(左から)木下千春さん、CAORIさん 撮影/山田智絵

 加齢とともに気になるのが体形の崩れ。「食べる量は変わらないのに太る」「体重は変わらないのにお腹が出てきた」「胸やお尻が下がってきた」といった悩みを持っている人は多いのでは?

 そこで形成外科医、美容外科医として女性の身体の悩みをサポートしているエレナクリニック新宿本院院長・細井龍さんに、若々しい印象の体形を取り戻す方法をうかがった。

できる範囲で長く続けられるダイエットを

 まず、なぜ年をとると体形が崩れるのだろうか。

「年齢とともに代謝が落ちるため、同じ量を食べていても太りやすくなります。若いころと比べて出かけることが少なくなり、運動量が減ることも体重増加の原因に。

 また、筋肉量が減ることも代謝ダウンにつながり、身体がたるみやすくなり体形が崩れてきます。たるみを美容外科手術で取るという方法もありますが、傷は残りますし、身体に負担がかかります。日常生活を変えることで、理想の体形づくりを心がけていただければと思います」

 断食など極端なダイエットに走る人も多いが、体形を変えるためには長く続けられることを習慣にすることがポイントだ。

「運動を始めても、ハードなものはケガをする原因にもなりますし、続けるのが苦痛になります。ウォーキングでも十分なので楽しく続けられる運動を選んでください。

 猫背の姿勢は老けてみえますが、体幹を鍛えると姿勢がよくなるので軽い負荷をかける筋トレもおすすめです。ストレスがドカ食いにつながる人も多いので、ストレスをためない生活も大切です」

■ここがポイント!
・長続きする適度な運動を行う
・ストレスでドカ食いを避ける
・体幹を鍛えて姿勢をよくする
・加圧インナーなどのグッズでモチベーションをアップ

適度な圧力で姿勢からキレイに

 体形が気になり始めたら、加圧インナーなどのお助けグッズを活用するのもおすすめだ。

「加圧インナーは適度な圧力があるため、着用中は肩を引く姿勢がキープでき猫背の改善につながる設計のものもあります。また、圧力によって体幹が安定しますから、転倒やケガの防止にも役立つと考えられます。

 体幹が安定して正しい姿勢で動けるようになると、身体に無理のない筋肉の使い方が期待できるでしょう。胸やお尻を引き上げてくれ、瞬時に理想の体形に近づけます。

 加圧インナーを着た姿を自分で見て、『これくらい締まった身体を目指そう!』というモチベーションアップになるのもいいことだと思います」

 社会、家庭、心と身体など、積み重ねてきたものに対する変化を受け入れつつ、向上心と好奇心を忘れない30代後半~70代のハピネス世代。つらくない運動、ストレスをためないこと、加圧インナーなどの簡単お助けグッズで、体形崩れを防ごう!

試作開発を繰り返した、最終形に近いバージョンを試してもらいました♪

CAORIさん
「整える」タイプは、着用すると身体のラインがきれいになって、引き締まって見えます。着心地も苦しさがないので、長時間着ていても違和感はありません。「鍛える」タイプは、パンツスーツのときに着用し、脚やウエストをほっそり見せることができました。

木下千春さん
昔、ボディスーツを着たとき、すごく苦しかったのですが、「整える」「鍛える」タイプのどちらも毎日着用していても、苦しさを感じない適度な圧力がいいです。インナーとして着ていると温かく、冷え防止にもなりました。スタイルアップ効果も期待できます。

※ハピネス世代=社会、家庭、心と身体など、積み重ねてきたものに対する変化を受け入れつつ、向上心と好奇心を忘れない30代後半~70代の女性。いわば週刊女性の読者世代。
※体感には個人差があります

【第2回】「イライラ」「やる気が出ない」、医師に聞く大人女子のメンタル&ボディ管理術

【第3回】は4月公開予定です


取材・文/紀和静