感染に気をつけつつ、こんな“カフェ飯”を求めていざ散歩へ!

 今年も残すところあとわずか。いろいろあった年でしたね。在宅勤務が続いた方も、そうでない方も、晴れた休日に散歩に出かけ、ぶらっとカフェに⽴ち寄るなんていかがでしょうか。てくてく歩いて、おいしいお料理を食べればきっと活力が湧いてくるはず。

 実は今年4月、法制が変わり、飲食店は全国的に屋内原則禁煙になったのをご存じでしょうか。改正健康増進法が全面施行されたのです(東京都は受動喫煙防止条例も)。ただし、条件によっては飲食店内でも一部または全部を喫煙可能にすることができます。

 今回は東京都内でも分煙環境を整え、元気に営業する3つのカフェを紹介します。たばこを吸う人も吸わない人も安心して入れるこちらの店でぜひリフレッシュのひとときを。

今年6月オープン『LAND_A』は早くも地域に愛される名店に

東京スカイツリーが間近、隅田公園の隣という散歩に最適なロケーション

 歴史の香りを残しつつ、常に新しいものを取り入れる活気のある街、墨田区。そんな同区のよさを象徴するかのようなコンセプトで、幅広い世代、そして地元の人々に愛されているのが、浅草と東京スカイツリータウンを結ぶエリアに誕生した鉄道高架下複合商業施設『東京ミズマチ』内に位置するカフェダイニング『LAND_A』(ランドエー)です。

 都内有数の憩いの場として知られる隅田公園の向かい側、そして北十間川のほとりという緑と水を感じるロケーション。2020年6月のオープン以来、モーニングからディナーまで、人々に笑顔と憩いのひとときを提供しています。

 店内に入ると、まず目につくのが大きな絵画。軽快な色彩で知られるアメリカ人アーティスト、スタンレイ・ホイットニーのオリジナル作品です。明るい店内にぴったりで、見ているだけで心が弾みます。これ以外にも店内にはポップなイラストがあふれ、現代アートの美術館にいるよう。

アメリカ人アーティスト、スタンレイ・ホイットニーの作品もインテリアに溶け込む

 入り口のショーケースには、こだわり抜いた食材で作られた常時10種類程度のデリと、毎日、自社工場から運ばれるスイーツが。こちらでテークアウトして、向かい側の隅田公園でピクニック気分を味わう人も多いとか。

 なお、隅田公園側には同店が運営するクレープスタンド『東京クレープガール』の販売窓口があり(テークアウトのみ)、購入した商品を併設のベンチで食べることができます。

ホールの様子。ウッディな内装と配管露出の組み合わせもおしゃれ

 ホールでは、明るくて笑顔の絶えないスタッフたちが活躍。提供する品は、ピザ、パスタ、ステーキ、シューマイなど、実に多種多様。いろんな人々が好きなものを食べられるように、というコンセプトから。なかでもオムライスやハンバーグ等に加え、好きなケーキを選ぶことができる「キッズプレート」は大人気で、「大人も食べたい!」というリクエストも……。

ランチのレモンステーキ(つけ合わせの湯だねパン)とスープ・サラダのセット

 人気のランチ限定メニューのレモンステーキ、パンorライスつき、税抜き1680円(プラス税抜き300円でスープ・サラダセットも)。もともとは長崎県のご当地メニュー。うす切り牛肉を鉄板で焼き、たっぷりの玉ねぎを添えたレモン風味のレアステーキです。お肉のやわらかさに加え、さっぱりしていることもあり、たちまち完食できそう。茨城県産のA5ランク常陸牛で、このお値段はお得。

 また、つけ合わせの湯だねパンも同店オリジナルで、ほんのりした甘さとふわふわした食感で子どもから大人まで大人気。単品で追加注文する人も多いとか。

入ってすぐの場所にはケーキ&デリスタンドが。専門店並みの品ぞろえにビックリ

「ランニング中や、お子さん連れのママ会、3世代そろっての食事などいろいろな方に気軽に立ち寄っていただいています。新型コロナウイルスの影響もあり、オープンが当初より2か月ほど遅れてしまったのですが、そのころから地元の方々に何かと声をかけていただいていました。とてもありがたかったですね。オープンしてからは『また来たよ』なんて言いながら来店してくださる方も多くて、『地元に愛され、さまざまな人が気軽に寄れる店』というコンセプトが形になって、本当にうれしく思っています」(責任者の御宿篤さん)

