ロン・モンロウとしげるちゃん

『しげログ』は商品プロデューサーとして活躍し、海外のファッション・流行などをナビゲートしているしげるちゃんが毎回「会いたい人」と「好きなお店」で対談! ゲストの“素”を引き出しちゃいます。第11回目のゲストはモデルのロン・モンロウさん。話題の中国美女の“かわいすぎる”素顔に迫ります……!

* * *

しげるちゃん(以下/しげる)「ロン(・モンロウ)ちゃんとはこれが初めましてだよね。じゃあ、とりあえずみんなが知ってるような会話から始めてみようか。ロンちゃんは中国の湖南省出身だっけ?

ロン・モンロウ(以下/ロン)「そうです。湖南省。あまり帰省できてないんですが」

しげる「噂では山に囲まれた田舎の村だって聞いてるよ、確か少数民族のトゥチャ族出身だとか? 良く知らなかったんだけど中国は『〇〇族』という民族が沢山集まっているの?」

ロン「全部で、56(民族)」

しげる「随分と沢山の民族に分かれているんだね!! ロンちゃんの実家は、どんなとこだったの?」

ロン「山がいっぱい、川がいっぱいのところです。生まれてから17歳までそこで過ごしました」

しげる「田園風景が目に浮かぶようだね~。ロンちゃんは青春時代は何をして遊んでたの? カラオケなんてないよね?(笑)」

ロン「家族とは山の景色のいい所でバーベキューをしたりしていました。あと、とても水が綺麗なところなので、11歳離れた弟と川で泳いだりしていました」

(編集部)――それは服を着たままですか? それとも水着?

ロン「水着ではないです。私の故郷では水着の文化はないかもしれません。とても恥ずかしい(笑)

しげる「そうなんだぁ! ロンちゃんのインスタを見ると、わりと水着の写真もあったりするよね?」

ロン「中国は水着グラビアのようなものはないんです。でも、日本の水着は可愛いと思います。だからもっともっと、着たい(笑)」

しげる「確かに、ファッショナブルな水着が沢山あるよね~。大自然豊かな故郷を出てからは上海の大学生活だっけ? 上海は、ロンちゃんの実家からは遠いの?」

ロン「車で3時間、電車で23時間かかります」

しげる「合計で26時間! 飛行機だと地球の反対側に行けちゃう距離だね(笑)それじゃぁ、帰省をするのも大変だね! 初めて見た上海はどんな印象だった?」

ロン「全然違いました。東京のように都会で、すごく新鮮に映ってビックリしましたし、とてもワクワクしました」

グランプリに選ばれるも……

しげる「大学の専攻は? どんな大学生活を送っていたの?」

ロン「会計学です。私の大学は寮制で、3人の女の子の同級生と一部屋に住んでいました。その3人とはいつも一緒の行動をしていましたね。授業に行って、ご飯を食べて、映画やカラオケも行って。中国の大学生の間では火鍋が流行っているんです。大好き

しげる「そのお友達とは今でも連絡を取っているの?」

ロン「はい。昨日も連絡しました。もうみんな家族のような関係で、WeChat(中国を中心に人気のコミュニケーションアプリ)でビデオ通話をしたりしています」

しげる「そっかあ、素敵な関係だね。で、大学時代で中国のオーディション番組(『おいで! シンデレラ』)に出演したんだよね。そこでグランプリ! どうしてオーディションを受けたの? 誰かに推薦されて? それとも自分の意志で?」

ロン「もともと『アリババ』(中国最大のEコマース企業)のモデルもやっていたんですけど、友達が『おいで! シンデレラ』に行くからって。ついて行っただけなんです。私は演技も歌も全然出来なかった。だから無理だ、すぐに落ちると思ったんです。でも何故か優勝が私のところに来たんです

