給付金10万円の使い道は?

 新型コロナウイルスの緊急経済対策として実施される全国民への一律10万円の現金給付。完全に自由に使えるとしたら何に使う? というアンケートを女性100名に実施。“妄想”に込めたみんなの切なる願いが明らかに!

 途中、紆余曲折があったものの、最終的には所得制限を設けずに国民全員に一律10万円が給付されることになった「特別定額給付金」。SNS上でも、もらったらどう使う? と使い道を妄想する「#10万円の使い道」という投稿が増えている。

 そこで、週刊女性でも31歳~76歳の女性100名にアンケートを実施。みんなの妄想の中から、さまざまなジャンルの“夢のある10万円の使い道”をご紹介!

高級レストランに行きたい

 まずは、妄想の使い道をジャンル別に分けたところ最も多かった“旅行”について。 

「北海道に行って新鮮な海の幸を食べる。ウニ、カニ、イクラ、ホタテなどの高級食材を一生分食べ尽くす!」(41歳・会社員)

「南の島に行って、ダイビングをしたりヤシの木陰でお昼寝をしたり、のんびり過ごしたい♪」(51歳・専業主婦)

「追い金をして水戸岡鋭治さんがデザインを手がけた豪華な観光列車に乗る」(72歳・専業主婦)

 など、いつもよりリッチな旅行に思いを馳せる人が多数。また、「大きな打撃を受けている観光業界を支援するためにも、状況が落ち着いたら、実際に積極的に旅行をしたい」という声も多くみられた。外出が制限される日々が続いている中、「国内外の旅行に行きたい!」「遠くに行きたい!」という願望が多いのは納得の結果といえそう。

 次いで多かったジャンルは“外食”。こちらも新型コロナウイルスの影響で外食を控えざるをえない人が増え、その反動もあるにちがいない。

「ドレスアップをして、高級レストランで上質なステーキを食べる」(37歳・派遣社員)

「フランスのミシュランガイドで日本人初の三つ星を獲得した小林圭シェフのお店でディナーをしたい!」(48歳・派遣社員)

 など、優雅に外食を楽しみたいという意見が多かった。

 また「自分でつくる料理に飽きてきたので、インド料理やタイ料理など、各国料理を食べに行きたい」(30代・会社員)、「老舗料亭や高級フレンチなど有名店の1万円くらいするランチをデリバリーする」(36歳・自営業)といった声も。休校や自粛が続き、毎日のご飯づくりの負担が増えている人が多いためか、「毎日のご飯づくりから解放されたい」という切なる思いが見え隠れするコメントも見られた。

 そして、外出自粛により人との距離が遠くなった今、人恋しい気持ちを感じている人も多い様子。

「ここのところ会えていない友人たちと美味しい食事とワインを思いっきり楽しむ」(59歳・自営業)

「ずっと我慢している女子会をいつもよりゴージャスにする。ホテルのレストランでディナーをして、さらにバーにも寄って、そのままお泊まりする」(40歳・会社員)

 など、家族や親しい人たちと一緒に食事を楽しみたいと思っている人が多いこともアンケートの結果から明らかに。

レーザーでシミを取りたい

 3位にランクインしたジャンルは“美容”。

「高価なアンチエイジング化粧品を買ったり、最先端のマシンを取り扱っているエステサロンに行って全身をぴっかぴかに磨く」(53歳・会社員)

「ずっと欲しかった美顔器を買う」(43歳・自営業)

「レーザーでシミ取り」(65歳・専業主婦)

 など、美容に投資して、自分のために有意義にお金を使いたいという声も多い。大人女子に必要な美容代は無限大。

 そのほか、「推しのアーティストにつぎ込む。遠征費を含め10万円分で行ける限り全国のライブに行く」(40歳・会社員)、「演劇を見るのが大好きなので、舞台やミュージカル鑑賞をする。演劇界を少しでも支援したい!」(52歳・その他)というエンタメ系にお金を使いたいという声や、「長年の夢だったホームシアターをつくる」(52歳・会社員)、「全国のクラフトビールの醸造所を見学に行く」(44歳・派遣社員)、「応援しているJリーグのチームのために使う」(51歳・専業主婦)といった、趣味にお金をつぎ込みたいという意見も多かった。

「デパートで、パーソナルスタイリストにコーディネートしてもらう。メイクもバッチリして出かけたい」(44歳・専業主婦)、「大好きなハイブランドの新作バッグを購入」(51歳・専業主婦)、「一生モノのダイヤのネックレスを買う」(66歳・専業主婦)など、ブランド品やバッグなど、欲しいモノの中身としてファッションアイテムをあげる人も多かった。

 中には「『がきデカ』などギャグ漫画の単行本を全巻買う」(49歳・無職)、「宝くじやスクラッチ・ロトなどを10万円分買って運試しをする」(45歳・会社員)といった、大人買い願望を明かす人もちらほら。

 そのほか「電子レンジとパソコンを新しく買い替える」(45歳・専業主婦)、「今後のウイルス対策に、除菌クリーナーや除湿器などを買う」(60歳・パート)「よい株式を買うための資金の一部にする」(60歳・無職)といった現実的なものから「ひとり暮らしの父が施設に入院したので、面会に行く。そのための往復新幹線代と宿泊代」(60歳・派遣社員)、「母が入っている施設にマスクなどを寄付」(50歳・パート)、「自分でも近隣の野良猫を保護して不妊手術をしたり、里親を探したりしているが、もっと頑張っている方に寄付したい」(70歳・パート)など、他人のためにお金を使いたいという意見の人も複数いた。 

 

 外出規制・自粛が解除されたあかつきには、旅行や外食にお金をじゃんじゃん使って贅沢をしたい♪と妄想している人が多数。外出したい気持ちをおさえて“ステイホーム”していることも大きな理由となっているはず。また3位の美容には、優雅にエステに行ったり、高級化粧品を買ったりと、エイジングケアに惜しみなくお金を使いたい! という大人女性ならではの願望が。

実際の使い道は“超現実的”

 ここまでは、夢の使い道についてのコメントを紹介してきたが、実際の使い道についてのアンケートもとってみたところ、約6割の人が食費、日用品、光熱費など「普段の生活費」と答えており、シビアな現実が垣間見える結果に。

 そのほか「家賃の支払い」、「子どもの学費」、「貯蓄・ローン返済」、「税金の支払い」と続いた。コロナ禍による経済的な変化で、同じ10万円でも、その人の状況や考え方によって用途がかなり変わることがわかった。

「豪遊したい!」「美味しいものが食べたい!」という王道の願望のなかに、自粛によって制限されている、「家族や友達と会いたい」「買い物に行きたい」という、ありふれた日常を早く取り戻したい、という切ない思いがひしひしと読み取れる結果となりました。

 みんなの夢の使い道、いかがだったでしょうか。共感できる使い道はありましたか? シビアな現実はおいといて、妄想するだけならタダ&楽しいので、給付を待つ間に、みなさんも考えてみては?

 

 10万円の実際の使い道、第1位は「普段の生活費」という結果に。2位、3位、5位の「家賃の支払い」、「子どもの学費」、「税金の支払い」も必要不可欠な支出。4位の貯蓄は、今回のような前代未聞の事態に少しでも備えておきたいという意識の表れといえそう。このアンケート結果からみても、今までどおりの生活を維持するだけで精いっぱいという人が多いことがわかる。

「給付金の用途は誰が決めるのか」との質問に約7割(67%)の人が自分で使い道を決めると回答。また「夫と相談する」が21%、「その他」の夫が決める、子供と相談する、母親と相談するという人が12%。

文/鈴木恵理子 調査協力/アスマーク