2018年、直撃を受ける小林麻耶と國光吟氏

 小林麻耶の異変が止まらない。

 先日、レギュラーを務めていた『グッとラック!』を急遽降板。YouTubeチャンネルを開設したかと思えば、「キャハハ!」と吹き出しながらスタッフからいじめを受けていたことを告白するという、衝撃動画で世間を震撼させた。同じタイミングで所属事務所は彼女との契約解除を発表。その理由について「正常なマネジメントができないので」との意味深なコメントが出された──。

 彼女が穏やかでない状況にある要因として報じられているのが、2018年に“交際ゼロ日”で結婚した4歳年下の夫・國光吟氏の存在である。

 当時は一般人のAさんと発表されたのだが、のちに整体師でヨガを通じて宇宙のパワーとリンクし、患者の体をヒーリングする“宇宙ヨガ”の使い手だということも報じられた。

 今回の降板の舞台裏について、複数の週刊誌により「國光氏がテレビ局に同行しては“この場所は気がよくない”などとクレームをつけていた」ことや、小林が低音の男声でスタッフを怒鳴りつけるといった奇行などを明かされ 、“夫による洗脳”“教祖と信者の関係” などと報じられることに。

タイトルに“神回”とつくときは

 前述の小林が開設したYouTubeチャンネル『コバヤシテレビ局』には夫婦そろって、ときには國光氏が一人で登場しているのだが、そこでの彼の振る舞いがなかなかヤバい。

 ネットニュースでも話題になったのが『グッとラック!』MCの立川志らくに対しての発言。

《あのMC、どうかしてますよ。ダッサ。(番組での発言について)「そんなつもりじゃない」とか言い訳してましたけど、ダッサ。言ってたじゃん。何ごまかしてんだよ、男らしくない。自分が正論言ってると思ってんじゃねぇよ。全然トンチンカンなこと言ってっから》

 これまでテレビなどでみせていたニコニコ姿とのギャップに焦る。まさに豹変だが、ここで気になるのは、動画のタイトルをつけていると思われる小林がこのような「夫が誹謗中傷にキレている回」を“神回”と表記している点だ。

《コバヤシテレビ局 ♯6にして神回!ご立腹あきらくん初登場!!! 13分56秒〜》

《コバヤシテレビ局 ♯8またもや神回!あきらくんが誹謗中傷コメントに対して2時間を超える生配信です!》

YouTubeで怒りの生配信をした國光氏

 ネガティブな話だけで2時間もつのは逆にすごいのだが、とっくに空になった飲み物をズルズルすすりながら、終始キレ口調で展開されるトークは、勝手に観ておいてなんだが、なかなか辛いものがある。

 この“ひとり2時間トーク”の話題は志らく以外にも多岐にわたった。一部を引用したい。

「(ネットで叩かれるのは)有名税だ」という煽りコメントに対し、そもそもの言葉の意味を取り違えたうえで、

《有名税だとか言われるんですけど、お金もらってないですからね。だったらお金くださいよ。ねぇ。有名税もらってないですから。なんですかその常識。(中略)誹謗中傷ひとコメントにつき10万とか100万でもくれますか? 有名税払ってください。あなたたちから徴収したいとおもいまーす》

「漢字が読めないバカだ」と言われることに関しては、

《どうでもいいですよ。漢字読めなくても困ってないんで、幸せなんで》

 内容の是非は置いておいて、小林麻耶はこの動画を“神回”だと発信することで世間にどのような印象を与えるか、事前に察することができなかったのだろうか。あれほど全国ネットの番組に出ていて、充分なメディアリテラシーもあるはずなのに……不思議でならない。現に、動画には高評価が627に対し低評価は1.5万(11月20日現在)もついてしまっている。

教祖と信者というより……

 なぜ彼女はこの2本を“神回”認定したのか。その答えは夫婦で出演した『♯6』の回にあった。「誹謗中傷を素直に受け止めてしまう」気質だという小林は、夫の言動についてこう評している。

《(夫が)すごく優しいのは、私よりも怒ってくれるんですよ。あきら君が怒ってくれている姿をみると……幸せを感じます》

 動画をみてきたなかで、小林が一番「幸せ」を強調したのがこのシーンだったと記憶している。そして、動画の後半で國光氏が、その想いに応えるかのように、おもむろに語り出すのだ。

《僕、優しい優しい言われますけど、別に優しいだけじゃないので。完膚なきまでにやるタイプなので》

 そうキメた彼の横顔を、目をキラキラさせて見つめながら、《でもそれは優しさなんですよ。なぜなら自分のためじゃないんですよ。私のために、私を守ろうとするために私を傷つけてくるような人たちに対して怒ってくれるから》とキャピキャピしてみせるのだ。

 YouTubeでのやりとりをみている限り、報道にある“教祖と信者”といった関係性よりも“イキった中学生とその彼女”のほうが適切なのではないだろうか。“俺がぜってーお前を守る”的な。

 國光氏の言葉遣いや話の内容は、ティーン配信者とアンチのやりとりそのものだし、なにより“人を洗脳する”スピリチュアル系キャラを謳うにしては自分のマインドをコントロールできていなさすぎる。そんな中学生のごときキレっぷりに、隣で「カッコいいー」と目を輝かせる小林もどうなのか。『中坊ですよ!』のアシスタントか!

──しかし、その一方で彼女が“誹謗中傷に悩まされてきたのも事実。TBS入社まもなく“ぶりっ子キャラ”として扱われ、2年目で早くも『嫌いな女子アナ 1位』に。10年後にも同ランキングで1位に輝くなど、アンチも多かった。妹の麻央さんが亡くなられたあとは、市川海老蔵と再婚が噂されるなど、好き放題書かれた時期もあったり……。

 そんな過去があったからこそ、“矢面に立って守ってくれる”國光氏に惹かれるのかもしれない。神回と呼びたくなるのかもしれない。スピリチュアルな面での共感も当然あるだろうが、YouTubeではそれよりも「対誹謗中傷」という敵に向かって共闘するふたりの様子のほうがより色濃く現れている。

 2015年に『週刊文春』誌上で『小林麻耶のいつまで独身?』という連載(すごいタイトル)をスタートさせた彼女はこう綴っている。

《結婚してすべての状況を変えられたら、どれだけ楽なんだろうと結婚を熱望した時期もありましたが、そのような考えは私には許されることもなく今も独身。三歳年下の妹は結婚し二人の子供もいるのに姉の私は……》(4月2日号)

 まさに今、結婚をしてすべての状況が変わったわけだが、はたして楽になったのだろうか。しかし、それは余計なお世話というもので、他人にどう思われようと本人たちが幸せならなんの問題もないだろう。

 ただひとつ心配なのは、ふたりが“ありもしない敵を作り上げている”ようにもみえることだ。動画内で國光氏はたびたび《コメントを書いていない人の中にも心で「小林麻央死ね」と思っていた人たちもいると思うんですよ》と絶対に言う必要のない憶測を語ってみたり、《書いているコメントは綺麗でも腹の底は違うのがバレバレ》と断定したりする。

 妻を誹謗中傷から守りたい。その思いが強くなりすぎたあまり、自らを“洗脳”してしまっているのだとしたら、これほど勿体ないことはない。

〈皿乃まる美・コラムニスト〉