新型コロナウイルスの感染者増加について、記者会見する大阪府の吉村洋文知事 写真/共同通信

「現状をどうにかしようと、全身全霊込めてやってるのがわかります。過去には無能な知事もいましたが、今回は本当に吉村さんでよかったと府民は思っていますよ」

 大阪市民の男性がそう評価するのは、連日、新型コロナウイルスへの警戒を呼びかけている吉村洋文府知事(44)。

「特措法自体が欠陥だらけでして、国会議員、ちゃんと仕事しろよ」「特措法自身が、ハッキリ言って責任逃れ法律」

 など、甘いマスクとは裏腹に、歯に衣着せぬ厳しい言葉を発することも。4月24日には、営業を続けていた6つのパチンコ店の店名を、全国で初めて公表した。

演説中に子どもから「吉村のおっちゃ~ん」

 ツイッター上では、昼夜問わず働き続ける吉村知事を応援する“吉村寝ろ”という言葉がトレンド入りするなど、力強く引っ張っていく若きリーダーに注目が集まっている。

「吉村知事は大阪府南部の河内長野市の出身です。九州大学に進学し、23歳で司法試験に合格しました。東京の弁護士事務所で働き、30歳で独立し、大阪で事務所を構えました。2011年には大阪市会議員に。’14年には衆議院議員となりましたが、翌’15年に辞職し市長選に出馬したのです」(地元紙記者)

 吉村知事が住む大阪市北区の商店街では、弁護士時代から地域の祭りに参加していたという。商店街では一丸となって応援していたが、ある出来事から、さらにその思いを強めた。商店街関係者は、

「商店街の近くで演説をする吉村さんに、お子さんの同級生の女の子が、“吉村のおっちゃ~ん”と声をかけて、手を振るんですよ。いいお父さんをしてるんでしょう。大人だけでなく、子どもにも好かれる人なら、きっと間違いないはずやと確信しました」

 市長選では2位に約20万票の差をつけ当選。’19年には知事となり、政治家として順調にステップアップしてきた。

家で待つ3人の子どもと元CA妻

 家庭では中学生の双子の娘と、小学生の息子を持つ3児の父親だ。

「娘さんが小学生のとき、よく塾の送り迎えをしていて、子煩悩な方でしたよ。お祭りのときには町内会の子ども神輿を息子さんが担いでね。吉村さんが隣で付き添うように歩いていました。“頑張れ”とうれしそうに声をかけてました」(別の商店街関係者)

 政治家として忙しく働くかたわら “イクメン”パパとしての素顔も垣間見えた。

’15年の市長選で子どもと触れ合う姿も(本人のツイッターより)

 一方で、激務の夫を支え、3人の子育てをする妻・洋子さんは、どんな人なのか?

「出会いは東京で知事が働いていたときの合コンで知り合ったようです。もともとはキャビンアテンダントをしていたようですよ」(前出・記者)

 政治家の妻として、夫の代わりに表に立つことも。

「町会の新年会に吉村さんに来ていただくよう、お願いしたんです。急きょお願いしたこともあって、予定がつかなかったようですが、代わりに奥さんが来てくださったんです。その場で突然ご挨拶をお願いしたのですが、ソツなくまとめられました。聡明でとてもおきれいな方でしたよ」(前出・商店街関係者)

 なんとか感染拡大を食い止めようと尽力する吉村知事。きっと帰宅後に見る子どもの寝顔と美人妻の支えが、彼の力の源になっているはずだ。