おきまりの「テイッ!」ポーズの手越祐也

 ジャニーズ事務所を退所し、ツイッターとYouTubeチャンネル『手越祐也チャンネル』を開設、6月23日に会見を開き今後の展望を語った、元NEWSの手越祐也。その動向にはこの先も注目だが、これまで手越が関わっていた多くの現場が、この先どうなっていくのかも気になるところだ。あるテレビ関係者は言う。

「彼の場合、活動自粛の原因など退所に至るまでの経緯のイメージが悪すぎてしまった。いくら円満退所といっても中居正広のように、退所後も番組出演継続というのは、スポンサーとの兼ね合いも含め無理ですね。当面は地上波での番組出演は不可能で、音楽活動を行う以外には、当初の新しい地図のように、動画配信やネットテレビなどでの露出となるでしょう

手越祐也の穴を埋めるのは

 ジャニーズ在籍中、手越はNEWSの一員として活躍し、増田貴久とのラジオ番組、サッカー好きがこうじてゲットした、『手越祐也&城彰二の「サッカーアース」』、そして彼の魅力を最大に引き出していたといえる、『世界の果てまでイッテQ!』(いずれも日本テレビ系)というレギュラー番組を持っていた。今後、“手越の穴”は、どうなっていくと考えられるだろうか。

ジャニーズのグループは、NEWSや関ジャニ∞やKAT-TUNなど、デビュー後、人数が減っても、増員するという例は過去にありません。NEWSの残る3人も、活動の継続を名言し、先日の配信ライブで手越パートを誰も歌わないという演出で話題になりましたが、これもおそらく今回限りでしょう。

 増田くんとのラジオ番組『テゴマスのらじお』は、もともと出演していたアナウンサーとの番組だったので、後釜は設けず7月から『ますますらじお』にリニューアルして再スタートします。不定期で放送されていた『手越祐也&城彰二の「サッカーアース」』は、ちょうどJリーグの試合が休止されていたということもあり、開幕に合わせて城さんだけなのか、それとも誰かが参加するのかというところですね」(スポーツ紙記者)

 同番組にジャニーズ事務所から新レギュラーを加入するとしたら、どういった顔ぶれの可能性が考えられるだろうか。前出のスポーツ紙記者は、サッカー好きで有名な3人の名前をあげる。

Kis-My-Ft2の北山宏光くんや、Hey! Say! JUMPの薮宏太くんは、サッカー好きでファンにもよく知られています。2人ともサッカーの知識が豊富でタレントとしてのキャリアもある。年齢的にも手越くんとあまり変わらないので、ジャニーズから起用するならアリではないでしょうか。ワールドカップの番組に出演した経験のある村上信五くんは、その番組がテレ朝系列だったため、そちらとの兼ね合いがあるかもしれませんね」

『イッテQ!』向きのジャニーズ

 そしていちばん気になるのが『世界の果てまでイッテQ!』だ。手越は2007年の番組開始当初からレギュラーで出演。今回の退所で、日本テレビは「レギュラーとしての出演はありません。総合的に判断した」と説明したとの報道もあったが、空席となった“手越枠”の可能性について、

「手越くんは度胸がありキャラが強くて人気だった。今後はジャニーズ感を薄めるという意味では芸人の起用が考えられますね。さらに、若手俳優などにもチャンスがあるかもしれません。とはいえ、番組の核である海外ロケが現状ではなかなか厳しく、スタジオでの収録も人数を減らしたいとなれば、後継者は設けずそのまま縮小ということは十分、考えられます」(テレビ局スタッフ)

 では仮に、ジャニーズから“手越枠”抜擢するとしたら、誰が適任といえるだろうか。テレビ局スタッフが続ける。

度胸のよさやキャラの面でいえば、Sexy Zoneの中島健人くんやHey! Say! JUMPの伊野尾慧くんが番組のカラーに馴染みやすいのではないでしょうか。身体能力とバラエティー適正から考えると、King & Princeの平野紫耀くんやA.B.C-Zの塚田僚一くんにSnow Manの佐久間大介くん、それからHey! Say! JUMPの知念侑李くんが適任ですね。特に知念くんは、同じ日テレ系の『スクール革命!』でウッチャンと10年来の共演歴がありますから、お互いやりやすさはあるような気もします」

 スキャンダルが原因でジャニーズ事務所を退所した元TOKIOの山口達也氏のときは、司会を務めていた情報番組『Zip!』(日本テレビ系)降板後に起用されたのは風間俊介だった。

「出演者が問題を起こしたときには、同じ事務所から同等またはそれ以上の所属タレントで穴を埋めるということもあります。そういう観点からしたら、関ジャニの村上、丸山、KAT-TUNの中丸、上田あたりの起用もおかしくありません」

 また、滝沢秀明副社長が退所前に出演していた『有吉ゼミ』(日本テレビ系)でヒロミとともに行なっていたリフォーム企画「八王子リホーム」には、SixTONESのジェシーが起用された。

「滝沢副社長が今後を担う若手を起用するチャンスだと判断すれば、SixTONESやSnow Man、あるいはデビュー前でバラエティー適正のあるメンバーの多い、なにわ男子あたりからの大抜擢もあるかもしれません」

 手越を失ってあいた穴はあまりにも大きいが、その穴の埋め方で楽しむことはしばらくできそうだ。

〈取材・文/渋谷恭太郎〉