(左から)ワタナベマホトと今泉佑唯

昨年から有名ユーチューバーとタレントやアナウンサーの熱愛、結婚が相次いでいる。熱愛報道によって知名度がアップするため、本業にもプラスに働いているのかと思いきや、彼らのYouTubeの再生回数は激減しているという。熱愛発覚が致命傷になるのは、ユーチューバーならではの切実な理由があるようだ――。

ユーチューバー転落の危険性

「結婚相手のワタナベさんが未成年へいかがわしい行為を行っていたことを知った今泉さんは、ショックのあまりパニック状態に。現在は女性マネージャーが病院に付き添うなど、ケアをしているといいます」(芸能プロ関係者)

 1月21日、欅坂46(現・櫻坂46)の元メンバーで女優として活動する今泉佑唯が、人気ユーチューバーのワタナベマホトとの結婚を発表。妊娠していることも明かした。

しかし同日夜、ユーチューバーのコレコレ氏が行った生配信で、15歳の女子高生に対して、昨年11月から今年1月までわいせつな画像を要求していたことが発覚し、大炎上してしまいました」(ネットニュース編集者)

 翌日にはワタナベが所属していた事務所が「おおむね事実」と認め、彼の契約解除を発表。加えて活動拠点であるYouTubeのチャンネルも停止するなど窮地に追い込まれている。

 今や芸能人に匹敵する影響力を持ったユーチューバーたち。それを裏づけるように昨年以降、芸能人と熱愛が発覚したり、結婚するケースが増えている。エンタメ事情に詳しいフリーライターの大塚ナギサさんは、ユーチューバーと交際する芸能人が増えている理由をこう分析する。

「かつて芸能人は特別な人しかなれないイメージがありましたが、読者モデルや地下アイドルなどの登場により、芸能人と一般人のボーダーがなくなりつつあります。

 またYouTubeやSNS、動画配信アプリの誕生でメディアも多様化し、それぞれの世界でスターが誕生。若い世代にはインフルエンサーやユーチューバーをスターだと思っている人も珍しくないため、そういう方と交際や結婚するタレントが出てきているのも自然な流れでしょう

「情報交換飲み会」をきっかけに……

 有名人と熱愛に発展するケースが増えているのは、ユーチューバーならではの“近い”関係性もあるようだ。

「動画配信はテレビ以上に流行のサイクルが早い。そのため、コロナが感染拡大する前は、最近ウケている動画や今後ブレイクしそうな配信者の情報交換を行う飲み会が頻繁に行われていました」(動画制作スタッフ)

 チャンネル登録者数が10万人を突破した人を招待して行う『シルバーパーティー』など、YouTube主催の情報交換会もあるほどだ。

「そこで連絡先を交換し、人気ユーチューバーとのコラボ動画を制作するのが、ファンを増やす近道だといわれています。今はYouTubeをメインに活動する子たちも増えていますが、そういった元アイドルや動画制作を請け負うスタッフが、アイドルとユーチューバーをつなげる役割になっていると聞きますね」(前出・芸能プロ関係者)

 今泉とワタナベをつなげたのも、彼女と同じ欅坂46の元メンバーだった志田愛佳だといわれている。

「志田さんも人気ユーチューバーグループの『アバンティーズ』そらさんと熱愛が報じられました。そらさんは交際を否定しましたが、自宅に通うほど仲がいいのは事実。今泉さんたちの橋渡しになったのは間違いないでしょう」(スポーツ紙記者)

(左から)アバンティーズ・そらと志田愛佳

 共演がきっかけで、交際に発展するケースも。

「昨年7月には『水溜りボンド』のカンタさんと池田エライザさんの半同棲が報じられましたが、'19年に公開された池田さんが主演の映画『貞子』の公開イベントに、水溜りボンドがゲスト出演したのが交際のきっかけとか。今はその場で連絡先を交換しなくても、SNSのダイレクトメッセージでやりとりが可能ですからね。現場でマネージャーが目を光らせていても、あまり効果はなくて……」(前出・芸能プロ関係者)

 有名人と交際する“勝ち組”が続いたことで、躍起になっているユーチューバーもいるようだ。

「いわゆる“〇〇をやってみた”系のおバカ企画をやるユーチューバーは目立ちたがりだったり、ミーハーな人が多く、自分の存在感を知らしめるために有名人に近づこうとする人も。中にはかつてのIT社長のように金にものを言わせて、“〇〇を紹介してくれたら、好きなものを買ってあげる”と言い回ってアイドルを紹介してもらい、手を出そうとする下心全開の人もいると聞きます

 実際、人気ユーチューバーが情報交換会と称した飲み会で、アイドルをお持ち帰りする姿も目撃されていますよ」(前出・動画制作スタッフ)

「熱愛報道」は命取り

 しかし、有名人との熱愛はユーチューバーにとって死活問題となるケースもある。

「ヒカキンのように動画の内容や本人のカリスマ性で支持されている人は別ですが、“ガチ恋”系の女性視聴者が多いユーチューバーの場合、一気にファン離れが進み、動画の再生回数が落ちてしまいます。

 フジテレビの久代萌美アナと結婚した『北の打ち師達』のはるくんや熱愛発覚後の水溜りボンドはファンが激減。チャンネル登録者数が100万人以上いるにもかかわらず、最近の動画は10万回再生程度のものも増えていますから。かつては数百万回再生も当たり前だっただけに“オワコン”と言われ始めていますね」(前出・ネットニュース編集者)

(左から)水溜りボンド・カンタと池田エライザ

 気をつけなければいけないのは、ファンの目だけではない。ユーチューバーのスキャンダルを暴露する“裏切り者”も多く存在するからだ。

「アイツだけ芸能人と付き合いやがって……とやっかんだユーチューバー仲間が、コレコレ氏など暴露系配信者に情報を提供するケースも少なくないようですね。また視聴者とつながっているケースも多いため、熱愛発覚によって目が覚めた元ファンがSNSなどで告発をして、悪事がバレることも。“身近なスター”ゆえに、芸能人以上に裏切られたと感じてしまう仲間やファンが多く、アンチになりやすいのかもしれません」(前出・動画制作スタッフ)

 ファンがいなくなってしまったり、活動休止を余儀なくされた人気ユーチューバーの先行きは、なかなか厳しそう。

「ITバブルがはじけた'00年代前半にIT社長と離婚した芸能人もいました。ワタナベさんは活動が再開できるかわかりませんし、北の打ち師達も再生回数が伸びないようだと将来が不安になって、今泉さんや久代アナも離婚を考える可能性もあるのでは」(前出・芸能プロ関係者)

 人気者から一転、熱愛発覚によってすべてを失わなきゃいいけど……。