しげる「それは、ビックリしたでしょ(笑)。そのオーディションには、どのくらいの人数が参加していたの?」

ロン「すごく沢山。でも決勝でテレビ出演できたのは35人でした」

しげる「それは何歳の時?」

ロン「19歳です」

しげる「じゃあ大学一年生の時じゃん。そこでいきなりグランプリに選ばれて。それから芸能活動を?」

ロン「いえ。グランプリになってすぐ芸能は止めました。そして普通の大学生に。まだ一年生でしたし、学生の本分は学業だと思いますから」

しげる「偉いね! それでちゃんと大学も卒業して」

ロン「普通だと思います」

しげる「でも芸能生活を止めたんだったら何がきっかけで日本に来たの?」

ロン「湖南省にいた頃から私は日本が大好きだったんです。私の従姉妹が日本カルチャーが大好きで、漫画や雑誌をたくさん持っていて。SMAPや木村拓哉さんも人気でした。従姉妹に見せてもらったりしていたんですが、ドラマはやっぱり『花より男子』(TBS系)。アニメやコミックは『ONE PIECE』(フジテレビ系)や『名探偵コナン』(日本テレビ系)。

 好きなキャラクターは『ONE PIECE』のルフィー。『名探偵コナン』の工藤新一。弟は『仮面ライダー』(テレビ朝日系)が大好きです。そして大学卒業する前の2017年に初めて日本へ。プライベートの旅行でした」

しげる「そうなんだぁ~!! 日本の印象はどうだった? 東京はごちゃごちゃしてるでしょ。特に渋谷とか」

ロン「いや、私、渋谷、大好き! 日本はとてもキレイだと思いました。あと渋谷は、“女の子が、なんで、みんなそんなに美人!?”と。“おおー! みんなかわいいな羨ましいな”みたいな。すごくファッションも、メイクも上手でかわいい

しげる「渋谷が好きなんだね!、最初に来たころは日本語は話せたの?」

ロン「いえ全然。でもそれで日本が大好きになって1年に6~7回行くようになって。ほぼ毎月ですね(笑)。熱海や箱根も行きました。中国にも温泉はあるのですが行ったことがなくて、温泉は日本が初めてで。温泉も好きです。温泉に入ると、本当に肌がキレイになるんですね。

 化粧品もたくさん使いました。日本のコスメは中国でも人気があるんですよ! それで日本に住みたいと思っていたんですが、大学を卒業した2018年、日本の芸能事務所からオファーを受けて、すぐに日本に住むようになったんです

気になる結婚願望は?

しげる「日本のSNSでは、ロンちゃんは『話題の中国美女』って盛り上がっていたものね! 日本での最初のお仕事は何だったの?」

ロン「北海道限定で放送された「東急ステイ札幌」のTVCMです。北海道は行きたかったけど友達がいないので行く機会がありませんでした。でもCMのお仕事で初めて行けて、そこで初めてたくさんの雪を見て。すごく真っ白! 雪は大好き。とてもきれいで本当ににうれしかったです。私、“白”色が好き!」

しげる「だから今日の衣装も白、なんだネッ! しげるがロンちゃんをテレビで見たのは『ダブルベッド』(TBS系)だったんだけど、いきなり知らない人と同棲をするっていう設定の番組だったでしょ。それって中国の人にとって、……いやロンちゃんにとってはどう思ったのかしら?」

ロン「『ダブルベッド』は俳優の犬飼貴丈さんと同棲生活を送るという番組だったのですが、最初は“無理!”と思っちゃいました。少なくとも私の周囲の結婚前の中国人は、彼氏はいても同棲はしないんです。知らない人と一緒のお布団に入るのも心配でした

しげる「そりゃ心配になるよね。中国と日本の文化の違う『お仕事』は驚きと挑戦の連続だね(笑)。いくつもあると思うけど、日本の『同棲』という価値観に対しては、どう思う?」

ロン「難しい。難しいと思います」

しげる「『難しい』っていうのは、結婚をする以前の同棲生活はしない方がいいと思う?」

ロン「しないほうがいい(笑)。私は自分の時間が欲しい。マイペース。そんな感じです」

しげる「え、結婚は? 考えてない?」

ロン「まだ何も考えてないですね(笑)」

しげる「そうだよね、まだまだ自分の時間が欲しいって思っているんだもんね(笑) 同棲は難しいけど、そういう価値観を持つ人がいる事は、『いい』と思っていたりするのかしら?」

ロン「うーん……(熟考して)微妙です

しげる「微妙かぁ、なるほどね~(笑)。やっぱりそうよね、日本と他国とには環境も習慣も生活だって違う訳だから、文化だって全然違いがあるものよね」

ロン「うんうん」

しげる「日本と中国との『いろんな違い』を聞いてみたかったのよ! 行った事のない国だから、もうちょっと、その『違い』を聞かせてね」

(後編へ続く)