内村光良

 

「富川アナの新型コロナ感染を受けて、テレ朝は出演者やスタッフを含めておよそ100人を自宅待機にする措置を取っています。もちろん、メインキャスターの徳永有美アナも対象の1人。今のところ、彼女に発症は見られないと言いますが、万が一の場合、内村光良さんにも感染する恐れがあるのです」(芸能プロ関係者)

 4月12日に『報道ステーション』のキャスター・富川悠太アナの新型コロナウイルス感染と、チーフディレクターがPCR検査を受けていることを発表したテレビ朝日。翌日には小木逸平アナをキャスターに立てて、他番組からスタッフを招集して番組を継続している。

「基本的に報道番組はキャスターとプロデューサー、デスクらがスタジオ内や別室で放送直前まで入念な打ち合わせが行われます。いわゆる“3密”の状態で、メイクもしているためマスクもできません。感染のリスクは正直言って高いと思います」(テレビ局デスク)

 その徳永有美アナら出演者、それまでのスタッフは感染防止対策のため出社が禁じられているようだ。しかし、不安は尽きない。徳永アナの“家族”は特に、現状に居心地の悪さを感じているかもしれない。

 彼女の夫というのがご存知、内村光良だ。2005年に内村との再婚を機に局を退職して、家庭に入っていた徳永アナだが、一男一女の育児がひと段落した2018年に『報ステ』に返り咲いた経緯がある。

徳永アナは“あげまん”!?

 一方の内村はというと結婚後、映画監督デビューをしたり、2007年には『世界の果てまでイってQ!』(日本テレビ系)が放送開始。他にもレギュラー番組が次々とスタートするなど、徳永アナの”内助の功”もあってか、その地位を不動のものとした。

「特にコント番組『LIFE!』や、朝ドラ『なつぞら』への出演などNHKでの活躍が目覚ましい。2017年から3年連続で『紅白歌合戦』の総合司会を務めるなど、今や国民的スターです。ウッチャンは出演者やスタッフも含めて、いつも大勢の人に囲まれて笑い声が絶えません」(テレビ誌編集者)

 現在のレギュラー番組は7本で、他にも不定期でSP番組などの司会を任されている内村。収録や撮影、打ち合わせなどで毎週、多くの関係者と顔を合わせている。

「コロナの感染拡大、そして緊急事態宣言が出された後は各局とも感染防止対策をとるようになり、バラエティ番組の収録も減ってきています。ですが、それまで内村さんの番組に関わっていた出演者やスタッフを合わせると少なく見積もっても300人以上にはなりそうで、“接触者”も100人近くはいるでしょう。

 なかでも『イってQ』は国内外でのロケも多く、それこそコロナ感染で療養中の森三中・黒沢かずこもレギュラー出演者。『そろそろにちようチャップリン』(テレビ東京系)では、志村けんさんと毎晩のようにお酒を飲んでいた千鳥・大悟とも共演しています。また、ジャニーズタレントや若手芸人ら、症状が出にくいとされる若者とも顔を合わせる毎日を送っていました」

 本人は大丈夫なのか?

「内村さんの体調の変化は今のところない、と言います。ですが、もともと不規則な生活になりがちな業界です。さらにタレントやスタッフ、関係者同士の“夜のお付き合い”文化も根強く、それこそ免疫力が下がっている人も多いでしょう。今回の『報ステ』のように“絶対に感染者を出してはいけない”はずの報道番組でも、実際に出てしまっています。テレビ界は“3密”になる機会が多く、クラスターが起きやすい環境と言えるのです」(バラエティ番組ディレクター)

内村が一番心配しているのは

 業界で仕事をする以上は誰もが、どこかで感染危機にさらされているのだ。ちなみに内村の“お付き合い”は、

「お子さんが生まれてからは頻度は減りましたが、若手芸人が一堂に集まるネタ見せ番組の打ち上げなどの場には顔を出してくれます。ばか騒ぎするタイプではなく、ニコニコと微笑んで、お酒をちびちびと飲みながら場を見守っているそうです。

 最近は溺愛するお嬢さんの成長をうれしくも、少し寂しそうにこぼすみたいですよ。奥さんが自宅待機になって、内村さんが一番心配しているのはその子どもたちでしょう」(前出・バラエティ番組ディレクター)

 4月15日、内村の所属事務所はあらためて《内村光良、そして、家族ともに、現在、平熱で咳などの症状もありません》と、感染の兆候はないとコメントした。

 お笑い界を、テレビ界を背負う”座長”として、内村は共演者やスタッフ、そして何より妻と子どもの無事を願っていることだろう。