(左)シャンシャン 写真/(公財)東京動物園協会  (右)タンタン 写真/神戸市立王子動物園

 モフモフとした愛らしいお姿に見ているだけでもうメロメロ! まさに動物園のアイドル的存在であるパンダの中でも、2頭の人気者がいま話題に。

生まれて約2か月ちょっとでこれだけすくすく成長したシャンシャン。このヨチヨチ感、もうたまらない!写真/(公財)東京動物園協会


 6月12日に3歳になった東京『恩賜上野動物園』のメスのジャイアントパンダ“シャンシャン”。誕生日を迎えるにあたり、ホームページなどで特別動画が流れるなど、記念企画が実施されると話題に。休園などでなかなか会えず、“元気にしてるかな?”と寂しがるファンも多いシャンシャン。

「やぐらにのぼったり、水遊びをして活発に過ごし、竹や笹を中心に成獣と同様の食べ物を食べています。体重は5月25日時点で86・4キロ。昨年6月15日時点の60・6キロより20キロ以上増え、立派な体格に成長しています
 
 と、同園の教育普及課の担当者は最近の様子を教えてくれた。誕生日当日が休園だった場合や、遠方で会いにいけないという人には、SNSなどで日々の様子を随時配信中。そちらからもキュートな姿を眺めて“おめでとう!”と祝福してみては?

翌月に2歳を迎える'19年5月のシャンシャン。竹や笹で栄養を十分にとれるように。このときはタケノコをガブッと食べる姿が豪快!   写真/(公財)東京動物園協会

神戸を元気づけた
人気者が中国へ……

来園当初のタンタン。日本にやってきたのはまだ4歳のとき。しかし、早くも食べ方に貫禄さえ感じるほどご立派! 写真/神戸市立王子動物園

「20年間ありがとう!」
 
 そんな声がネットなどで飛び交っているのは『神戸市立王子動物園』のメスのジャイアントパンダのタンタン。2000年7月に日本にやってくると、阪神・淡路大震災で傷ついた神戸を元気づけ、入園者数も急増、一躍、人気者に。
「マイペースでのんびり過ごしています。大人気のお食事タイムでは、お客様に背を向けて食べることが多く、恥ずかしがり屋と言われることもよくあります
 
 最近の様子をそう語るのは、同園の広報担当・栗山聡史さん。現在24歳で高齢となったタンタンは、中国からの貸与期限を迎えて、生まれ故郷へ戻る。

「中国は高齢パンダの飼育経験も豊富なので任せてほしいとの申し入れがありました。震災後の神戸を元気づけてくれた日中友好のシンボルでもあり、とても大事な存在ですが、今後のタンタンのことをいちばんに考えて返還することにしました」(栗山さん)
 
 現在は、抽選制にするなど入園制限を実施中。SNSなどでも現在の様子を配信しているので、日本での貴重な姿をぜひ!

こちらは昨年のバースデー。20歳のときよりも、どこか興奮せず落ち着いている!? 食事が始まると、多くの来園者がスマホで写真をカシャ。さすが人気者のタンタン!   写真/神戸市立王子動物園

※開園などの情報はホームページなどでご確認ください