Aさんのマンションから一緒に出てきた井上拓真とA子さん。拓真は周りを見る仕草も

「妻と娘の存在は、これまでと比べものにならないくらいの原動力を僕に与えてくれました」

 1月16日、プロボクサーの井上拓真が、昨年結婚して第1子が誕生していたことを公表。2月11日には兄の尚弥がエキシビションマッチで相手を圧倒し、兄弟そろって話題を集めている。

「拓真選手は元WBCバンタム級の暫定王者。1月14日には東洋太平洋王座戦に挑み見事、勝利しました。WBAスーパー・IBF世界バンタム級王者の兄・尚弥選手は“日本ボクシング史上最高傑作”ともいわれ、“モンスター”の異名で海外でも有名です。兄弟ともにボクシング界のスターですが、トレーナーを務める父の真吾さんも有名で、2人のチャンピオンを育てた教育についての本も出版しています」(スポーツ紙記者)

 2人の活躍はおめでたい話題のはずだが、やりきれない気持ちの女性がいるという。

拓真さんがあんな笑顔で喜んでいられるのが信じられません。あの人は自分の保身だけを考えて、交際していたAさんを一方的に捨てたんですよ。彼女は今、食事ものどを通らないほど苦しんでいます……」(Aさんの知人)

温泉旅行をきっかけに

 Aさんは20代半ばで、矢田亜希子似の小柄な美女。拓真は妻と8年の交際期間を経て結婚したが、並行してAさんとの関係を深めていたのだ。輝かしい実績を誇る拓真だが、リングの外では違う一面を見せていた─。

'18年12月の深夜、西麻布での飲み会でAさんは拓真さんの兄の尚弥さんと出会ったんです。その日は軽く話をしただけでしたが、翌年2月にグアムで偶然、再会。ボクシングの合宿ということで拓真さんも来ていて、それが2人の初対面でした。3月に日本で一緒に飲んだ際、尚弥さんがひとりの女性を連れて店をあとに。尚弥さんのファンだったAさんはショックを受け、それを慰めたのが拓真さんでした」(同・知人)

 ほどなくしてAさんは拓真のマンションを訪れ、男女の関係になったという。Aさんは既婚者で、拓真も現在の妻と交際中だった。その後2人はそれぞれのパートナーのもとに戻ったが、約1年後の'20年7月、拓真がAさんを温泉旅行に誘ったことで、再び“禁断の愛”が動きだす。

友人と一緒だったんですが、2人は別の部屋をとって関係を重ねたそうです。ところが、帰り道で拓真さんが直前に結婚したことを告白。Aさんも夫のある身ですから、“W不倫だし、本気にならないようにしなきゃ”と言っていましたが、拓真さんは彼女に“妻よりも好き”“愛してる”と甘い言葉をかけ続けたんです」(同・知人)

 そこから2人は燃え上がり、週に2、3回のペースで逢瀬を重ねるように。

「結婚しよう」の言葉を信じたA子さんは

 '20年8月末、軽井沢のチーム合宿にもAさんは同行。合宿の最終日に拓真の妻が出産したが、その日も2人は関係を持っていた。

奥さんが入院している間に、拓真さんが彼女を自宅マンションに招き入れたことも。新築の戸建てに引っ越した後も、何度も呼び寄せたそうです。お互いの友人には公然の仲で、“俺の女”と言ったりキスを見せつけることもありました。“結婚しよう”“離婚したら子どもは妻に引き取ってもらう”とまで話していたんです」(同・知人)

 その言葉を信じたAさんは、'20年10月末、夫に離婚を切り出した。すると拓真は、大胆にも彼女に対し、自宅の隣街に住むようすすめたという。

「12月に浜松で行われた合宿にも一緒に行き、同じ部屋に泊まったそうです。そこでは尚弥さんが部屋を訪れ、“離婚してフリーになりたい”と話す拓真さんに“だから結婚は考えろって言ったじゃん”と諭す場面も。Aさんとの関係について、いろいろとアドバイスしていたようです」(同・知人)

井上拓真と女性のやりとり。結婚を迫るメッセージも送っていた

 状況が一変したのは、合宿が終わった直後の12月上旬。拓真のもとに、Aさんの夫から内容証明郵便が届いた。不倫がバレたのだ。拓真に対し、慰謝料を求める内容だった。

「拓真さんは態度が豹変して、“まじふざけんなよ”“お前のせいや”とメールでまくし立てたのです。彼は大事な試合を控えていたためか、将来については試合後に考えると言ってきたため、彼女はその言葉を信じました」(Aさんの別の知人)

 結果的に、拓真が慰謝料を全額支払うことになり、12月末にAさんの離婚が成立。独身となったAさんは、離婚届受理証明書を持って拓真のもとを訪れた。

“ようやく一緒になれる”そう思った次の瞬間、彼から返ってきた言葉は「俺は絶対に離婚しない」という想像を絶するものだった。

Aさんは言われた場所に引っ越しまでしていたのに、思いもかけない言葉でした。その後、LINEはブロックされて電話も着信拒否。連絡がとれないので、しかたなく実家を訪ねると、練習から帰ってきた拓真さんは彼女を公園に連れ出し、帰るように尚弥さんと2人で迫ったんです」(同・知人)

