得意な乗馬をする華原朋美

 華原朋美と高嶋ちさ子。久しぶりに巻き起こった芸能人同士によるガチトラブルが、大きな謎を呼んでいる──。

《華原朋美「虐待だ」「遊んでいただけ」と真っ向から意見が対立 「愛息虐待で高嶋ちさ子と大モメ」》(『FRIDAY』9月25日号)

'20年2月には親友だったふたり。華原がフォローしているのは高嶋ひとりだけだった(インスタグラムより)

 昨夏に45歳で念願の第一子を授かった華原。生後まもなく、親友である高嶋からの紹介でベビーシッター・A子さんを雇うようになったという。しかし、防犯カメラの映像により、子どもを“逆さ吊り”していたことが発覚し激怒。A子さんを即刻解雇のうえ、高嶋にその画像を送ったところ、こんな返事がきたという。

これのどこがおかしいの? これうちもこれ大好きでいつもやってもらってた(中略)もしもこれを虐待だと取るのだとしたら、おかしいよ しかも、こうやって監視している事自体恐ろしいです そんな人とは絶対私は付き合えない》

 コミュニケーションのステップを何段階かすっ飛ばし、いきなり絶縁状のクロスカウンターだ。

 しかし、その翌週に状況はいっそう複雑化する。突然、華原が所属事務所から解雇され、フリーランスになっていたというニュースが舞い込み、複数の週刊誌が「『FRIDAY』には華原本人がネタを売り込んだ」と一斉に報じたのだ。さらにはベビーシッター・A子さんの行為について「すでに警察が介入し“虐待ではない”と認定された」という情報も。これまでもお騒がせタレントとして数々の奇行が取り沙汰されてきた華原だけに、もはや何が本当で何が嘘なのかわからない。

 なぜこのようなことが起こったのか。何か手がかりはないかと、ファンクラブ「華原朋美 Official Fan Club 『DREAM』」の有料ブログ(月額330円)にアクセスしてみた。

“意味深な文言”を残して更新は止まり……

 ブログを読んでみると、子どもが生まれてからというもの、息子の成長記録ばかりが目立つようになっている。本人はボイストレーニングこそ続けているようだが、ブログ内容を見るかぎり、もはや一般人のママブログといっていいほど“子育て日記”の割合が高め。

 それにつけ、件のベビーシッターもたびたび登場するように。日頃の感謝の言葉や絵本をプレゼントされたことなど、信頼している様子を綴っており、いかにも関係は良好そうだ。小室哲哉との破局後、心が不安定な状態が続いていた時期とのギャップもあり、とても幸せそうにみえる。

 そんななか、意味深な投稿をしたのが8月28日。内容は抽象的なのだが、

「涙には様々な種類がある」

「許せないことがあり泣いて叫んだがそれもいい方向に進んでいる」

 といったような文章が。前日までのほっこりした内容とは明らかに性質が違っており、そしてこれを機に投稿がストップしているのも何か事件性を匂わせる。前述のトラブルの記事が載った『FRIDAY』が発売されたのが9月11日。なんだか生々しい日程感……。高嶋はこの件には触れずに日々、楽しげなSNSを更新している。

 今からちょうど一年前の9月3日のブログを見ると、出産前の大きなお腹の華原が高嶋とのツーショットを載せ「なんでも相談できる今1番大好きな人」と記事を投稿していただけに、なんとももの悲しい──。

朋ちゃんが目指す芸能界の“新ジャンル”

 傷心なはずの華原だが、実は事務所から解雇される前に新しいインスタとツイッターアカウントを作成していたことも明らかになった。プロフィールには仕事依頼を受け付けるメールアドレスとともに《歌のお仕事だけでなくバラエティ番組のお仕事もしたいので宜しくお願いします!》の文言が載せられている(現在は変更済)。子どもの写真を載せれば《♯華原朋美 ♯赤ちゃん》のハッシュタグを添えるのも忘れない。

「歌のお仕事“だけでなく”」の切り口と投稿内容から察するに、もしかしてママタレの道に進もうとしている……? というか、所属レコード会社とも契約を解除しているところも鑑みるに今のところ、そうとしか思えない。

 そんな彼女の有料ブログは、近いうちに閉鎖されることが決まっている。2013年から2500投稿以上も続いた彼女の歴史(『PON!』レギュラー時代の芸能界交友録や、ホリエモンとカラオケに行ったら彼がワンオクを歌ったことなど)がすべて消えることを知った私は、名残惜しく過去の投稿を漁っていた。すると、子どもの未来に関する記述を見つけてしまった。「親に決める権利はないが」としながらも、

「2歳になったら息子を坂上忍の子役養成スクールに通わせ、剣道を習わせたい」

 剣道はともかく、坂上忍のスクールとな……。坂上忍かぁ、なんたるチョイス。ママタレにどころか“ステージママタレ”なる新ジャンルが誕生してしまうが、大丈夫か。というか、朋ちゃんの人生をあれほど変えた光と闇が渦巻く“芸能界”に自分の子どもを入れたいと考えているのか。

 かつて、アーティストとしても全盛で『TK』との交際も順調そのものだった絶頂期のころ、彼女はインタビューで記者の質問にこう答えていた。

《華原朋美に憧れてますからね、私。(中略)プライベートな朋ちゃんと華原朋美とは、ぜんぜん別人なんです。だから朋ちゃんから見て、「華原朋美は幸せだなぁ」って思うんです》(『MORE』1997年11月号)

 I'm proud いつからか自分を誇れる様に なってきたのは あなたに会えた夜から──。

〈皿乃まる美・コラムニスト〉