リタイア後の海外旅行なんて憧れますね。その夢を叶えるには…… イラスト/ののまろ

 みなさん、こんにちは! ポイ活ライターのいくみぃです。

 ふだんは生活をちょっとおトクにするポイ活(ポイント活動)について連載していますが、今回は大事な大事な将来のお金の話を書いてみたいと思います。

 みなさんは、どんな老後を思い描いていますか? 旅行、趣味、人付き合い……やりたいことは人それぞれかとは思いますが、やっぱりお金の心配がない、悠々自適の老後がベストですよね!

 昨年は「2000万円問題」でもクローズアップされた“老後のための資産形成”ですが、今回紹介するiDeCo(イデコ)はぜひ知っておきたい情報のひとつなんです。iDeCoはindividual-type Defined Contribution pension planから取った個人型確定拠出年金の愛称です。ぜひ最後までお付き合いくださいませ!

将来のお金が増える? 資産形成ってどういうこと?

「資産形成」というと取っつきにくい印象がありますが、まず用語について整理してみますね。

 資産形成とは、簡単に言うと貯めておくお金(貯金)と働いてもらうお金(運用)のバランスを考えて将来に備えることです。

お金の増え方は元手と金利、運用期間で決まる

 今は銀行金利が低いので、貯金だけではなかなかお金が増えないですよね。そこで自分が働いてお金を稼ぐだけでなく、お金にも働いてもらってお金を増やすようにしようというのが運用の基本的な考え方です。

 お金の増え方は実は意外とシンプルで、「長期にお金を運用したほうが、お金が増えやすい」です。以下の式で考えていただければわかりやすいですね。そう! 運用期間を増やすためには、資産運用を早く始めたほうが有利なのです。

・増えるお金=運用するお金(元本)×金利×運用期間

 また、金利には2種類あり、「運用で得た利子も含めてお金を運用する複利のほうが、お金が増えやすい」です。

・単利:「運用するお金(元本)」 に利子がつく
・複利:「運用するお金(元本)」+「利子」 に利子がつく

 例えば、100万円を金利5%で運用すると、単利の場合は7年の運用で1,350,000円ですが、複利の場合は1,407,100円で、複利のほうが57,100円多く貯まります!

60歳以後の自分の生活を支えるのはiDeCo(イデコ)!

iDeCoと銀行預金の比較をまとめました。最大の注目ポイントは下3つの「税制優遇」です! ※加入資格の上限は2022年5月1日から65歳未満に延長されます

 ここまでご覧いただいた方のなかには、「投資なんてよくわからないし、自分には向いていない」と思っている方がいるかもしれませんね。

 しかし、ゆとりある老後を叶(かな)えるには、以下の理由でiDeCoはかなりおすすめです!

商品が選びやすい

 iDeCoは株のようにさまざまな銘柄からひとつを選ぶというものではなく、多くても30種類くらいの商品から自分に合ったものを選ぶので、投資のなかでもわかりやすい特徴があります。金融機関によっては、質問に答えるだけでおすすめのiDeCo商品を提案してくれる場合もあります。

運用商品の変更ができる

 iDeCoは60歳まで下ろせないという制約はありますが、運用の変更はできるんです。

 例えば、銀行と同じように元本を保証する商品を選べば「もし預けたお金が減ってしまったら……」という心配は無用! 慣れたら途中で別の商品で運用変更すればOKです。

 そして…、次のパートでは最大のおすすめポイントを紹介いたしますね。

節税効果が大きい! 積み立て時の所得控除がかなり助かる!

 こちらが、いくみぃがプッシュする最大のおすすめポイントです。

 運用益が全額非課税になるということ。そして、年金受け取りの場合は公的年金等控除、一時金受け取りの場合は退職所得控除の対象になる。それに加えて最大にオイシイのは「iDeCoに預け入れたお金は全額所得控除の対象」の箇所。これです! 積み立てた額分を所得から差し引いて課税所得を減らすことができるので所得税、住民税の節税になるのです(※年末調整か確定申告が必要)。

 次のパートでは、節税額込みでどれだけiDeCoがおトクなのかシミュレーションいたします。

iDeCoの効果を実感してみよう!

シミュレーターはマネックス証券さんのものを使わせていただきました 

 それではシミュレーションです。 

◆35歳パート(つまり運用期間は25年)、年収120万円、iDeCoの拠出額月1万円、運用利益年利3%(標準的な運用値)の場合

・積立額:300万円(12万円/年×25年)
・60歳時点での到達金額(課税前):446万円
・所得税の節税効果:累計45万円(1万8,000円/年)
・運用益等の節税効果:30万円

 つまり、iDeCoに月1万円を25年間預けていると、約200万円強の効果が見込めるのです!

・運用利益+所得税の節税効果+運用益の節税効果=(446-300)+45+30=221(万円)

 これはシミュレーションであり手数料や詳細な税金、社会保険料などを考慮していません。完全にこのとおりになるわけではありませんが、おトクさはイメージいただけたのではないかと思います。なお、iDeCoは元本が保証される定期預金のほか、保険商品、投資信託が選択可能です。

 つまり……、定期預金を選択して、元本割れのリスクなく節税効果+預金金利をゲットするという方法も可能なのです!(※その場合は節税額を手数料が上回らないように気をつけましょう)

 こちらのマネックス証券さんのシミュレーターで条件を変えてできますので、ぜひあなたも試してみてくださいね。

iDeCoの注意点も知ろう

 iDeCoの特徴として以下については注意が必要です。

・60歳以上でないと引き出せない
・iDeCoの掛け金を積み立てた期間+iDeCoの掛け金は積み立てていないが運用のみを行っていた期間+企業型の確定拠出年金の掛け金を積み立てた期間、が10年以上ないと60歳から受け取ることができない
・職業や条件ごとに掛け金の月額に上限がある
・投資商品によっては元本が保証されない
・加入時、運用期間中、口座移管時、受け取り時に手数料がかかる

 2番目については50歳以降で加入する人のみ注意すべき点ですが若干、複雑ですね。その他もろもろの条件についてはiDeCoを運営する会社のサイトや資料をよく読んで確認してみてくださいね。

「マネックス証券」は管理手数料がおトク

 iDeCoを実際に契約をする際は「管理手数料の安さ」「自分が欲しい商品があるか」「サイトの使いやすさ」「不明なことをどの程度サポートしてもらえるか」などに注目するのがおすすめです。

 そして今回、いろいろ調べた結果、おすすめしたいのはマネックス証券 iDeCoです!

 こちら、毎月5,000円の掛け金からiDeCoが始められて、どの金融機関で加入してもかかる「口座管理手数料」が月171円(※毎月掛け金積立を行う場合)と業界最安水準です。また、マネックス証券への加入時・移換時の手数料や運用管理機関をマネックス証券に変更する際にかかる手数料も無料となります。

 運用商品については国内外の26種類の商品から選べて、もちろん元本保証の商品もあります。

 不明点は、ヘルプページはもちろん、自動チャット、コールセンターなどで問い合わせが可能。初めて資産形成にチャレンジするという場合でも安心ですよ。その結果、マネックス証券は、2020年のオリコン顧客満足度調査で『iDeCo』を扱う証券会社の中でも1位を獲得しています。

 リモートワークや外出控えでできた時間で今こそ将来のマネープランを考えてみてはいかがでしょうか。

マネックス証券 iDeCo