 どうしても諦めきれなかったAさんは後日、共通の友人を交えて拓真と4時間にわたって話し合いを行った。すると拓真は、

「俺は離婚するなんて、ひと言も言ってない」

「離婚してほしいとも言ってない、そっちが勝手に離婚しただけ」

 と言いながら、

「あのころは本気で好きで、結婚したいと思った」

 と、どっちつかずの主張を繰り返したのだった。煮え切らない拓真の態度にAさんはあきれ返り、目の前が真っ暗になるほどの絶望感にさいなまれたという。

'20年8月上旬、カラオケでの1枚。2人は友人の前で堂々とキスを見せつけることもあった

 怒りにも似た感情を覚えつつも、せめて最後は楽しく終わろうという話になり、改めて後日、Aさんのマンションに友人とともに集まることに。

 当日は手作りの料理を用意して待っていると、拓真はやってくるなり契約書を示してサインを要求してきた。

井上の母は大声でA子さんを叱責した

契約書の内容は、拓真さんに都合のいいことばかり。違反した場合は300万円を支払うという項目までありました。Aさんが困惑していると、“何でもサインするって言ったじゃん”と迫ったそうです。すると拓真さんは母親に電話をかけて、Aさんが代わると“慰謝料を取らないであげるんだし、今日だって会わせてあげてるのに!”と一方的にまくしたてられたそうです」(同・知人)

 ところが、Aさんが弁護士を立てると言うと態度が軟化。金額を抜いた契約書に作り直すのでサインしてほしいと言い、数日後、拓真の母親が直々に契約書を持ってAさん宅を訪問してきたのだ。

Aさんはじっくりと考えた末、サインはしないと伝えると、拓真さんの母親は大声で彼女を叱責したそうです。息子の非は一切認めず、Aさんだけが悪いというのです。最後には“こっちも対応させてもらいます”と捨てゼリフを吐いて帰っていったそうです」(同・知人)

Aさんは‘20年8月下旬から軽井沢で行われたボクシング合宿にも同行し、関係を重ねていた

 拓真を信じてすべてをなげうったAさんは、ぬぐい去ることのできない記憶に現在も苦しんでいる。

彼の夢を見て、そこから覚めたときの落胆が怖くて、眠ることもできないと言っていました。拓真さんさえいればそれでいいといつも口にしていましたが、自分の保身のために一方的に捨てられて、絶望した様子はとても見ていられなかったです……」(同・知人)

 まさに泥沼といった形で別れた2人。拓真は、裏切ってしまったAさんに対してどのような思いを持っているのか。彼の本心を聞くため、2月上旬に神奈川県内にある自宅を訪ねた。午後10時過ぎに帰宅した彼に記者が声をかけると、

「何の話ですか?」

 と驚いた表情。キョロキョロと辺りを見わたした目は、明らかに泳いでいた。

─Aさんとのご関係は?

弁護士を通してください

─ただの遊びだったということでしょうか?

弁護士を通してもらわないと、何も言えません

 質問を受けるうちに落ち着きを取り戻した拓真は、弁護士を通さなければ話せないと、頑なに沈黙を守った。ただ、Aさんとの関係を否定することはなかった。

井上尚弥の矛盾した回答

 尚弥は2人の関係について相談も受けていた。不倫を黙認していたともいえるが、なぜ正しい方向に導くことができなかったのか。翌日の午後11時過ぎ、車で帰宅した尚弥を直撃した。

 はじめは戸惑いを見せたものの、すぐに毅然とした態度で質問に応じた。

─拓真さんとAさんの関係についてお聞きしたいのですが。

「…………」

'21年2月、週刊女性の取材を受ける井上尚弥

─よくご存じですよね?

話すことはないです

─兄という立場から、注意したり止めたりなどは?

いや、聞いてなかったんで

A子さんは井上尚弥にも相談を持ちかけていたが……

 そう言い残すとガレージの中に入り、急いでシャッターを閉めた。何度も合宿でAさんと一緒になっているのに“聞いていなかった”というのはおかしいはずだが……。

 今回の愛憎劇をどのようにとらえているのか自宅から出てきたAさんにも話を聞くと、驚いた様子で足を止めた。

─井上拓真さんと交際していましたね?

「え……あの……」

─不倫関係があったのは事実ですか?

まあ……でも、その……何も話せないんです……

─尚弥さんも、2人の関係はご存じですよね?

「…………」

─現在、拓真さんと連絡をとっていますか?

いえ、それは……すみません、もう思い出したくないので……

 突然の質問に動揺したのだろう。もう関わりたくないという気持ちが見え隠れし、それ以上、何も語ることなく、足早に去っていった。

 拓真の所属事務所に改めてAさんとのW不倫について問い合わせると、先日直撃したときには何も話さなかったが事実関係を認めたうえで、このようなコメントを寄せた。

「過去のこととはいえ、今回のことで多くの方を傷つけてしまったことを心から反省しています。これからは、ボクシングひと筋に精進します」

 リング上だけでなく、私生活でもクリーンなファイトを心がけるべきだろう。