パク・ボゴム

 主演ドラマ『雲が描いた月明り』『ボーイフレンド』などで絶大な人気を誇る韓国人俳優パク・ボゴム。昨年、シングル『Bloomin'』で日本で歌手デビューを果たした彼が、3月18日にファン待望のファーストアルバム『blue bird』を発売した。

 アルバムには大切な人に贈る『Dear My Friend』をはじめ、自らピアノ伴奏したデビュー曲『Bloomin'』のアコースティック・バージョンや、作詞に初挑戦した『空を見上げてごらん』など11曲を収録。いまの彼の思いを込めたアルバムの聴きどころを尋ねると、

「個人的には『Dear My Friend』の、ファンのみなさんへの感謝の気持ちを表現した歌詞がすごく好きです。僕の韓国のファンクラブの名前は“ボゴムボクチブ(ボゴム福祉部)”で、キャッチフレーズは“力になる生涯の友”なんですが、この『Dear My Friend』という曲のテーマとぴったり重なるんです。

 この曲は僕の“生涯の友”への感謝の気持ちと愛を込めた歌詞になっていて、僕のそばにいる大切な人や僕を応援してくれているファンのみなさんや家族、友人、たくさんの人への気持ちを表現しているので、お気に入りです」

大切な人を思う理由から
初の作詞に挑戦

 では、初めて作詞に挑戦した『空を見上げてごらん』は?

この曲はファンのみなさんに贈るプレゼントのような作品。デビュー曲『Bloomin'』をリリースしたのは、ファンの方とお会いする機会があるとき、自分の曲があったら一緒に楽しめるんじゃないかという気持ちからです。その『Bloomin'』がたくさんの方に愛され、そのおかげでこうしてアルバムを作ることになったので、感慨深くもあり、感謝もしています。

 僕を無条件に愛してくれるみなさんの温かい気持ちをいつもしっかりと感じていて、その思いを表現したくて、作詞に挑戦してみました。お会いできないときでも、音楽なら日々の生活の中で折に触れて楽しんでいただけるんじゃないかと思って。歌詞を通じて、僕を感じてもらえたらうれしいです」

 微笑みながら語る彼のやさしさが伝わってくる歌詞は、曲のタイトルにも入っている“空”を題材にしている。

「もともと空が好きだというのもありますが、どんな場所にいても空はつながっていますよね。住んでいる場所は違っても、同じ空を見上げながら、お互いを祝福し、応援し、思い合うことができたらいいなという願いを込めて書きました。

 僕のファンのみなさんはいろんな国に住んでいるけれど、みんな同じ空の下にいるんだよということを覚えていてほしい。いつも、そう思っています

忙しくてできない旅
ここで気分だけでも

 “旅”をテーマにした今回のアルバム。これから旅したい場所を聞いてみると、

「僕は空港に行くだけでもときめくんです。空も好きだけど、飛行機も好き。歩いているとき、ふと空を見上げて飛行機が見えると、旅に出たい気持ちが大きくなります。どこかに旅に出るのもいいんですけど、忙しくてなかなか行く機会がなくて……。韓国は冬が寒いので、そういうときはあたたかい場所に行きたくなります」

■撮影ウラ話
 撮影がスタートする前、なぜかスタジオの中に小走りで入ってくるボゴムさん。その理由を尋ねると、「僕の行動がもとでスケジュールが遅れるのは申し訳ないですから」とにっこり。そんな気遣いのおかげで、撮影もインタビューもすべて快調に進行。カメラの外ではなごやかにスタッフと談笑していても、いざ撮影が始まるとすぐさま目の前のカメラに集中。求められるままにポーズや表情を変える様子は、さすが俳優!

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ファーストアルバム『blue bird』発売中
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通常盤[CD] 2800円+税

パク・ボゴム 1993年6月16日生まれ。身長182センチ。'11年の映画『ブラインド』でデビュー。'15年のドラマ『恋のスケッチ〜応答せよ1988〜』で天才囲碁棋士を演じ注目を集める。翌年の初主演ドラマ『雲が描いた月明り』でブレイクし、“国民の彼氏”と呼ばれる存在に。アジアの女性から愛されている。

<取材・文/尹秀姫>