福原愛、と台湾観光局のゆるキャラ「オーベア」

《私のことが満月のように見えるかもしれませんが、本当は三日月よりも欠けています。欠けまくりなんです…》

 3月11日発売の『女性セブン』に“独占告白”として登場した福原愛。自らの口で不倫騒動の“真実”を明かしたのだがーー。

『女性セブン』と『週刊文春』が、国民的アイドル級の人気を博した“泣き虫愛ちゃん”こと、卓球女子元日本代表の福原愛の別居、離婚騒動を同時に報じたのが3月4日のこと。台湾人夫の江宏傑(ジャン・ホンジェ)選手からの“モラハラ”をスクープした文春に対し、セブンは彼女の“不倫デート”現場を押さえたのだった。

「メジャーリーガーの大谷翔平似だというエリート会社員Aさんとの中華街デート、そしてホテルと愛ちゃんの自宅でのお泊まり現場の撮影に成功したセブンさん。知られたくない醜聞を伝えた、いわば“敵”であるはずのセブンさんの独占インタビューに応じたのです。前回の直撃取材の際に“不倫関係はない”と否定した彼女がなぜ、また出てくる必要があったのか」(スポーツ紙記者)

 不倫報道があった3月4日、福原が代表取締役を務める『株式会社omusubi』の公式HPでは《福原を応援してくださっている皆様、関係者の皆様にご心配やご迷惑をお掛けしておりますことを深くお詫び申し上げます》との謝罪文が掲載されるも、肝心の騒動の中身や事実関係にはいっさい触れられなかった。

 ところが、世間からの批判の声が大きくなると、今度は彼女をマネジメントする『電通スポーツパートナーズ』の公式HPに直筆の謝罪文を寄稿。Aさんを《尊敬していた友人》として、《一緒の部屋に宿泊した事実はありません》と不倫関係を明確に否定して火消しに走ったのだった。

瀬戸大也選手との共通点

「瀬戸大也選手の不倫も関係しているかもしれません」とは、芸能リポーターの話。

「昨年9月、コロナ禍に不倫騒動を起こした瀬戸選手も、電通の関連会社に所属する“電通案件”2人はかつて『ANA』に所属した共通点があり、愛ちゃんは現役引退と同時に契約を終了しましたが、現在もANAの関連ページにはインタビューが掲載されるなど、今も良好な関係にあるのでしょう。電通としては、スポンサー企業を配慮して“不倫はなかった”という主張を貫き通したいのでしょう。

 また国内だけでなく台湾でも“おしどり夫婦”を売りにしてCM出演もしていただけに、不倫が事実ならば多額の違約金が発生する可能性もあり、それこそ離婚協議、親権問題にも影響しかねません。愛ちゃんの“暴走”から始まった不倫騒動なのでしょうが、今は取り巻く“大人たち”が彼女をコントロールしているように見えます」

 一方で、同日発売の『週刊文春』。こちらは当初より一貫して、江選手による“モラハラ”があったことや、義姉の江恆亘(ジャン・リガ)さんや義母を“モンスター家族”として、福原が彼らからひどい仕打ちを受けてきたことが、離婚を決意させた原因と報じている。

愛ちゃんが日本と台湾に提出する離婚届をすでに書いている、などと報じてきた文春さんだけに、彼女と近しい情報提供者がいることが推測できます。第2報でも“福原の知人”が、愛ちゃんとAさんが連絡を取り合った経緯や、彼がホテルを予約してくれた、などと答えていますが、肝心の不倫の有無については触れずじまい。また、記事内容の多くを“モラハラ”に割いていたことから見ても、彼女の“味方”であることが窺(うかが)えますね」(前出・芸能リポーター)

 ならば、福原サイドにとって不都合な“敵”といえば、スクープ写真を所持している女性セブンと言えよう。当然ながら、同誌は不倫・離婚騒動の第2弾を掲載。ところが、「双方の、特に福原さんサイドの“歩み寄り”が顕著に見られる内容でした」とは広告代理店事情に精通する芸能プロ幹部。

現在も『ANA inspiration of JAPAN』のHPに掲載される福原愛のインタビュー

「“火元”を消さなければいつまでも燃え続けます。これ以上福原さんを炎上させないために、スクープ元を味方側に抱え込こむことで不利益な情報を書かせないようにしたかった思惑が透けて見えますね。

 何度もツーショット写真を出されるのは不倫イメージを助長させますし、それこそ記事を否定された際の追撃用として決定的な証拠を撮っている可能性も否定できません。それだけは避けたかったことでしょう。

 そんな見返りとして福原さん側が応えたのが本人のインタビュー。しかも“独占”インタビューとなれば週刊誌にとって特ダネですし、読者へのインパクトも大きい。福原さんにとっても本人が生の声で語ることで“これが真実です”と訴えると同時に、世間に対しても“これで騒動はもう終しまい”という終息宣言を印象付けることができるのです」

福原が独占告白で語った真実

 こうして“敵陣”に攻め込んだ福原。ここでも“福原の友人”や“Aさんの知人”が細やかな描写を伝える中で、本人が“これが真実”とばかりに主張したのはやはり……、

《ホテルに宿泊したのは事実ですが、部屋は2つ取っていて、一緒には過ごしていません。荷物を運ぶのを手伝ってくれたので、同じ部屋には入りましたが…。自宅も一戸建てで、部屋はいくつもあるんです》

 別居騒動が発覚した当初、夫の江選手は会見で不仲説を一蹴して《妻は3月に台湾に戻ってきます》と釈明していたが、そんな妻はいまだ実母と2児を現地に残して日本に滞在しているようだ。

 これから始まるであろう離婚協議で、“泣き虫愛ちゃん”のベールを脱いだ彼女はどんな老獪(ろうかい)な試合運びを見せるのだろうか。