桜井和寿(2014年)

庶民的な鉄板焼きの店に、ミスチルの桜井さんが家族と一緒にいらしてました。世間がコロナになる前でしたが、野球帽をかぶった小学生くらいの息子さんと奥さん、桜井さんの3人で、仲よくお好み焼きをほおばっていましたよ。顔を隠すわけでもなく、ごくごく普通に。すっごく幸せそうでした」(居合わせた客)

 かつての不倫騒動のゴタゴタを乗り越えた再婚だったが、今は円満な家庭を築いているようだ。

 そんな桜井和寿が率いる『Mr.Children』が2008年以来、2回目となる今年のNHK紅白に出場する。

「桜井さんが紅白を避けていたのは、音楽業界では有名な話。“そもそも音楽は勝ち負けをつけるものじゃない”と公言しています。12年前の紅白に出たのは北京五輪が開催された年で、ミスチルの曲がNHK五輪放送テーマソングだったから。会場のNHKホールではなく外からの中継にして、桜井さんがピンク色の衣装で歌ったのが、せめてもの“抵抗”だったと言われています」(音楽ライター)

 それほどまでに歌での勝負を敬遠する桜井が、どうして今年は紅白に出場するのか。

「ニューアルバムのプロモーションと聞いています。ミスチルは、基本的に、アルバムの宣伝に積極的なグループではないんですが……」(NHK関係者)

ファンの減少に焦り

 ミスチルは12月2日に20作目となるオリジナルアルバムを発売。久しぶりのアルバムにファンも喜んだはずだが、本人が敏感に感じる微妙な“風向き”があるそう……。

時代の流れというのか、ファンが少なくなっているのではという焦りをメンバーたちは肌で感じているようなんです。なんだかんだいっても紅白は国民的な番組で、40%近い視聴率を誇ります。今年は無観客での放送が決まっており、余計な気遣いも必要ありませんから、紅白を話題づくりの起爆剤のひとつにしたいという思いがあるんでしょう」(レコード会社関係者)

 そこでNHKとしても“夢のコラボ”を考えているとか。

「ジャニーズ事務所が当初、東京五輪に向けた応援ユニットとして結成した『Twenty★Twenty』(トニトニ)は、五輪の延期が決まってコロナ対策支援のチャリティーユニットに路線変更しました。そのトニトニが8月に発売したチャリティーソングを桜井さんが作詞作曲してるんです。今年の紅白はジャニーズから7組ものグループが出場しますので、桜井さんとの特設コラボコーナーがあるかもしれません」(前出・NHK関係者)

 さらに桜井の家族の存在が背中を押したのかもしれない。

「過去にはいろいろあったけど、今は家庭がいちばんのよう。年末年始は家族そろってのハワイ旅行が恒例だが、今年はコロナで中止に。それならば一家の大黒柱として、年末にひと稼ぎすることを決めたのでは」(芸能プロ関係者)

 今年は働くパパを、応援する年越しになりそうだ。