渡部建

 6月11日発売の『週刊文春』(文藝春秋)で、複数の女性との不倫が報じられた、アンジャッシュの渡部建(47)。

 土曜日の情報番組『王様のブランチ』(TBS系)や音楽番組『Love music』(フジテレビ系)での司会など、ラジオとテレビで9本のレギュラーを抱えていた渡部だが、芸能活動自粛によって、そのすべてから姿を消した。

各レギュラー番組、渡部への対応は

「渡部は、さわやかさもセールスポイントの1つでした。しかし、多目的トイレで不倫相手と情事、そして女性を“性のはけ口”のように扱っていたというお下劣行為が報じられてしまったため、イメージは地の底に落ちてしまいました。不倫の内容があまりにも強烈だったので、もう自粛前のレギュラー番組には戻れないだろう、との見方が強いです」(芸能記者)

当記事は「日刊大衆」(運営:双葉社)の提供記事です

 所属事務所のサイトを改めて確認すると、コンビとして『ココロ部!』(NHK)、『所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!』(テレビ東京系)、『白黒アンジャッシュ』(千葉テレビ)。渡部単独では司会を務める『王様のブランチ』と『Love music』のほかに、『相葉マナブ』(テレビ朝日系)、『ヒルナンデス!』、『行列のできる法律相談所』(いずれも日本テレビ系)。そしてラジオ番組『GOLD RUSH』(J-WAVE)にレギュラー出演をしていた。

「渡部の騒動で、各局は対応に追われて大慌てだったといいます。しかも、人気番組に多く出演していたので、事務所も含めて対応が大変だったでしょうね。今後、各局がどのように対応していくのか気になるところですね」(前同)

 渡部への対応は実際、どうなっているのか。

『週刊大衆』が、渡部のレギュラーを放送する各局に取材を申し込んだところ、日本テレビとJ-WAVEは回答がなかったものの、『相葉マナブ』を放送するテレビ朝日の広報担当者は、「渡部さんは従来からレギュラー出演ではなく、“番組降板”にはあたらない」とコメント。

 また、『王様のブランチ』を放送するTBSの宣伝部は「今後渡部さんがどうするかは、事務所が決めること」と回答。そして『Love music』を放送するフジテレビは「現在出演を見合わせております。詳細についてはお答えしておりません」。『ココロ部!』を放送するNHKは、番組をウェブで配信していたものの、全削除し「配信再開の時期は未定です。代替ソフトについては、現在検討しています」としている。

「渡部さんの復帰は考慮していません」

 いずれも明確ではなかったものの、反応は冷たく、復帰がそう簡単ではないことを感じさせられる。

「民放キー局の復帰はともかく、千葉テレビの『白黒アンジャッシュ』だけは復帰の可能性があるのでは、と囁かれていました。独立局で視聴者の数もキー局に比べたら少ないですし、スポンサーの影響力もキー局の番組に比べればそれほどないでしょうから。

 それに6月30日から番組名もそのままに、児嶋一哉(47)単独で放送が再開したんです。もしかしたら、渡部の復帰のために番組を残してあげたのではないでしょうか」(前出の芸能記者)

『白黒アンジャッシュ』再開の真意とは。千葉テレビの広報担当者は丁寧な回答をくれたが、その答えは辛辣なものだった。

「アンジャッシュを番組名に残したのは、児嶋さん1人でも、アンジャッシュを続けるということです。アンジャッシュの名を残しているのは、渡部さんのためではないか、との問い合わせもありますが、彼の復帰は考慮していません。

 渡部さんの所属事務所から“無期限自粛”とされ、いつ解禁されるのか不明です。仮に復帰されたときに、番組に復帰するのかと問われても、あまりに先のことで、“通常そういうことは、あり得ないと思います”としか答えられません」(千葉テレビ広報担当者)

 当面アンジャッシュは児嶋が1人でやる。とはいえ、いつかは渡部が戻る可能性もあるのでは。

「この先、渡部さんがアンジャッシュとして再開するのは、所属事務所さんも“難しい”と言いますし、こちらとしても、“無理でしょう”と思っているということです」(前同)

「事実上の解散、芸能活動復帰も絶望的」

「『白黒アンジャッシュ』は、当社で収録していますが、全国15局ネットで、他局に対しても、迷惑かけ、穴開けてしまいました。渡部さんの所属事務所に対しても、“これだけの損害が発生しました”と伝えてあります。それは渡部さんの行いで番組継続に対して、損害被ったという意味です。

 ある意味で、今回のことは彼の私生活の部分ですから、ご自由でいいのですが、しかしあれだけの知名度を有すると、それが発覚した場合に、大きなスキャンダルの対象になってしまうということだと思います。

 当社の女子社員でも“あんなことするなんて気持ち悪い”と言う者もいるほどで、そういうタレントさんと今まで通り仕事が継続できるかと問われると、相当に難しいということなのです。所属事務所さんにも了解いただいて、児嶋さん1人のMCで番組は再開します。収録済みのものは、3本がお蔵入りになってしまいましたね」(前出の千葉テレビ広報担当者)

 渡部の存在をないものとして再開した『白黒アンジャッシュ』。千葉テレビと所属事務所も予想以上に厳しい姿勢だと感じられるが、今後はどうなっていくのか。

「6月30日の放送で、児嶋は明石家さんま(65)から、“白黒アンジャッシュ、いつでも行くで”と連絡が来たことを明かしています。過去にも番組に登場したことのあるさんまですが、児嶋は“簡単に呼べない。頼りにしちゃダメ”とコメント。

 苦しいタイミングですから、超大物のさんまに頼りたいはず。でも、それに頼らないと宣言したことに、彼の男気と本気を感じましたね。児嶋は迷惑をかけた番組のためにも、このまま渡部不在で番組を継続させていくのではないでしょうか。

 ただ千葉テレビから決別宣言されたら、テレビ復帰はもう無理でしょう。それにコンビでの復帰も無理となれば事実上の解散ですし、芸能活動に戻るのすら絶望的です。現状ではそれほど、渡部が置かれた状況は厳しいということですよね」(前出の芸能記者)

 あまりにも大きいゲス不倫の代償。しっかり反省して、身の振り方を考えてほしい。