静まりかえる、武漢天河国際空港

 2019年12月以降、中国・湖北省武漢市から広まったとされる新型コロナウイルスは、世界中に蔓延し、日本でもパニック状態が続いている。そんな中、いま武漢はどうなのか。武漢市在住の中国人ITライター・エンさん(26)が、封鎖から1か月後の現地を、そして日本のみんなに伝えたいこととは。

  ◇   ◇   ◇  

刺激がなく、つまらない毎日

 現在、武漢がある湖北省では、水、電気、ガス、警察、医療、政府などといった、ライフラインにつながるシステムの仕事以外は出勤できません。

 僕自身は家でテレビを見たり、ゲームをしたり。毎日が単調です。時間がたつにつれて不安が募ってきて、元の生活リズムが狂ってしまうこともありました。

 だから、外に出て思いっきり空気を吸いたいです。いろいろなイベントに参加したり、おいしいものを食べに出かけたりもしたいですね。

 宅配便は休業しているのでネットショッピングができず、商店では食料品や生活用品以外のものはほぼ買えないので、刺激がなくてつまらない毎日です。

 街の様子は1か月前とほぼ同じで、基本的に人の流れはありません。依然として武漢から他所への移動が制限されています。

 しかし市民が混乱する様子はなく、みんな助け合いつつ各自の家で過ごしていますね。

 学校は、インターネットのライブ配信やアプリを利用して、生徒たちが家で授業を受けられるようにしています。

 中国のほかの省では休業していた企業が続々と再開しているため、品物の供給量の制限は徐々に緩和されています。マスクや消毒液などは、近くの薬局で予約すれば買うことができます。

 湖北省では早ければ3月11日に主な公共機関や企業が再稼働するとしています。また、発病者が発生しない日が14日以上続いたら、封鎖解除をするということになっています。

日本のみなさんに伝えたいこと

 日本のみなさんへのメッセージとしては、今回のウイルスを決して軽く考えないでください!

 感染力がとても強く、初期の段階は何の症状もありません! しかし、この時点で患者は強い感染力を持っています!

 症状が出ると急激に病状が加速しますので、外出を減らし、できるだけ人が密集する場所に行かないように注意してください。

 外出する際はマスクをして、家に帰ったら手を洗うこと。消毒も必要に応じてしてください。

 症状があると感じる方は速やかに医師にかかってください、疑いのある人や場所からは離れるようにしてください。患者の尿や便からウイルスが検出されているようなので、清潔が第一です。

 今回のウイルスは非常に狡猾で、高齢者の感染率が非常に高いです!

 いちばん必要なのは、自分はウイルスの恐怖に負けないという確信を保ち続けることかもしれません。

 最後に、中国の人々は現在の日本の状態についてとても心配しています。日本政府の行動が徹底していないし、行動が遅すぎると感じています。ウイルスに負けないよう頑張ってください!