左からKoki,、木村拓哉、Cocomi

Cocomi「タバコ?」

Koki,「タバコだね。タバコやめてほしいってことだけかな」

 6月21日の「父の日」に、インスタグラムでトークを繰り広げた木村拓哉と工藤静香の娘・CocomiとKoki,。フォロワーから「お父さんに直してほしいところ」を問われると、“木村に禁煙してほしい”と明かしたのだった。
 
 そんな木村の愛煙家ぶりは芸能界でも有名のようだ。2017年には、受動喫煙防止を呼びかける『NO MORE! 受動喫煙〜僕たち、私たちの未来に〜』プロジェクト発足会見に出席した山田邦子が、

「昭和のお父さんは皆タバコを吸っていたが、今は健康に悪いとわかっているのだからやめるべき」

 と話の流れで「キムタクはタバコを吸いすぎ。やめてほしい」と、名指しで木村に苦言を呈していた。

 4月1日から都の新条例により、屋内での原則禁煙が実施されている。これにより喫煙室がない飲食店ではタバコを吸うことができなくなり、お昼休みに屋外の喫煙スペースに長蛇の列を作って順番待ちをする光景もいまや珍しくはない。

ドラマ業界でも禁煙が広がる

 喫煙者はさらに肩身の狭い思いをしているのだが、それは芸能界でも同じことだ。ドラマ制作スタッフが事情を明かす。

「ほとんどのテレビ局が、スタジオやメイクルームはもちろん、楽屋も全面禁煙にしているため、喫煙者は狭い喫煙ルームか外に設置された灰皿で吸わなければいけません。最近は、ドラマ業界でも禁煙ブームが起きていて、ベテラン俳優が若手に“タバコやめないの?”と禁煙をすすめるケースも多くなっています。劇中でも喫煙シーンがほとんど使われなくなり、愛煙家の俳優さん同士で慰め合っているというか、仲間意識が芽生えています(笑)」

 現在、ドラマ『BG〜身辺警護人〜』(テレビ朝日系)撮影真っ只中の木村もまた、共演の斎藤工と愛煙家同士で“バディ”を組んでいるようだ。

 しかし、彼の娘たちは知らないかもしれないが、木村とて“禁煙”にチャレンジした過去がある。

2005年9月、娘たちをスクールに送った後に一服する木村拓哉

 彼の若き日を知るテレビ局のプロデューサーは、

「ちょうどココ(Cocomi)ちゃんが生まれた頃、周囲から“やめてみたら?”とアドバイスされていたんですね。木村くんも“う〜ん、パパ、くさいからイヤ、って言われたらショックだよな〜”って考え込みながらタバコに火をつけていましたよ(笑)。

 当時はまだ静香ちゃんの実家に住んでいて、喫煙者だった彼女はすでにタバコをやめていたこともあって、部屋のなかでは吸えない。さらにベランダでもご近所迷惑となるので、やむなくトイレで換気扇をまわして吸っていたようです」

 その後も、タバコとの関係が続いた木村。代表作の『HERO』シリーズでは、その喫煙シーンもカッコイイ! と話題になった。

「破天荒な検事役なので、喫煙するという設定はたしか木村さんのアイデアも反映していたと思います。当初は小道具で『セブンスター』を用意していたんですが、次第に“セッター(『セブンスター』の愛称)きついな〜”と、途中から見た目のオシャレ感もあって『マルボロ』に変更したと記憶しています。今思えば、徐々に軽めにしていたのかも」(ドラマ制作スタッフ)

 そして、ついに一大決心したのが2011年、この年の抱負をテレビ誌のインタビューにおいて、

《禁煙しようと思っている》

 と、自分に言い聞かせるように力強く宣言していたのだ。

順調だった禁煙生活に“落とし穴”

「年頃になってきたココちゃんや光希ちゃんに“パパ、くさい”とでも言われたのか、吸う本数を少しずつ減らしていき、自宅ではほとんど吸わなくなるまでに。ですが、木村くんにとっての“鬼門”はドラマでした。この年は早々から『南極大陸』(TBS系)の北海道ロケが始まり、その後は緑山スタジオに移動してカンヅメ。禁煙宣言から半年も経たないころ、喫煙所に談笑する彼の姿があったそうです。

 現場を引っ張る“座長”の責任とプレッシャーがストレスになっているのか、“現場に来るとダメなんスよ”と苦笑いしていました。当時は禁煙ブームから嫌煙ブームになり始めたころで、彼も“本気でやめられるかな”と嘆いていましたが、どうやらダメだったということですね」(前出・テレビ局プロデューサー)

 そんな仕事のストレスに加えて、CocomiとKoki,が奔放に木村家の内情を“暴露”する気が気でない今、禁煙を達成する日はまだまだ遠そうだ。

(左から)一服する中居正広、二宮和也、藤ヶ谷太輔、木村拓