喫煙室は照明と壁色がマッチしており心地よい雰囲気

 なお、店内には喫煙専用室も完備されています。

「オープン当初から設置しています。墨田区は路上喫煙も禁止されているので、ベランダ席でも喫煙ができません。ですが、当店に喫煙スペースがあることをお伝えすると、喜んでくださるお客さまも多いです」(御宿さん)

 同店のコンセプトにあるように、いろんな人たちの居心地のために、細部まで気遣いがあるのはうれしいもの!

 1日中、さまざまな人々に寄り添い、素敵な日常のひとコマを提供している『LAND_A』。大切な人との時間を共有するのに最適の場所、といえるのではないでしょうか。

CAFE DINING&SMILE LAND_A

東京都墨田区向島1-2-4 WEST ZONE 
TEL: 03-5637-0107

[ OPEN TIME ]
※状況により営業時間短縮及び、臨時休業となる場合がございます。
[Allday]
MORNING / 9:00-11:00(l.o 10:50)
LUNCH / 11:00-15:00(l.o 14:30)
CAFE / 15:00-17:00
DINNER / 17:00-20:00(l.o 19:30)
クレープ / 11:00-17:00
CLOSE 20:00

変わる渋谷の変わらぬくつろぎ空間『桜丘カフェ』

『桜丘カフェ』は渋谷駅から徒歩5分と意外なほどの静かなたたずまい

 ここ数年は有名IT企業が集結し、さらなる進化を遂げている「若者の街」渋谷。特に最近は駅周辺の再開発がめざましく、来るたびに新しいビルやお店ができていると言っても過言ではありません。

 そんな渋谷ですが、桜丘エリアで変わらず11年間愛され続けているのが、その土地の名を冠した『桜丘カフェ』です。駅西口から徒歩5分、セルリアンタワーの裏手という好立地ながら、坂をひとつ上がっただけで駅のにぎやかさがウソみたいに消えている落ち着いた空間があることにきっと驚くはず。

 

 70席という広々とした空間には、オーナーが国内外から買いつけたアンティーク家具がさらにリラックスした印象を与えてくれます。

 低めの椅子やソファで休憩、テーブル席でミーティングや会食に、はたまたバーカウンターでのひとり飲み……などなど、気分や用途に合わせてさまざまな使い方ができることも人気の秘密。

 平日は周辺企業のクリエイターが食事や打ち合わせに使うことも多く、休日となると渋谷にやってくる人はもちろん、周辺の住人やご家族連れなどで賑わうのだそう。

「渋谷キーマカレー」と「シブヤビール」

 そんなこちらで愛されている看板メニューが「渋谷キーマカレー」(税抜き1100円)。たっぷりの玉ねぎとトマトをベース&鶏むね肉のひき肉で、油をほとんど使用していないのでヘルシーで胃もたれ知らず。

 特徴的なのがそのフレッシュなスパイスの香り! インドから直輸入したホールスパイスを10種類以上、お店でひき調合している本格派。肉のうまみとスパイスのパンチ、豆のまろやかさがハーモニーを奏で、ちょっぴり食欲のないときでも元気をもらえる一皿です。ちなみにランチタイムは税抜き1000円でサラダつきとちょっぴりお得に。

 コーヒーに合わせるのもいいけど、こちらでは、ぜひオリジナルの渋谷の地クラフトビール「シブヤビール」(税抜き890円)を。グレープフルーツとマカのフレーバーはさっぱりしたほろ苦さを演出し、コクのビールとは違った新感覚に誘います。

喫煙可能なテラスは冬にうれしいヒーターつき

 店内は完全禁煙ですが、愛煙家にも嬉しいのが、こちらの”喫煙席”。なんと屋外テラス席は全席喫煙可能。煙がこもることもなく、ソファでリラックスしながら一服ができます。

