Cocomi(『ELLE Japan』公式YouTubeチャンネルより)

《この様な素晴らしい機会を与えて頂いた事に心より感謝申し上げます。本当に身に余る光栄です。これからも一つ一つを学びとして、精進して参ります》

 自身のインスタグラムで“ビッグニュース”を報告した、木村拓哉と工藤静香の長女・Cocomi。1月2日、3日に東京・渋谷にあるBunkamuraオーチャードホールにて開催される『東京フィルハーモニー交響楽団』の「ニューイヤーコンサート2021」に出演することが決まったのだ。

 日本で最も古い歴史(1911年に前身の音楽隊が発足)を持つ、誰もが名前を聞いたことがあるであろう東京フィルハーモニー交響楽団。その1年のスタートを切る大事なコンサートの1月3日公演にCocomiがフルート奏者として出演、しかも“ソリスト”に大抜擢されたのだ。

“東フィル”は老舗のプロ・オーケストラなので、若手奏者にとって共演は快挙と言っても良い」とは、クラシックに通ずる音楽ジャーナリスト。

「おそらくはフルートのソロ(独奏)とオーケストラとの協奏曲になるのだと思います。いわばオケをバックに従えて奏でる“花形”で、バンドでいえばヴォーカルですね。当然ながら高度な演奏技術はもちろん、オーディエンスを惹きつける表現力が求められます。

 私はCocomiさんの演奏を聞いたことがないので何ともいえませんが、東フィルでソリストとして呼ばれるのならばかなりの奏者なのでしょう」

 1月2日の公演には、8歳にして数々の国際コンクールで優勝を果たし、ヴァイオリンの世界的指導者ザハール・ブロンにして「並外れた才能」と謳われる“天才ヴァイオリン少女”吉村妃鞠さんがソリストとして出演する。Cocomiは彼女と同列に数えられているというわけだ。

優勝はお姉ちゃんだよ

 幼少より静香の勧めで妹のKoki,とヴァイオリンを習い始め、葉加瀬太郎も通ったヴァイオリン教室に通うなど英才教育を受けてきたCocomi。そして小学生でフルートを習い始めると音楽家の才能が開花。海外旅行時にもフルートを持ち歩いたように、彼女の人生において不可欠なものに。

 2013年には、大手楽器専門店が主催するフルートのジュニアコンテストで最優秀賞を受賞した彼女の姿を『週刊女性』も目撃している。一緒に参加したKoki,が結果発表前に「優勝はお姉ちゃんだよ」と“白旗”をあげるほどの腕前だった。

「そして高校生になる前に、通っていたインターナショナルスクールから音楽科のある名門高校に進学。17歳の時には『第72回日本学生音楽コンクール』における東京大会本戦に出場。惜しくも全国大会には行けませんでしたが、高校3年生時に出場した『第2回日本奏楽コンクール』で準グランプリに輝くなど奏者として順調に成長。そして今年4月に付属大学の音楽部に進学したのです」(芸能リポーター)

 とはいえ、音楽に真摯に打ち込んできた姿勢こそ伝わるが、“プロ”実績はほとんどない、いわば“イチ音大生”のようにも思える。なぜ、彼女が大役を掴むことができたのだろうか。東京フィルハーモニー交響楽団・広報渉外部に経緯を尋ねると、

「Bunkamuraオーチャードホールで開催される『東京フィルハーモニー交響楽団 ニューイヤーコンサート』は、これまでも話題の方をソリストとして起用してきた毎年恒例の人気コンサートです。

 今年は特に将来を嘱望される若い演奏家を紹介する機会としたいと考え、2日間ある公演でそれぞれ一人ずつ起用させていただきました。

 1月3日のソリスト、Cocomiさんは素晴らしい音楽家を輩出する名門音楽大学『桐朋学園大学』で研鑽を積みながら、モデルとしても活躍していらっしゃいます。より多くの方々にクラシック音楽に親しんでいただけるような演奏家として活躍されることを願い、マルチな分野で活躍されるCocomiさんを起用させていただきました

 つまりはクラシックファン、またクラシック音楽に疎かった人にも興味を抱かせることができる、なおかつ今後の飛躍が見込まれる奏者としてCocomiに白羽の矢が立った、ということか。

出演発表後にチケットが完売

 実際、彼女の出演が正式発表されると、Bunkamura公式オンラインチケットでは1月3日公演のS席、A席、B席すべてが完売(「1月2日公演」はB席のみ完売*11月10日時点、その後空席状況は変動)に。やはり、注目度と関心の高さを証明している。

「Cocomiにとって、ソリストとしてプロと協奏するのは初めてのことでしょう。一時は美男美女奏者を揃えたオケグループに参加し、新メンバーとして今年1月のステージに立ちましたが、現在はHPに名前すらない。

 その後の3月には『ディオール』のビューティーアンバサダーに就任し、『VOGUE JAPAN』5月号で表紙を飾ってモデルデビューしたことから、静香さんは、彼女をオーケストラ奏者ではなく“ソリスト”に仕立てたいのでしょう。

 確かに話題性は十分ですし、母親譲りのステージ度胸、メンタルは強そう。ですが、東京フィルハーモニー交響楽団には長年にわたるクラシックファンや、耳の肥えたお客さんも多い。彼女がオーディエンスを満足させる演奏ができるかどうか、1月3日のコンサートが楽しみですね」(芸能プロ関係者)

 木村が、静香がCocomiと夢見てきた“音楽家”活動がスタートする。