女性で史上初の「究極のサマディ(悟り)」に達したインド政府公認のシッダーマスター=ヒマラヤ大聖者、ヨグマタ相川圭子さん。ヒマラヤ秘境での厳しい修行を越え、究極の真理を悟ったヨグマタ=宇宙の母さんに、読者の悩みを相談。辛酸なめ子さんが感性あふれるイラストとともに、解決へとみちびきます。

*今週のお悩み

 長引くコロナ禍に夫が完全テレワークになって10か月近く。月に2~3度だけ出社しますが、ほぼ自宅作業です。コロナ以前は、高校生の娘と夫が日中いない時間が唯一の私のリラックスタイムでしたが、完全にそれを奪われた状態。聞くつもりもないのですが、夫の部下に対する高圧的な態度などに触れ彼への信頼が薄れ、四六時中、夫のいる環境にストレスもたまりまくり、以前よりギクシャクしていた夫婦仲もより悪化。そろそろ爆発しそうです。まだ続くコロナ禍、どう気持ちを立て直せばいいでしょうか。(49歳・主婦/東京都)

画/辛酸なめ子

初めはうそでもいいから
相手の幸せを祈ってあげましょう

 以前相談を受けた方で「けんかして何年も(夫と)口をきかなかった」という方がいました。でも、相手の幸せを祈ったら、すぐに彼のほうから口を開いてくれたそうです。

 それまで「けんかしている」というエネルギーを互いが出していたのが、祈りにより、許しのエネルギーになる。深いところでエネルギーが変わります。私たちは深いところで繋がっているのです。

 あなたが感じる夫の嫌な態度。実はそれ、あなた自身が出している波動です。イライラして、毒を出して、それを夫が受け止めて、あなたに優しくできないわけです。

 相手を嫌悪するエネルギーが伝わっているから、相手は、あなたから常に仕事をしているかチェックされているような気持ちになっています。

 相談にある「部下に対する高圧的な態度」も、夫が「仕事してるぞ」と妻にわざと聞かせるようにしているのかもしれません。お互いに悪いスイッチが入っているんですね。

 相手の立場に立って良いことを見ます。空気のように当たり前になってしまっていること、例えば「健康で仕事してくれてありがたい」などと感謝して。そして相手の幸せを祈るんです。

 人に感謝しなさい、人のために祈りなさいと言われても、自分の中に恨みが強いと、初めはうまくできません。でも、祈り続けることで、自分の深いところから恨みが消えていきます。

 相手を変えるより、自分が変わるほうが簡単ですよ。

 うそでもいいから相手の幸せを祈っていると、だんだん自分も変わっていく。そうすると波動がよくなる。そのいい波動が、その愛がね、夫にも伝わっていく。すると、ますます雰囲気がよくなってくるのです。自分の思っていることは、現象化してあなたの運命となるのです。良い思いは良い結果を引き出します。

 だから今、あなたは自分を変えるチャンス。今回初めて自分の心の狭さが浮き彫りにされた。だからそれを学びにして、自分を変えるんです。

「相手のためにどれくらい祈ればいいんですか?」

 1分で十分足りる、3秒でもいい。雑念が多い人は長めに祈ってください。

ヨグマタ相川圭子さん 撮影/矢島泰輔

ヨグマタ相川圭子さん
世界にたった2人しかいないヒマラヤ大聖者。女性史上初「究極のサマディ(悟り)」に達した日本人女性で、仏教やキリスト教の源流である5千年の伝統をもつヒマラヤ秘教の正統な継承者。2016年6月・10月、2017年5月に国連本部に主賓として招かれ平和のスピーチを行う。インドを中心にチャリティー活動を行うとともに、日本をはじめ世界各国を回り、真の生き方と瞑想の指導を行っている。著書は累計86万部。飾らないおしゃべりが人気のインターFM897『ヒマラヤンVOICE〜聞く瞑想タイム〜』に好評レギュラー出演中。
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辛酸なめ子●東京都生まれ。女子学院中学校・高等学校を経て、武蔵野美術大学短大卒。漫画家・コラムニストとして活躍。『大人のコミュニケーション術』など著書多数。Twitter:godblessnameko

《構成/池野佐知子》