「今までは全席喫煙だったので、せっかく来ていただいたのにお帰りになられるお客様もいました。完全分煙で、窮屈な喫煙室やボックスではなく、テラス席で喫煙可能だという認知も増えて、たばこを吸うお客様・吸わないお客様にも好評をいただいています。テラス席にはヒーターがついていますので冬場でも暖かく過ごしていただけますよ」(運営会社広報 佐々木祐穂さん)

 たばこは吸わないけどリラックス気分が味わいたい人には、シーシャ(水たばこ)の用意もあります。

 また、現在は19時までの短縮営業中ですが、通常は朝5時まで(!)。日常がかえってきて、お仕事やイベントで遅くなることがあっても、ここを知っていれば安心ですね。

「渋谷は人がたくさんいすぎて、落ち着ける場所がない」

 そんなふうに思っている人にこそ知ってほしいカフェです。

桜丘カフェ

東京都渋谷区桜丘町23-3 篠田ビル1F
TEL:03-5728-3242

[ OPEN TIME ]
11:00-19:00(短縮営業中 L.O 18:30)
無休

『宇田川カフェ “suite”』は“奥シブ”の隠れ家にして渋谷スイーツの発信地

渋谷の奥座敷、夢二通りの脇道を入った場所にある『宇田川カフェ"Suite"』

 渋谷の”夜カフェ”の草分け『宇田川カフェ』、その系列店でもいちばん”隠れ家感”があるのが『宇田川カフェ"suite"』。センター街奥の路地裏の古民家をリノベした2階建てのカフェで、日がいっぱいに差し込む2階フロアは、ウッディなナチュラル感で統一されていた設(しつら)えは、まるで家に帰ってきたかのようにくつろげる空間です。

 高い天井、リラックス系のBGM、そして大きな窓……気分によっては奥のロフトで親密な時間も過ごすのもいいかも。

2F奥(写真右上)、ロフト(右下)などは隠れ家感満載

 この落ち着いた空間でいただけるのは、カジュアルイタリアンをベースにしたいわゆる”カフェ飯”で、安心できる定番ぞろい。

 さらにソフトドリンク/アルコールメニューも豊富。お腹がすいた人、すいてない人、お酒が飲みたい人、飲みたくない人が一緒に来たとしてもまとめて包み込んでくれます。

宇田川チーズケーキと宇田川ブレンド

 こちらでぜひ頼みたいのが、スイーツ類。宇田川カフェ系列店のスイーツのセントラルキッチンにもなっているこちらは、創業当初からのパティシエ考案のレシピを守り手作りしています。

 シグネチャーな宇田川チーズケーキ税抜き500円は、濃厚なチーズクリームの絶妙な軽さと甘さのバランスがたまらない逸品で、ケーキの下に敷いてあるクランブルまでもがこちらの手作りだというから驚き!

 甘いスイーツに合わせたいのが、オリジナルのコーヒー「宇田川ブレンド」。「ひと口飲んだら目が覚める」ほどの超・深煎り。もはや香ばしいを越えた香ばしさとクリアな大人向けの苦味は、あま~いケーキにも、午後のお仕事前にも、そして夜中にもぴったりです。

2F席は全席電子・加熱式たばこのみ喫煙可

 1階席は禁煙ですが、2階席は全席電子・加熱式たばこのみ喫煙可能(紙巻きたばこは屋外で喫煙可能)なのだそう。

「喫煙者の方もそうでない方も落ち着いて利用できる空間づくりを心がけています」と、広報の佐々木さん。2階は高い天井で風の通りもよく、喫煙スペースにありがちな「イヤなニオイ」は少しも感じません。

 たばこを吸う人と一緒にいたくても、席や空気の問題でちょっと……という人こそ、知っておきたいところですね。現在は短縮営業中ですが、通常なら週末は朝5時まで営業しているのも夜遊びモードならうれしいポイントです。

 電子や加熱式たばこユーザの方も、またそうでない方も、渋谷のにぎやかなエリアにお出かけの際は、どんなモードの人も包み込む『宇田川カフェ"suite"』で、甘くゆるやかな時間を過ごしてみるのはいかがでしょうか?

宇田川カフェ"suite"

東京都渋谷区宇田川町36-12
TEL:03-3464-4020

[ OPEN TIME ]
12:00〜23:30(短縮営業中 Food L.O  22:30 Drink L.O  23:00)

元日のみお休み