韓国時代劇『ヘチ王座への道』がスタート!!〈NHK総合にて2月14日夜11時〜/NHK+(プラス)でも配信〉(C)SBS

 朝鮮王朝に52年という長きにわたり在位した名君・英祖の若き日を描く『ヘチ 王座への道』。王としての資質を持ちながら、母の身分が低いため軽視された“不遇の王子”イ・グム(延ニン君)が、権力争いのために不正がはびこる朝廷を正し、王となる奮闘の日々を描く。陰謀、友情、ラブと見どころ満載のドラマを楽しむキーワードをご紹介! ※延ニン君の「ニン」は正しくは漢字(「しめすへん」に「乃」)

【1】タイトルの“ヘチ”とは?

 韓国の伝説上の生き物“ヘチ”。善と悪を見極め、邪悪なものを退ける力があることから正義や公正の象徴とされた。ドラマでは、不正を暴く朝鮮王朝の司法機関・司憲府やそこで働く役人のことを“ヘチ”と呼ぶと解説されている。

【2】イ・グム(延ニン君)の後の姿・英祖とは? 

 朝鮮王朝第21代王・英租とは、最下層の身分から王の側室となった女性(歴史上では淑嬪崔氏。ドラマでは“トンイ”としているが、オリジナルでつけたもの)を母に持ち、韓国王朝史上もっとも波瀾万丈な人生を送ったといわれるイ・サンの祖父にあたる人物。トンイ、イ・サンともに、『宮廷女官チャングムの誓い』を手がけたイ・ビョンフン監督がドラマ化し、日本でも人気に。また、今作の脚本はドラマ『イ・サン』『トンイ』を生み出したキム・イヨンが担当している。

 英祖の功績といえば、党派争いが激しかった当時に各派閥から公平に人材を登用するための『蕩平策』を宣言。また、民衆の負担を減らす『均役法』の発表や、民の訴えを直接聞く『申聞鼓』を復活させたりと身分制度の改革や文芸復興にも尽力した。

【3】王子(イ・グム/延ニン君)
を演じるチョン・イル

韓国時代劇『ヘチ王座への道』(C)SBS

 身長184センチ、モデルのようなスタイルで韓服を着こなすチョン・イル。デビュー翌年のドラマ『思いっきりハイキック!』('06年)で注目を浴び、'09年の主演ドラマ『美賊イルジメ伝』で時代劇に初挑戦。

 『美男〈イケメン〉ラーメン店』('11年)や『シンデレラと4人の騎士〈ナイト〉』('16年)などのラブコメ作品でのキラキラな笑顔や、『太陽を抱く月』('12年)、『夜景日誌』('14年)という人気時代劇での凛々しい姿で見る人の心をつかんできた。

 兵役後の初出演作品となった今作は、キャラクターの内面の深みを表現できるような骨太な作品に挑戦したいと選んだもの。遊び人だが頭脳明晰で武術に長け、強い正義感を持つイ・グム(延ニン君)を通して、大人の色気と説得力が増したチョン・イルを堪能することができる!

※作品の公開年度は韓国でのものになります。

【4】王座をめぐり争う王子たち

 ドラマの舞台となる18世紀初期、朝鮮王朝第19代王・粛王には、主人公イ・グム(延ニン君)のほか、長男で身体の弱い王位継承者の世子イ・ユンと心優しい三男のイ・フォン(延齢君)の3人の息子が。ここに、第16代王・仁祖の長男・昭顕世子を曽祖父に持つ、イ・タン(密豊君)が絡んでくる。“本来ならば自分が王位継承者であった”と王への異常なまでの執着をみせるイ・タンの横暴な振る舞いを目にしたイ・グムは、関心がないフリをしていた王宮へ足を踏み入れていくことに――

【5】“正義”で結ばれた友情

韓国時代劇『ヘチ王座への道』(C)SBS

 役人の不正を取り締まる司憲府に入るための試験会場でイ・グムと出会う、まっすぐな性格のパク・ムンス。司憲府の一員で、武術や捜査能力に長け潜入捜査中にイ・グムと出会う女性・ヨジ。ムンスとヨジ、イ・グムは“正義への志”によって結ばれていく。さまざまな事件で手を取り合い絆を深めていくイ・グムと仲間たちの友情に胸が熱くなる。

【6】イ・グム(延ニン君)の動きを牽制する人物

韓国時代劇『ヘチ王座への道』(C)SBS

 朝鮮王朝時代の党派のひとつ、老論派の主導者ミン・ジノンや、対立する派閥の重臣たち。さらに、町のごろつきの頭でミン・ジノンに近づいていくタルムンなど、イ・グムの存在をよく思っていない人物たちが数々の罠を仕掛けていく。その中には、貧しい人々の気持ちがわかり、公平な世界を目指すイ・グムの思いに触れ、協力するようになる人物が!

【7】いったいどうなる? ふたりの関係

 ともに危機を乗り越えるうちにヨジに特別な感情を抱くイ・グム。そのイ・グムの思いにまったく気づかないヨジ。鈍感なヨジに戸惑い、あたふたするイ・グムにキュンとしてしまう人が多いはず。ふたりの関係がどうなっていくのかは、ドラマを見てのお楽しみ♪

韓国時代劇『ヘチ 王座への道』がスタート!!
〈NHK総合にて2月14日夜11時〜/NHK+(プラス)でも配信〉

(C)SBS