今年いっぱいでグループでの活動を休止する嵐。活動休止まで残り8か月となったいま、5人を取り巻く状況は深刻さを増している。

「新型コロナウイルスの影響で、予定されていたイベントが軒並み中止になりつつあります。4月に予定されていた中国の北京公演は中止になり、7月に5人が担当する予定だった『NHK東京2020オリンピック・パラリンピック放送スペシャルナビゲーター』も、オリンピックの開催が来年7月まで延期になったことで、今年はできなくなりました」(スポーツ紙記者)

 5月15日と16日には、新国立競技場で『アラフェス2020』を行う予定だったが、こちらも延期が発表された。

政府が、東京を中心とした7都府県に4月7日から5月6日まで国民に不要不急の外出を控える『緊急事態宣言』を出しました。コンサートはこの期間からは外れていましたが、世界中で感染が拡大している未知のウイルスが、あと1か月で終息するとは考えにくいという判断でしょう。延期ということにはなりましたが、果たして12月までに8万人を集めるライブが開催できる雰囲気になっているのか、現状ではまったくわからなくなってきました……」(同・スポーツ紙記者)

松潤も「こんなはずじゃなかった……」

 ラストイヤーの大イベントが次々と幻になり、ファンからは悲しむ声があがっているが、5人も気持ちは同じだ。特に、悲嘆に暮れている人がいて……。

松本潤さんは今回の件でいちばん心を痛めていると思いますよ。コンサートの演出を担当する彼は、いつも夜遅くまでライブ会場に残ってスタッフと念入りに打ち合わせをします。特に、今年は大事な1年なので、ファンのために最高のライブにしようといつも以上に気合が入っていました。それだけに、内心“こんなはずじゃなかった……”と考えていることでしょう。でも、誰かにその怒りをぶつけることもできないので、非常に複雑な気持ちなのでは」(レコード会社関係者)

 松本は、ファンはもちろん、メンバーにとっても最高のステージを作ろうとしていた。

「特に、大野智さんのことを最優先に考えていましたね。コンサートの演出で、スタッフと打ち合わせをした際に、“ここはもっとリーダーを目立たせたい”と言っていたそうですから。ほかの4人は来年以降も個々で活動しますが、大野さんだけは今年で芸能活動も休止します。そんな彼に少しでも輝いてほしかったのでしょう」(同・レコード会社関係者)

 5人は、'20年に壮大な青写真を描いていた。

「上半期は、中国公演とオリンピックで世界に嵐の名前をアピールし、下半期はライブなどでこれまで自分たちを応援してくれたファンに感謝を伝えようとしていたようです。しかし、コロナが終息する見通しがつかないため、その計画は崩れてしまいました。本当に残念ですよ」(同・レコード会社関係者)

活動継続が絶望的ななか、大野は

 悲劇のラストイヤーになりつつある中、にわかに嵐の“活動休止延期説”が浮上している。きっかけは、東京オリンピックの延期だ。

「NHKが、嵐のナビゲーターの存続に関して“現時点で変更することは考えておりません”と、'21年以降も彼らを続投させるかのような含みを持たせる発表をしたんです。それ以来、一部のメディアで嵐が来年以降も活動を継続する可能性があると報道されていますね」(前出・スポーツ紙記者)

 4月7日に発売された『女性自身』では、松本が大野に“ファンへの感謝を直接伝えられないなら、俺は活動休止したくない”と伝えていると報じられた。

 しかし、実際のところ、活動継続は絶望的だ。

大野さんはやはり今年で活動を終えることを望んでいるようです。最近、彼は周囲に“来年以降は、南の国でのんびり過ごしたいな”と話しているそうですから。そうした場所に旅行に行った人が現地の話をすると、興味深そうに聞いているといいます」(大野の知人)

 そもそも、嵐の活動休止は大野が'14年ごろからアイドルであることに疲れて、“普通の人に戻りたい”と思うようになったことに端を発した。

「休止という決断に至るまでには、ときに机を叩いて怒鳴りながら全員で真剣に話し合いを重ねました。グループでの活動を続けたいメンバーもいる中で、この結論にたどりつきました。それは、嵐には“1人が嫌だと思ったことはやらない”というルールがあるから。正直、いまの大野さんのメンタルはギリギリです。そんな彼の気持ちが劇的に変わらない限り、来年以降も活動を続けるのは難しいと思いますよ」(芸能プロ関係者)

 大野だけでなく、いまの5人は万全の状態にあるとは言い難い。

相葉雅紀さんも、3月29日に慕っていた志村けんさんが亡くなり、そうとうショックを受けています。嵐は、よくも悪くも5人で1つです。だからこそ、少しのほころびで一気に崩れてしまうおそれがある。ファンもそんな彼らの様子を感じ取っているのか、NHKナビゲーターが嵐から変更しないことに対して、“もう今年で休ませてあげて”など、活動継続に反対する意見が多数出ていますよ」(同・芸能プロ関係者)

 5人で何度も話し合い、ようやくたどりついた結論を覆すことが、はたして正解と言えるのだろうか……。