安室奈美恵

安室さんの晩年の活動の“キーマン”だった人物たちが“復帰”を画策しているようです」(芸能プロ関係者)

 '18年9月16日に芸能界を去った安室奈美恵。引退から2年がたつが、再スタートは、そう遠くないようだ─。 

「コンサートのプロデュースを担当していた企画・運営会社の代表で音楽プロデューサーのA氏と、安室さんのグッズの製造・販売を請け負っていた会社を経営するB氏が、'21年9月の復活に向けて、動いているといいます」(同・芸能プロ関係者) 

復活のタイミングは2021年

 ラストコンサートにも2人は大きく関係していたという。

引退公演チケットは、電子チケットサービス『チケットボード』で販売されました。こちらの運営には、A氏とB氏も関わっていると言われており、グッズはB氏の会社が請け負っていました」(レコード会社関係者)

 なぜ、復活の時期が'21年になったのだろう。

「引退してから世間の関心をどれだけ引っ張れるのかとなったときに、移り変わりの早い今の社会情勢だと“2~3年が限界ではないか”という話になったそうなんです。今年は、本来であれば東京オリンピックが開催されていたので、五輪後には世間の話題も乏しくなるだろうという考えから、復活タイミングを'21年に持ってきたといいます」(前出・芸能プロ関係者)

 引退から1年後の'19年9月16日、彼女の“引退日”には、沖縄県内で安室の楽曲と花火をシンクロさせたイベント『WE(ハート)NAMIE HANABI SHOW』が開催された。 

引退ライブ、翌年の花火イベントと続き、今年も昨年同様のイベントを計画していました。花火イベントは安室さんの楽曲が使われますが、本人が登場するわけではありません。それでも“年イチで欠かさず続ける”のは、彼女を過去のものにしないという、復帰計画を見据えているからでしょう。ただ、今年はコロナ禍で通常開催は難しいということで、オンラインでの開催となりました」(同・芸能プロ関係者)

 オンラインイベントながら、グッズは非常に充実。フェイスタオル、マグボトル、グラス、ポーチ、マスクケース……。ちなみに、Tシャツはチケットとセットになっている。

登録商標、その範囲の広さ

25周年を最後に引退したはずなのに、グッズのロゴの数字が毎年カウントアップされていくんです。今年は“27”なんですが、何か違うのでは……と、ファンの間でも、引退後の展開を疑問視する声は多いですね」(安室ファンの女性)

 着々と復帰計画が進むなか、安室の個人事務所にも動きがあった。

8月中旬、事務所が申請した商標登録が特許庁に受理されました。芸能人はさまざまな形で権利収入が入ってくるので管理するのは大切な仕事ですが、引退後に新たに登録することは珍しいです」(前出・レコード会社関係者) 

 新たに登録されたのは、ローマ字の“namie amuro”。商標登録をすることによる、権利者のメリットとはどんなことなのだろう。

商標とは、要するに“ブランド名”または“マーク”です。商標登録を行うことで、そのブランド名やマークをビジネスで独占的に使用できるようになります。すなわち、他人が勝手に紛らわしい名前やマークをビジネスで使用できなくなります」  

 そう話すのは、テックバイザー国際特許商標事務所・代表弁理士の栗原潔さん。

 安室のような芸能人が、名前(芸名もしくは本名)を、商標登録するメリットについて、こう続ける。 

「“安室奈美恵”という名前には、言うまでもなくブランドとしての価値がありますので、他人が勝手に紛らわしい名前を使用しないように、商標登録する意義はあります。アーティストが自分の名前をブランド名として商標登録するケースもよくありますね」(栗原弁理士、以下同)  

 今回の安室の商標登録で注目すべき点は、その登録の範囲の広さ。商標登録には、“商品及び役務の区分並びに指定商品又は指定役務”という項目がある。商標を“何に使うのか”ということなのだが、その範囲が非常に広範囲に及んでいるのだ。 

「商標登録では、商標をどのような商品やサービスに対して使うかを指定して出願します。広めに指定しても不利益はないので、可能性が少しでもあれば広範囲に指定しておくことは一般的です」  

 このたび受理された商標登録には、 

《著作権の利用に関する契約の代理又は媒介》 

 のほか、興行の運営に関する音楽的な項目に並んで、こんな項目が登録されている。 

《美容、理容、あん摩・マッサージ及び指圧、カイロプラクティック、きゅう、柔道整復、整体、はり治療》 

《宿泊施設の提供、宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ、飲食物の提供、会議室の貸与、展示施設の貸与》 

 ゆくゆくは、エステやリゾートホテルの経営に乗り出す可能性もあるのだろうか。 

「単なる偶然ではない」

「商標登録をしたら絶対に使用しなければいけないというものではありませんが、“namie amuro”をブランド名として、グッズ類を販売したり、ウェブでのサービスを提供していく可能性はあるでしょう」   

 さらには、インターネットや電子関係の項目も。 

《インターネットによる電子ゲームの提供、インターネットを利用したオンラインによるゲームの提供に関する情報の提供》 

 今年の花火イベントはオンラインで行い、VR(仮想現実)を使って専用のゴーグルを着用すれば、彼女が目の前にいるかのような立体的な映像で見られる。今後はネットやVRなどの技術を使った“安室ビジネス”が増えていくことも考えられる。

花火イベントをオンラインでもいいから開催するという強行さと、8月の特許庁への商標登録。これは単なる偶然ではないでしょう」(前出・芸能プロ関係者)

 A氏が代表を務めるコンサートの企画・運営会社に復活プランについて問い合わせたが、「社内でそのような話は聞いておりません」という。 

安室さんの復帰は、来年以降からの“継続的”な復帰ではなく、あくまで“一夜限り”または“期間限定”という形となりそうです。本人が決断した引退だったわけですから、周りがどう言おうと長く続けようというモチベーションはないはず」(前出・芸能プロ関係者)

『平成の歌姫』は、令和の時代にどのような姿を見せてくれるのだろうか。