直撃取材に答える宮迫博之('20年1月)

 お笑いコンビ・雨上がり決死隊の宮迫博之(50)が自身のYouTubeチャンネル「宮迫ですッ!【宮迫博之】」で、2011年に芸能界を引退した島田紳助氏(64)とトークを繰り広げた動画を公開して話題を呼んでいる。

宮迫の動画に島田紳助登場で……

当記事は「日刊大衆」(運営:双葉社)の提供記事です

 2月10日、「【神回】島田紳助師匠が電話出演してくれました【ガチ】」と題して公開された動画で、宮迫は紳助氏に電話をつなぐ。そして「今、YouTubeの動画を回しているんですけど、お声の出演だけっていいですか」と聞くと、紳助氏は「おう……別にええけど……(笑)」と快諾。

 宮迫からのYouTubeに出演してもらえないかとの依頼に、紳助氏は「俺もう来月で65歳や」「(テレビに)今出たら醜態さらすだけ」と謙遜するもの、現役時代と変わらないキレのいいトークを展開する。

 そして闇営業問題で地上波番組を降板した宮迫に対して「一斉になんかあると叩かれてやな、そんなにたいして悪くないのに」とフォローを入れた。

 また、宮迫のYouTuberとしての活動が順調だと知ると、紳助氏は「吉本戻らんでもいいやん」と冗談を放ち、宮迫を慌てさせた。

 さらに「俺ら来月もゴルフ行くねんけど、言うとくわ」と、紳助氏が吉本興業の会長とゴルフに行く予定があり、その際に宮迫のことを話すと言うと、宮迫「いやいやいや、何を言うんですか!?(笑) いらんことやめてください」と大慌てで突っ込みを入れた。

 闇営業問題で、2019年に吉本からの契約を解除されている宮迫が「僕はなんとかしたいなともがいております」と語ると、紳助氏は「吉本戻ったほうがええよ。戻ってから辞めんのやったら辞めたらええねん。なんか変な感じで辞めてるからよくないわ」とアドバイス。

 最後には「また会社と話をするなら、全然間に入る」「焦らずいこうぜ」と、優しさをみせる場面もあった。

紳助氏の巧みな話術を久しぶりに堪能できる、まさに“神回”となった宮迫の動画ですが、その動画公開から2日後の2月12日発売の『FRIDAY』(講談社)は、吉本の会長に直撃インタビューを掲載しています」(芸能記者)

 吉本興業からは2020年12月をもってオリエンタルラジオの中田敦彦(38)と藤森慎吾(37)が、先月30日付でキングコングの西野亮廣(40)が退社するなど、タレントの独立が相次いでいる。

吉本の会長は「戻らんでもええと思う」

 会長は記者からの直撃に対し、西野から退社発表の直前にメールがあったこと、中田とはギャラの配分で半年以上にわたって会社が話し合いを続けていたと明かしている。

 会長は冗談を交えつつ、西野と中田の退社について語っている。しかし、記者から宮迫の名前が出ると表情が一変したという。そして、「もう戻らんでもええと思う」「YouTubeで辞めた吉本のことをネタにすんなよって」と話したのだ。

 さらに「テレビに戻りたい」というYouTubeで発信してきた宮迫に対して、「テレビ局と直接やったらいい。ウチが圧力をかけるようなことはない」と突き放すようなコメントしている。

会長は、ダウンタウンの松本人志さん(57)と浜田雅功さん(57)を育てた人物として業界に名を轟かせました。ダウンタウンが芸能界のトップに上り詰めるのにあわせて、東京支社長を皮切りにどんどん出世していき、吉本の会長へと昇りつめたんです。

 つまり、会長と松本さんの関係は深く、強い信頼関係があります。それがよく分かるのが、闇営業が大きく騒がれた2019年7月、レギュラー出演する『ワイドナショー』(フジテレビ系)での発言。松本さんは、会長がいなくなったら吉本を辞めます、ということを真剣に語っていましたからね。

 そんな松本さんと、宮迫さんは、連絡がとれない状況にあるとも聞こえてきていますね……」(バラエティ番組制作会社関係者)

 宮迫は、2月10日の動画で、紳助氏との電話の前には、インパルスの堤下敦(43)や千原ジュニア(46)、TKOの木下隆行(49)などとも電話をつなぎ、話をしている。

吉本の後輩の堤下さん、同じく吉本の後輩で現在も地上波テレビの第一線で活躍しているジュニアさんも電話に出て、気軽にYouTube出演するのには驚きました。もちろん、事前に了解はとっているのかもしれませんが。さらに、芸能界を引退した紳助さんにまで電話をしているのに、やはり、松本さんには電話をかけていないんですよね」(前同)

宮迫と松本人志の壁

 2020年12月、宮迫と人気YouTuberのヒカル(29)、手越祐也(33)の3人がぶっちゃけトークを展開するという動画で、手越が「もちろんあのレベル、素晴らしい、誰も勝てない。でも〇〇(ピー音)っていうブランディングがあるから、一言ボソッて言っても楽しい。でも宮迫さんに関してはしゃべりが面白いから俺の中で言うと、トークは〇〇より宮迫さんマジで上なんです」と宮迫を絶賛。

 酒に酔った宮迫は「そらそうやろ」と応じ、「本人もわかってたんだ?」と尋ねられると「わかってるよ、そんなん。誰がそばにおって面白くしたと思ってんねん!」「そこは役割分担とかセンスとか、いろんなことで、俺はあの人に勝てないって、エピソードトークでも勝てないって思った時期もあった。正直、今は俺のほうが上手い」と豪語したことが話題を呼んだ。

「これが誰のことなのか真相はわかりませんし、本人も週刊誌の直撃に否定していますが、“松本さんではないか”という憶測を呼んでしまいましたよね」(前出の制作会社関係者)

 松本は闇営業問題が明らかになった際、最初にウソをついてしまったこと、後輩に口裏を合わせるように指示した宮迫に対して怒っていると言われている。

 2019年6月放送の『ワイドナショー』で、松本は「もうあいつはクビでいいと思うんです。クビでいいんです。来年、自分でNSC(吉本総合芸能学院)受けたらいいんですよ」と、冗談を交えつつ宮迫にクビ勧告をしたことも話題となった。

「吉本のトップである会長は松本さんを育てた人物です。宮迫さんがテレビ界に戻ってきて、『アメトーーク!』(テレビ朝日系)などかつてのレギュラー番組に堂々と出演するためには会長、松本さんという一枚岩の大きな壁を突破する必要があると言っても過言ではないでしょう。ただ、その2人が宮迫さんの復帰に前向きではない、ということですよね……。

 ただ、引退しても紳助さんの力は絶大でしょう。紳助さんは松本さんと一緒に『松紳』(日本テレビ系)というトーク番組を5年間もやっていましたし、松本さんはかねてから紳助さんへの尊敬を語っています。昨年1月も『ワイドナショー』で“僕と一緒にやってほしいですよ。YouTubeじゃなくても一緒にやりたいですよ”と紳助さんとの共演を希望していました。

 紳助さんは現在も松本さん、会長、両方に顔がきく。来月、紳助さんが会長とゴルフに行くとのことですが、そこでの“説得”が上手くいくという展開に期待したいところですよね」(前出の制作会社関係者)

 宮迫が『アメトーーク!』で、相方・蛍原徹(53)の横に座る日はいつになるのだろうか――。