヨシだろう。

「コメディやシリアスな役柄が多かったムロさんにとっては初めての恋愛ドラマでしたが、やはり、その“イケメン”ぶりが話題になりました」(テレビ誌ライター)

 ドラマで、“イケメン”や二枚目に見えるのは言うまでもなく、確かな演技力があるからこそ。ブレイクするのは当然だったのかもしれない。

(取材・文/小窪誠子)