小林麻耶

 11月12日、突如、所属事務所との契約が終了となった、元TBSアナウンサーの小林麻耶さん。同日に欠席した、木曜レギュラーコメンテーターを務める『グッとラック!』(TBS系)での発言がその要因なのでは? と、ネットではさまざまな憶測も飛び交うなか、フィフィはとある点に注目する──。

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 小林さんと番組、そして事務所とのあいだに何があったのか。簡単に振り返ってみると、まず小林さんは11月12日、自身のYouTubeにチャンネル『コバヤシテレビ局』で生配信をしたのですが、そのなかで11日に『グッとラック!』突然降板を言い渡されたと報告されていました。その理由について、

「ファッションコーナーのスタッフさんからいじめを受けていまして、それに耐えられず、ロケを行かないという決断をした」

 といった重々しい内事情を語っていたのですが、その様子はというと、夫で整体師の國光吟(くにみつあきら)さんとの2ショットで、終始笑顔だったんです……! そんなに笑って発表できるものかと、異様な感じがするほど明るく振舞われていて。

裏側を話すのはタブーのテレビ業界

 この降板を巡ってネットでは、小林さんの番組内での発言が要因だったんじゃないかとウワサも飛び交っていましたね。

 具体的には、同番組内で10月29日に放送された、芸人のだいたひかるさんが乳がん治療を中断して命がけの不妊治療に挑むというトピック内で、MCの立川志らくさんが述べた「母親がいないのは不幸」とのコメントに対し、涙を浮かべながら「そうは思わない」と反論したことが挙げられています。

 ほかにも、11月5日の放送で米大統領選について、バイデン候補のスキャンダルを理由に、トランプ大統領を支持する旨を述べたこともTBS側の怒りを買ったんじゃないかといったウワサも広がっていましたね。

 これらの発言と前後するように、11月3日にYouTubeチャンネルを開設。新たな活動の場を作っていたことからも、テレビから呼ばれなくなることを想定していたのかもしれません。番組側はもちろん、いじめの件についても否定しています。

 たとえ事実だったとしても、こうしたスタッフからのいじめなど、裏側のトラブルについて話すのは、この業界ではタブーとされています。その番組に限らず、今後の仕事すべてに影響するので。テレビ局側は「使いにくいな」となり、決して良い印象は受けません。小林さん自身、元々マスコミ側の人間なので、それをわかったうえで言っているわけですよね。覚悟のうえでの発言だと思います。

ぶっちゃけられる人は怖い

 この“いじめ”を理由に、小林さんは11月10日の行われるはずだったロケに行かなかったそうです。私は、上記の発言やいじめ問題ではなく、この行動こそ、番組降板や事務所との契約終了の原因なんじゃないかと思います。発言に圧力がかかった云々ではなく、仕事をボイコットしたことが何より大きいと。

 所属事務所の『生島企画室』は、

《それぞれの思いがあるなか、正常なマネジメント業務を行う事が困難になった為》

 と、コメントを出しています。

 どんな理由であれ、仕事に来なかったというのは、事務所側からしたら契約違反としてタレントとの契約終了ができるんですね。番組側としても、小林さんと契約しているわけではなく、あくまでも事務所と小林さんの出演について契約しているわけです。なので、事務所が契約を切ると番組側は彼女を出すことは必然的にできなくなり、降板させざるを得ないという自然な流れだったんじゃないかなと。

 一般的に会社は、社外の人間に人事の理由については言う必要がない。TBS側にもその義務はなさそうなので、局から降板の真相が語られることは今後もないのではないでしょうか。

 ここ数日をみても、YouTubeで世間の注目を買う動画を連続で配信し、話題となっています。

 13日に旦那さんと一緒に17分間“無言の瞑想”を配信したところ、彼が“宇宙ヨガ講師”を名乗って活動していることもあってか、「夫に洗脳されている?」といった心配の声もあがりました。

世間は夫婦に振り回されている

 16日に配信した動画では、その洗脳説を払拭するかのような内容も──。

 動画が始まってからしばらくしても不機嫌な表情の旦那さん。小林さんが「体調悪い?」「機嫌悪いの?」と心配しつつ、理解を得たように“不機嫌なのは洗脳説が流れているのが原因か”と問いかけると、「今日は失礼します」と画面からフェードアウト。悲しげな表情を浮かべる小林さんがしばらく映されていましたが、まもなく旦那さんが戻ってきて、ドッキリだと種明かしするといったものでした。

 私も動画をみたのですが、最初は洗脳説について心配そうにするコメントがついていました。しかし、ドッキリとわかると「冷めるんですけど」といった怒りの投稿も増える結果に……。

 心配してくれるファンの反感を買うような動画を出している自覚があるのかはわかりませんが、話題づくりにしてもこういったやり方は得策でないと思います。

 この前日からYouTubeに広告がつくようになり、今後は動画を主戦場にするようにもみえます。最初の動画でいじめについて具体的に説明しなかったのも、今後を注目させる手段なのかもしれません。

 ですが、視聴者をバカにするようなコンテンツでどこまで突き進めるか疑問です。 とにかく、世間はこの夫婦に振り回されっぱなしですよね。

<構成・文/岸沙織>