森本毅郎

「TBS系で放送されている『噂の!東京マガジン』に“異変”が起きているんです。5月に緊急事態宣言が解除され、ほかの番組は収録を再開しているのに、この番組だけは今年4月以降、ずっとスタジオ収録が行われていません。ちょっとしたロケは少しずつ復活していますが、基本的に過去の映像を使った“総集編”が放送され続けているんです! 出演者に高齢者が多いので、“もしかして実は体調が悪い人がいるのかも?”といった心配の声まであがっています」(テレビ局関係者)

 コロナ自粛が続く週末の日曜日、『噂の!東京マガジン』を楽しみにしている人も多いだろう。'89年に始まった情報番組で、年間平均視聴率は'97年から22年連続で同時間帯トップを独走中。日曜の昼を代表する“国民的長寿番組”といっても過言ではない。

「世間で起こっているトラブルを解決すべく、問題となっている企業や人物を出演者が取材する『噂の現場』や、街の若い女性が指定された料理に四苦八苦しながら挑戦する『やって!TRY』などが名物コーナーとして人気です」(同・テレビ局関係者)

スタジオトーク再開希望の声に

 さらに特徴的なのはスタジオに陣取る出演者たちだ。

「ベテランタレントたちの歯に衣着せぬトークが面白いんです」(番組のファン)

 総合司会を務める森本毅郎が80歳。脇を固めるご意見番、井崎脩五郎は73歳。清水國明69歳、山口良一65歳……と渋いおじさんタレントの面々がズラリ。平均年齢は65歳。長寿番組ゆえに出演者も年齢を重ねていて、コロナ感染も大いに心配なところだ。

 そんなオジサマたちによる“生放送”がウリなのだが、4月12日からはコロナの対応策としてスタジオ収録はなくなり、ほぼすべて過去VTRの再放送となっている。7月からは『歴史散歩TOKYO大好き!』や『今週のアングル』の新作VTRが放送され始めたものの、視聴者からは不満の声が届くように……。

高齢の出演者が多いのはわかりますが、いいかげん、スタジオトークも復活してほしいです」(同・番組のファン)

 だが、司会の森本自身、健康に不安を抱えており慎重になるのも無理はないのかも。

森本さんは以前に心臓の手術をしており、昨年にはラジオ収録中に倒れています」(制作会社関係者)

 昨年11月、森本はラジオ番組『森本毅郎・スタンバイ!』オンエア中、急に体調不良を訴えて病院に運ばれている。その直後に週刊女性が森本に聞いた際、こう答えていた。

「僕は満身創痍でね、あちこちが悪い。腰を手術したり、いろいろ。これからもケアしながらやっていかなきゃいけないかなと思ってます」

 スタジオに姿を見せないままになっているオジサマ出演者たちの体調が心配になった週刊女性は8月下旬、事情を聞くべく、森本への真相直撃に“トライ”した。

リモート収録は嫌!

─『噂の!東京マガジン』が過去VTRばかりで、スタジオトークがないのはなぜ?

コロナ対策です。年寄りが多いでしょ(笑)。僕も昔、心臓を手術したから慎重でね。“以前の放送内容に戻そうか”という話もあるんですが、最近また(コロナ患者が)増えたでしょ。番組自体は30年分以上の映像素材があるから困らない。

 スタジオ収録はないけど“新しいVTRも撮ろう”と言って、外ロケを少しずつ始めてます。そういう形でしのぎながら、“そろそろ戻さなきゃいけないかな”とは思ってたんです

─いつごろスタジオトークは復活する?

未定ですね。プロデューサーもわりと慎重なんですよ。出演者は高齢者が多いし、僕もこういう状態だし、(笑福亭)笑瓶も前に病気したでしょ。なので、やっぱり慎重にならざるをえない。今は無理しないほうがいいんじゃないか、と。様子を見ながら9月から戻せればいいですけど、先は見えない。

 僕が思っているのは“リモート収録”だけはやりたくないね。あれって“疎外感”があるでしょ。スタジオにみんなで集まってやらないと、この番組の雰囲気は出ないんですよ。リモート画面で、それぞれが違う場所にいて……っていうのは、僕はイヤ。

 昔の映像を流すほうがまだマシかな、と。“戻すときはみんなでスタジオに戻ろう”という話になっています

─出演者も納得している?

みんな“早く! 早く!”っていう感じです。全員そうですよ。でも、なっちゃん(小島奈津子)と私は“ここは慌てずに慎重に考えよう”と言っていて、プロデューサーも同じ意見です。ありがたいことに、TBSも“焦らなくていい”という態度で、安全を確認しながら、というスタンスです

TBSの回答は……?

─ラジオのコロナ対策は?

「ラジオは私の事務所からリモートで生放送しています。スタジオはアクリル板をつけてやっているけど、やっぱり“局”という場所にはいろいろな人が集まるから、それだけリスクがあると思ってね」

─『噂の!東京マガジン』の今後はどうなる?

僕も会議に入って、いろいろ相談しながらやっています。視聴者を長いことお待たせしてしまうのも悪いし、そろそろ戻したいなとは思っています。(コロナが)もう少し落ち着いてくれないとね。悩ましいところだなあ

─最近の体調は?

僕の体調は悪くないんですよ。年も年だけど、なんとか元気にやっています

 最後にこんなメッセージで締めくくった。

ご心配をかけていますが、出演者の調子が悪いわけではありません。スタジオに出たい気持ちはやまやまですが、今は慎重に構えて。早く集まってワイワイやりたい、やるときは以前のようににぎやかにやりたい。その日を一日千秋の思いで待っています

 TBSは番組の今後についてこう答えた。

新型コロナウイルスの感染状況などを勘案して、スタジオ収録は見合わせております。再開は未定です

 スタジオトークがなくなってから150日間の葛藤を告白してくれた森本。番組ファンも収録再開を心待ちにしていることだろう。

 以上、“噂の現場”からでした!