手越祐也の会見に同席した高野隆弁護士

《退所に向けてどう話し合っていけばいいのかなと思っていたときに、ジャニーズ事務所さんのほうから“弁護士をつけてほしい”という話をされて、僕も急きょ弁護士の方をつけさせていただいて》

 6月23日の夜8時から行われた、元NEWS・手越祐也の退所会見。隣には、そのジャニーズ事務所から「つけてほしい」と要望された弁護士が同席していた。

「“お世話になった方々とはもめたくない”と話していた手越ですが、もしかしたらジャニーズは彼の退所に納得できずに法廷に持ち込むことを考慮して“弁護士をつけてほしい”と伝えたとも考えられます。結果、ジャニーズと手越さん双方で“円満退社”に落ち着いたわけですが、この1か月弱で議論を重ねていたのかもしれません」

 今回の会見に同席した、一見、ジブリの宮崎駿監督に似た白髪の男性。手越の依頼を受けた高野隆弁護士だ。

日産自動車元会長のカルロス・ゴーンの弁護士を務めた高野隆弁護士です。“無罪請負人”こと弘中惇一郎弁護士らとともに、ゴーンの保釈を主導した弁護団の1人で、保釈時にゴーンを変装をさせた人物として有名になりました。

 また2017年6月に起きた、夫婦2名が死亡した『東名高速道路あおり運転事故』において、危険運転致死傷罪などで起訴された被告の弁護人を請負い無罪を主張しました。主に刑事事件や刑事弁護を得意とする、その分野では日本のトップとも呼ばれる大物です」(全国紙記者)

手越はなぜ辣腕弁護士を雇えたか

 たかだかイチ芸能人の“独立”だ。なぜ、手越は刑事事件を専門とする弁護士に依頼し、またなぜ、そのような“大物”を雇えたのか。

 翌6月24日の『とくダネ!』(フジテレビ系)でもキャスターの小倉智昭が、

「普通だったらこれだけの辣腕弁護士に頼めないですよね。そこを高野さんにお願いして、頼んだ。なおかつ会見にも出てもらった」

 と、2人の関係性に注目し、

「誰かバックボーンになる人がいて、紹介をしたとか、その人がある程度の協力をするっていうことなんじゃないか」

 裏で手引きをした協力者がいたのではないか、と推測した。

「会見で本人も話していましたが、手越さんには安倍昭恵首相夫人をはじめ、芸能界以外に幅広い人脈を持っています。それこそ付き合いのある企業家や社長などから、高野弁護士を紹介してもらったということも考えられます。なんにせよ、ジャニーズを相手にするには十分すぎるほどの弁護士です」(広告代理店関係者)

 高野隆法律事務所に手越の“弁護依頼”について聞いてみるも「個別のメディア取材には応じていません」と、回答を得ることはできなかった。

 実はジャニーズと高野弁護士も“知らない仲”というわけではない。芸能プロ関係者が打ち明ける。

「この高野弁護士、“先生”として刑事弁護の技術指導にも携わっています。実は松本潤さん主演の大ヒットドラマ『99.9-刑事専門弁護士-』(TBS系)シリーズの取材協力も引き受けているんです。つまりはジャニーズも“お世話”になっているのです。同ドラマは続編制作も期待されますし、争うことは得策ではないと判断したのではないでしょうか」

 とりあえず、手越の会見の出来栄えは“99.9”か。