山田涼介

 8月5日発売の雑誌『anan』恒例の人気企画「愛とSEX」特集号で、Hey! Say! JUMPの山田涼介が表紙とグラビアを飾ることが決まった。

 同特集とジャニーズとの縁は深く、1998年の木村拓哉、99年の香取慎吾から、岡田准一(2003年)、生田斗真(2010年)、大倉忠義(2011年)、藤ヶ谷太輔(2013年)、横山裕(2017年)など、歴代の人気者がズラリと並ぶ。山田はHey! Say! JUMPメンバーの中から初登場し、ここに新たに名を連ねたかたちだ。

山田涼介のささやきに地響きが

 その内容も、官能的なイメージのセミヌードまたはフルヌードが撮影され、磨き上げられた肉体美の掲載が常に大きな話題を集めている。今回の山田涼介は、〈ロミオとジュリエットのような“身を焦がすほどの切ない逢瀬”〉をテーマにしたもので、甘く熱いひとときを連想させるような、色気あふれるものになっているとのこと。山田本人は、「生っぽい、普段の山田涼介の色気が出せたらいいなと思っていました。自然体のままで、新しい顔を撮影できたと思っています」と語っている。

 この山田の『anan』SEX特集を、

「ついにこの日が来たか! という感慨と驚きがあります」

 というのは、あるテレビ誌記者。

「歴代登場した面々からしても、この特集に登場するということは、ジャニーズの看板タレントの仲間入りをしたということになります。人気からいけばJUMPでは山田くんが順当なのですが、この特集に関しては山田くんではなく、中島裕翔くんや高木雄也くんあたりではないかと、ファンの間ではずっと言われていたようです」

 テレビ誌記者によると、山田のグループ内での人気は、2007年のデビュー以来、不動のトップであることはゆるぎないという。

「コンサートなどで、山田くんの甘いセリフやささやきが入る曲のときは、ドームやアリーナが地響きをたてるような大歓声が起きます」(同前)

 そんな熱狂ぶりから同特集への登場のハードルが高かったのではないかという。つまり、熱狂的なファンを多く抱えるだけに、山田がほかの女性と絡むことは、なかなか許されなかった、ということだ。

「山田くんは、ドラマや映画でも、相手役との明確なキスシーンやラブシーンは、ほとんどありませんでした。とはいえ、この先の俳優としての活動を考えると、どんどん大人ぽい役に挑戦していかないといけない。昨年主演したドラマ『セミオトコ』(テレ朝系)では、キスシーンの相手役に、年上で既婚者である木南晴夏が選ばれた。ファンがなるべくショックを受けない相手という配慮を感じましたね」(同前)

『タラちゃん』からの脱皮なるか

 ファンの熱狂度のほかにも、これまで山田の雰囲気もまた、この特集から遠いのではないかという声もあった。ジャニーズに詳しいあるテレビ局関係者が語る。

「それこそデビュー前後の10代なかばは、14、15歳とは思えないような憂いのある色気が群を抜いていました。それがなぜか、成人して現在27歳になるいま、どんどん童顔化しているのではと言われています。今年、髪を短めに刈り上げてカットしたときも、さらに幼い雰囲気になり、『タラちゃん』とファンに言われていました(笑)。今ピカチュウと“共演”中のサーティワンアイスのCMでも、やはりどこか子どもっぽさを感じます」

 とはいえ、山田は9月スタートのドラマ『キワドい2人-K2- 池袋署刑事課神崎・黒木』(TBS系)の主演となり、田中圭との凸凹バディを演じる。公開延期となっている岡田准一主演の映画『燃えよ剣』では沖田総司役、ほかにも主演の待機作が控えるなど、個人の仕事もますます充実している。次代のジャニーズを背負う重要なタレントとして、重用されていくのではと関係者は見ているという。

「たとえば、春にNHKで放送されていた、新型コロナウイルスの感染拡大防止を訴えるキャンペーン映像には、山田とSexy Zoneの中島健人、そしてKing & Princeの平野紫耀の3人が抜擢されていました。中島と平野は2人でグループの垣根を超えてドラマ『未満警察』でW主演を果たしており、20代のジャニーズ、この先のジャニーズを本格的に引っ張っていくのはこの3人という事務所の意思が感じられました」

 SMAPが解散し、嵐が活動休止、そしてTOKIOは長瀬智也が脱退を発表し、お茶の間に広く知られてきたジャニーズも、いよいよ本格的に次世代のスターを育てないといけない。そんな中で選ばれた、山田、中島、平野は、それぞれ各グループの一番人気のエースでもあり、事務所の期待を背負っている存在といえる。

「『anan』の特集には、責任感の強い山田くんですから、ジャニーズからの信用にこたえたいという思いがあったと思います。そして、グループの年長組が30歳になるいま、“大人のJUMP”というものを全体で見せていきたい。また個人としても子どもっぽさから脱却したい部分もあるでしょう。それらを踏まえたうえでの、『anan』登場という流れはあったのではないでしょうか」

 次代への期待を背負う山田が魅せるSEX特集の全貌は……?

〈取材・文/渋谷恭太郎〉