JO1(上)とSnowMan、SixTONES(下)

 年末の風物詩であるNHK『紅白歌合戦』。新型コロナ感染対策として、無観客で行われることが発表されたが、開催が決定するまでには紆余曲折があった。

「今年は東京五輪に関する企画を目玉に考えていたのですが、コロナの感染拡大により五輪が延期になったため、企画が振り出しに。結局、総合司会は去年に引き続き内村光良さん。紅組は朝ドラ『エール』でヒロインを務める二階堂ふみさん、白組は『SONGS』でMCを担当する大泉洋さんに決定しました。一時は開催中止も想定していただけに、無観客とはいえ開催できて上層部は安堵していますよ」(NHK関係者)

 今年はイベントやコンサートなどが軒並み中止になり、それに伴い新曲をリリースするアーティストも減少。例年以上にヒット曲が生まれづらい環境の中、初出場が期待されているのがYouTubeなどネットから火がついた次世代アーティストたち。テレビ解説者の木村隆志さんは初出場組をこう予想する。

「“歌ってみた"動画のブーム的楽曲となった『香水』の瑛人さん、『夜に駆ける』のYOASOBIの2組はネット発アーティストの象徴として出場しそうな気がします」

出場が危ぶまれるグループも

 J-POP事情に詳しいフリーライターの大塚ナギサさんは、幅広い世代が視聴する番組のコンセプトから、真逆な2組を挙げてくれた。

先日、女性誌でも出場の噂が報じられた上沼恵美子さんはあると思います。昨年11月に発売した『時のしおり』がロングヒットになっていますし、『紅白』のメイン視聴者層が好きな演歌のヒット曲が今年は少ないですから。その逆で若い世代に人気があるのがヒップホップ。DJの世界一に輝いたDJ松永さんと、フリースタイルの大会で3度日本一に輝いているR-指定さんが組む『Creepy Nuts』はテレビ出演も増え、知名度もアップしています。ぜひヒップホップ代表として出場してほしいですね

 また、人気オーディション番組発のグループ2組にも期待が集まる。

「NiziUは今年を代表する1組なので、出ないとおかしいと思います。正式デビューは12月ですが、彼女たちの場合はプレデビューずみで知名度も人気もありますから」(木村さん)

 男性版ともいえるのがオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』の合格者で結成されたJO1。

NiziU同様、K-POPの手法で結成されたグローバルユニット。NiziUの前に話題になったオーディション番組出身で実際にCDも売れているので、出場は固そうです」(大塚さん)

 ジャニーズ初の同時デビューを飾ったのが、“スノスト"と呼ばれるSnow ManとSixTONES。

ジャニーズはカウントダウンライブを行うこともあり出ないグループも多いですが、“スノスト"の場合は紅白を優先するのでは。嵐が今年で活動休止してしまうので、新しいジャニーズを象徴する存在として事務所的にも出したいはず。どちらか片方だけ出るというのはファンも納得しないでしょうし、考えにくいですね」(木村さん)

 初出場組に押し出され、出演が危ぶまれるグループも。

他事務所との兼ね合いもありますからね。“スノスト"が出場するのであれば、ジャニーズは去年の出場者から2組減らさないといけなくなるかも。そうなると、今年は特に大きな話題がなかったKis-My-Ft2とHey! Say! JUMPあたりは落ちてしまうかもしれません」(レコード会社関係者)

嵐のステージはどうなるのか

“密集"を避けるために、大人数グループの出場が厳しくなるのではという声もある。

「昨年はAKB48、乃木坂46、欅坂46(現・櫻坂46)、日向坂46が出場。ただ、どのグループも大人数のため、乃木坂46と勢いのある日向坂46以外は、今年は遠慮してもらうことも考えられます」(同・レコード会社関係者)

 今年は無観客開催とありNHKホールでの生出演にこだわる必要がないため、例年とは違う演出も行われそうだ。

生放送でなければ、これまでオファーを受けなかった大物歌手たちも出演してくれる可能性がありますからね。すでにNHKは、事前収録などの条件で大物たちを口説いているという話も聞きますよ」(同・レコード会社関係者)

 木村さんも期待を寄せる。

「NHKも事前収録や中継を多用してくると思うので、北島三郎さんなどレジェンドたちを出してほしいですね。'18年にサザンオールスターズと松任谷由実さんのコラボが話題になりましたが、そういった大物たちの共演をぜひ見たいです」

 あの伝説的グループの紅白復活の可能性も……!?

「錦織一清さんと植草克秀さんが年内をもってジャニーズを退所することもあり、少年隊が紅白をラストステージに選ぶ可能性はあると思います」(大塚さん)

 また、今年をもって活動休止に入る嵐のステージはファンならずとも気になるところ。

今回は司会もしないので、最初から最後までフル稼働する可能性も。ただ、ほかの出演者たちがバックで踊る……といった過剰な演出をしてしまうとファンからクレームがきてしまうでしょうから、シンプルなヒット曲メドレーになるような気がします。紅白史上、過去最長のステージをやってくれるのではと期待が高まります」(木村さん)

 一時は開催も危ぶまれたものの、コロナ禍の今年しか見られない、“新しい"紅白歌合戦が今から楽しみ!