小澤征悦

 コロナ禍で自粛ムードが漂うなか、『女性セブン』により報じられたのは、小澤征悦とNHKアナウンサーの桑子真帆の熱愛。

 大手ネットニュースサイトでもこの記事は大きく取り上げられ、コメント欄で飛び交ったのは、《なんで、こんなにも小澤さんはもてるんだろうか!?》といった声だった。確かに、かつて杏と滝川クリステルと4年にもわたる三角関係を繰り広げたりと、業界きっての“ハイソ系女子”たちとの浮名を流した彼が、またも「NHKのエースアナウンサー」という上流どころを落としたわけだから、驚きの声があがるのもわかる。

 世界的指揮者・小澤征爾の息子として生まれ、育ちもよく、顔立ちはダンディ。俳優として仕事が途切れないのもわかるが、それにしても、だ。

 そんな彼は、'20年1月末に放送された『ダウンタウンなう』にゲスト出演した際、親友の和田正人(『女性セブン』には小澤と桑子を引き合わせたキューピットとある)が“結婚できない2つの理由”と題した考察をおこなった。そのふたつとは、

1.品格があり、育ちのいい女性を好む傾向にある。はっきりいってブランド好き

2.本当は気さくなのに周りに対して近寄りがたい高嶺の花感を出す

 だという。1つ目に関しては「その通りだろう」という確固たるデータがすでに週刊誌により報じられたわけだが、2つ目の“高嶺の花”感に関しても、それを象徴するような発言が。

 一昨年、雑誌『GQ JAPAN』('18年6月号)のインタビューでプライベートについて質問されると、《ひとり静かにアクリル絵の具で抽象画を描くことが好きなんです》とバックボーンなくしては成立しないようなキザな言葉を吐いていたのだ。一言、「絵を描いたりしてます」じゃダメなのか。“抽象画”と付されることで、一気に高貴なる“高嶺の花感”が漂う。“ひとり静かに”もわざわざ足す必要あるのか疑問だ。

 しかし、かと思いきや、和田のいうようにバラエティー番組などで気さくな一面をみせたりと、気取らない感も強い。その証拠に、近年出演したCMでは「電子契約サービスのCMで“ハンコ”役」「ウコンドリンクのCMで“肝防長官”役」「さけるなが〜いグミの“擬人化”」を務めるなど、高貴さとは程遠いコメディどころばかり演じている印象を受ける。

 先述の『ダウンタウンなう』では、引き続き“モテ男談義”が繰り広げられたわけだが、その場にいたファーストサマーウイカに「手の届かない人にみせかけて、急に距離を詰めてこられたら私に興味あるのかな。心理戦を感じる」と言われると、眉をキリッとさせ「その通りですね」と答えてみせた。今回、声高に叫ばれたネット民の「なぜモテるんだ」の疑問に自ら答えを示していたというわけだ。

別れの背景にはいつも“セカオザ”が

 しかし、彼の過去を振り返ってみると、“結婚できない2つの理由”は、実は“3つなのでは?”といった疑問も抱いてしまう。

 かつて小澤が'01年に交際宣言をし、実家にたびたび訪れる家族公認の仲かつ、結婚秒読みとまで報じられた早坂好恵。4年間の交際の終止符に打たれた理由について、彼女の友人がこう答えている。

《小澤家の女性陣には気に入られていたものの、結婚となるとやはり沖縄生まれの彼女にとって小澤家の敷居は高かったよう。結局、彼女がフラれる形で別れちゃったようなんです》(『女性セブン』'04年1月29日号)

 沖縄生まれだからなんなんだよ……! と憤慨したくもなるが、見逃してはならないのが、“女性陣には気に入られていた”の文言。そこに見え隠れするのは、父である“セカイノオザワ”の存在ではないか。

 また、'17年に『FRIDAY』で報じられた《滝川クリステルが 元恋人 小澤征悦から復縁を迫られている!》と題した記事には、破局から2年経っても滝川の家を訪れる小澤の様子が激写されている。記者に直撃され、「いまだに泊まりにくるというということは、復縁もある?」と問われたクリステルは、《それはわからない》としながらも、

《彼はずっと、気持ちとして持っていてくださっていたので……いろいろ考えたりはしますけど》

 とまんざらでもない様子なのだ。まぁ、家に入れている時点でそりゃそうか、でもじゃあなぜ別れた……。同記事にもふたりが破局した理由について書かれているのだが、そこにも“セカオザ”を匂わせるような記述が認められたのだ──。

《『“世界の小澤こと著名指揮者の”父・征爾氏に反対された』とか、理由については諸説ありますが、本人たちの口からは、何も語られていません》

 このように芸能プロ関係者の証言しているのだ。

 “女性陣には〜”であったり、“諸説ありますが〜”といったボカされている感じが逆にコワイのだが、なにゆえか。

 華麗なる恋愛遍歴のウラで、征悦の恋が最後の最後で実らないのは我々が知る由もない世界の壁が立ちはだかっているのかもしれない。早坂でもクリステルでもダメなら、桑子はどうなのか──。野次馬根性が止まらない。

〈皿乃まる美・コラムニスト〉