2019年3月、東京五輪・パラリンピック関連イベントに出席したTOKIOの4人

 6月1日、ジャニーズ事務所は『Smile Up! Project』の一環として、有料配信『Johnny's World Happy LIVE with YOU』を展開することを発表。Jr.も含めた所属アイドルら20組による“ライブ”が楽しめそうだ。

「新型コロナウイルスの影響で、ファンもコンサートに行けない状況が続いています。先に発表された同社のタレント75名が参加するチャリティーユニット『Twenty★Twenty』とともに、ジャニーズ一丸となってファンサービスを再開する動きが見られます」(スポーツ紙記者)

 日頃から支えてくれるファンに笑顔を、夢を与えるのがアイドルのつとめだ。しかし、この“発表尽くし”に笑顔になれず、夢も見られないファンがいる。

 レコード会社関係者が明かす。

「TOKIOです。SMAPが解散した今、実質上の“年長”グループとしてジャニーズを引っ張る存在のはずですが、両プロジェクトに彼らは参加していないのです。グループの活動は2本のレギュラー番組のみで、新曲の発売やコンサート開催はおろか、歌番組でさえこの3年間は出演なし。山口達也の脱退から“時が止まった”ままなのです」

 2018年2月に、山口達也元メンバーが女子高生に対して強制わいせつを行い、同年5月にジャニーズを去った。以降、4人でTOKIOを存続するも、バンドメンバーを欠いたためか音楽活動はストップしたまま。さらにはヴォーカル流出危機もささやかれている。

「2021年4月をもっての退所が報じられている長瀬智也。プライベートでもバンドを組むほどに音楽への意識が高いだけあって、活動再開がままならないTOKIOにいるよりも、ジャニーズを飛び出して自分の音楽を追求したいのではないでしょうか」(前出・レコード会社関係者)

 再始動を待ち続けているファンにとっては酷な話だが、4人を信じて今年もまた“更新”しているようだ。

 ファンにとっての“真のファンの証”。それが推しグループのファンクラブ会員証を持つことだ。特にジャニーズの場合、1人で多数の会員証を所持するツワモノもいるのだとか。

「新規入会の場合、入会費1000円と年会費4000円の合計5000円(Pay-easy決済の場合はプラス手数料140円)を必要とし、更新の際には4000円を支払います。けっして安くはない額ですが、コンサートチケットはファンクラブ(以下、FC)が優先されるので入会は不可欠。応募口を増やせば、それだけ確率が上がるということです。

 ほか特典として、会員のみが読めるオリジナルの会報、バースデーカードの発行や番組観覧の申し込みも優先されます。最近では会員限定動画も楽しめるみたいですね」(アイドル誌編集者)

これも特典?  “赤紙”に恐怖するファン

 一方で、これも特典と言えるのか、一部ファンに“赤紙”と恐れられたとある封筒も届いていたり……。

「ファンに最初に知らせたい、との思いから始まったのでしょう。タレントの結婚報告をメッセージカードなどで伝えることもあります。くだんの“赤紙”とは、V6の岡田准一クンが結婚報告をする際に、クリスマス直前に赤い封筒にて届けたことから揶揄された言葉ですが、言い得て妙ですね(苦笑)」(前出・アイドル誌編集者)

 またグループの周年記念には、こんな素敵な贈り物がアナタのもとに!

「嵐のデビュー10周年時にはフォトケース、昨年の20周年ではフォトアルバムをプレゼントする大盤振る舞い。もちろん、限定品です。でも、複雑だったのがSMAPファンでしょう。2016年の25周年に豪華フォトブックが届くも、すでに同年末をもっての解散発表がなされた後。途中で変更されたのか、封に“25周年”の文字はなく“書籍贈呈”と書かれていたと言います」(前出・アイドル誌編集者)

久々の会報に衝撃を受けるファン

 そして昨年に同じく、1994年のデビューから25周年を迎えていたのがTOKIOだ。当然、ファンはワクワクしながら待っていたが、

「結局、記念品は届かなかったそうです。昨秋に届けられたFC会報にも、ライブ情報や番組収録の案内はなく、中身は“DASH島”でのロケ写真が中心で、書かれていたのは、大自然とおむすびの話。今後の活動については触れられず、ファンは彼らに会う術を知らされないまま。後輩グループの活躍にモヤモヤしているみたいですよ」(前出・アイドル誌編集者)

 それでも毎年“徴収”を余儀なくされる会費。ファンも我慢の限界か。SNS上では、

《TOKIOに何のために年会費を払ってるのか分からなくなってきた…全くなんにもなしかよ ひどい》

《こんな扱いをされるなら、年会費払わなきゃ良かったよ。詐欺だとさえ思う。ファン少ないからってバカにしてる?》

 と、不満と怒りの声も見受けられる。それでもFCを辞められない切実な本音も。

《正直会費の使い道が解らない TOKIOファンクラブ退会するか迷った事あるけど 辞めたら解散しそうで継続してる》

長瀬の脱退は、間違いなくTOKIOの解散を意味します。もしかすると『Twenty★Twenty』プロジェクトへの不参加は、退所時期を考慮したうえでの決定なのかもしれません。ジャニーズグループのFC会員数はそれぞれ数万人から数十万人とも言われており、嵐は100万人を超えているとも。年会費だけでも、単純計算して年間数億円から数十億円の売り上げになるのでおいしい事業なのでしょう。

 しかし、TOKIOファンも他グループのファンと同額の会費を払っているのは事実。相応のサービスを提供せずに放置し続ければ、それこそ“詐欺”と言われかねませんよ」(前出・レコード会社関係者)

 長らくファンと“向き合っていない”4人。再びLOVE YOU ONLYと言える日がくるか。

*記事内に「最近で言えば嵐の二宮和也クンもファンに送っています」とありましたが、正しくはメッセージカードを送った事実はなく「FC会員向けサイトで結婚を報告した」でした。訂正して、お詫び申し上げます(2020年6月7日23時05分修正)。