杏と東出昌大

《この度、私たち夫婦は離婚いたしましたことをここにご報告させていただきます。今後は子供達の親として成長し、協力しあう関係を築いていきたいと思います》

 8月1日、杏と東出昌大が、双方の所属事務所を通じて離婚を発表。約5年半の夫婦生活に終止符を打った。

 ふたりは2013年のNHK朝ドラ『ごちそうさん』で夫婦役を演じたことがキッカケで交際に発展。2015年の元日に結婚して3人の子どもに恵まれるなど、芸能界きってのおしどり夫婦として知られていた。今年1月、東出の“不貞”が暴かれるまでは……。

「2018年公開の映画『寝ても覚めても』で、東出が共演した女優の唐田えりかと3年にわたる不倫により自宅を追い出されて、杏とは別居中だと『週刊文春』に報じられたのです。今年3月に行われたイベント後、謝罪会見を開いた東出は“杏さんが好きなのか? 唐田さんが好きなのか?”という質問に少し間をあけて“妻を傷つけることになると思いますので、お答えできません”と、明言を避けたことで非難の声が上がりました」(芸能レポーター)

育児に奔走する妻に夫は不満

 東出の気持ちが杏から離れていったのは2016年ごろだったと、芸能プロ関係者は話す。

「2016年5月に双子の女の子が生まれてからというもの、東出さんは“家庭内に温もりのようなものがなくなった”と、周囲に不満をこぼしていたそうです。子育てで忙しい杏さんが自分をないがしろにしたと感じた東出さんが、唐田さんという若い女性との浮気に走ったのだと思います」

 浮気といえば、今年6月に報じられた芸人・渡部建の“テイクアウト不倫”も衝撃的だった。複数女性と関係を持ち、中には“多目的トイレ”での行為もあったようだが、妻でモデルの佐々木希は彼を許すつもりなんだとか。

「身体に障害を持つ人や乳幼児連れの人が使うトイレで不倫していたというのはそうとうイメージが悪い。芸能界復帰も最低3年はかかると言われています。ただ、佐々木さんは今回に限っては、彼のことを許すようです。

 というのも、“妻である自分にも何らかの原因があった”と反省する姿を見せ、“夫を許した”ことをアピールしていくことで、彼の復帰を早めたいのでしょう。もともと彼女はさっぱりした性格で、1度の過ちなら許そうと考えている節があります」(テレビ局関係者)

許した佐々木希、許さなかった杏

 しかし、杏は佐々木と違い、東出が犯した1度の過ちを許すことはなかった。

2016年12月、杏と仲よく犬の散歩に出かけていたが、東出の気持ちは少しずつ冷めていて……

「杏さんは、東出さんの不倫が発覚した直後から、離婚の意思はそうとう固かった。彼女は芯が強く、“やると決めたらやる!”という人。父親の渡辺謙さんが浮気を繰り返していたことに悩んできた杏さんだけに、夫の不倫は人一倍、許せないのだと思います」(前出・芸能プロ関係者)

 当初から離婚の選択肢しかなかったにもかかわらず、なぜ不倫発覚から半年以上の期間をあけてから離婚を成立させたのか。

「東出さんと別居を続けていたのは、ひとりで3人の子どもの面倒を見ているという“同情票”を集めるためだったのだと思います。東出さんは不倫報道に対してFAXでコメントを出し、会見までして謝罪しているのに即、離婚してしまうと、逆に杏さんが“冷たい”というイメージにもなりかねない。さらに、父親である東出さんに子どもたちをいっさい会わせないのも冷酷すぎると思われてしまうかもしれないので時折、テレビ電話をさせていました。そういった“計算”もあったそうです」(同前)

 離婚したことで、まだ幼い3人の子どもをひとりで抱え込むことになった杏。夫を許した佐々木とは真逆の道を選んだ彼女だが、普通なら頼るべきである母親とも“闘争中”で……。

実母が娘を相手にカネを要求

「実母である由美子さんは以前、節税目的で作られた杏さんの個人事務所の社長を務めていました。由美子さんの年収は多いときで2000万円を超えたことも。

 しかし、その後に由美子さんは当時、心酔していた霊能者に対して、コンサルタント料という名目で、杏さんに黙って多額のお金を支払うなど、問題行為を繰り返していました。

 そのことに怒った杏さんは、現在の所属事務所と直接契約すると由美子さんに通告。由美子さんも対抗し、杏さんが個人事務所にいた場合に得ていたはずの利益を求めて、実の娘を相手に訴訟を起こし、現在も係争中なんです」(芸能プロ幹部)

 大変な状況でも周囲に頼れる家族がいないなか、杏の相談役となっているのは所属事務所の女性社長だという。

「杏さんとは姉と妹のような関係でぴったりと寄り添い、何かと相談し合っている仲だそうです。実は、杏さんとしては“養育費や慰謝料はいらないから早く離婚したい”と話していたのですが、社長が反対。

 というのも、3人の子どもにとって東出さんが父親ということに変わりはなく“彼の償いのためにも、お金は払ってもらいなさい”と説得していたとのこと。

 お金以外にも、例えば子どもたちを有名な私立学校に入学させようとすると、両親がそろっていないと難しいと言われます。東出さんと離婚したことで“子どもたちが苦労すること”をいちばん心配しているようです」(同前)

 過酷な道だとわかっていても、離婚に突き進んだのは、修羅場をくぐってきた女だからこその意地なのか─。