福原愛と江宏傑選手

「2年前に愛ちゃんのフォトエッセイの撮影があったんです。そのカメラマンを務めた篠山紀信さんにとって、旧知の愛ちゃんは孫娘のような存在。撮影を終えて記念にハグして撮ったふたりの写真を彼女が自宅に持ち帰ったところ、それを見た台湾人の夫は嫉妬に狂い“僕も浮気するよ!”と激怒したというんです」(スポーツ紙記者)

 3月4日発売の『週刊文春』には、福原愛が卓球選手の江宏傑との離婚を決意したと報じられ、同日発売の『女性セブン』では、福原が一般男性と不倫していたとする現場写真が掲載された。

 報道に対し、江氏は台湾のマネージメント会社を通して声明を発表。

私の愛情は、出会った日から今までいっさい変わっていません。結婚して5年、とてもかわいい男の子と女の子がいます。家族のサポートに本当に感謝しています。愛が台湾にいない間、母親の協力で2人の子どもたちの世話をしています。私たちの愛する人を傷つけてほしくない。これで、お互いの気持ちが消えるようなことはありません

 といった内容で、報道は「誤ったゴシップ」と断言した。

 くしくもその日は、福原の母・千代さんの誕生日でもあり、江氏はSNSに、子どもたちがケーキの前で仲よく座る写真をアップし、《愛ママ、誕生日おめでとう》という投稿もしていた。

「愛ちゃんは、江さんと、その家族から受けるモラハラに悩まされ、昨年末には離婚を決意していたそうです。すでに離婚届に判を押し、弁護士を立て、台湾に戻った際もホテルに泊まるなど、離婚に向けて話が進んでいる状況のなかで、江さんのSNSを見ると“恐怖”ですね。千代さんや子どもたちを“囲っている”ように見えます」(スポーツ紙記者)

 ネット上でも夫の投稿に対し、《こわい》《サイコパス》《絶対モラハラするタイプ》という声がみられる。

私は準備ができている

 離婚したい妻と、その気はさらさらない夫……。今後のドロ沼展開を予感させる流れだが、このようなゴタゴタが公となる直前の2月。福原は冒頭のフォトエッセイ『不管怎樣的哭法,我都準備好了(どんな泣き方だって、私は準備ができている)』を台湾限定で発売している。

 写真集は現地での夫婦の人気もあってか、売れ行きは好調。内容は福原が過去・現在・未来について綴り、読者を勇気づけるような文章も。

 しかし、中身について台湾在住のライターに聞くと、「いま思えば、エッセイには現状になることを予言しているかのようなことも書かれており、かなり意味深です……」とのこと。

 現在、中国語でしか発表されていないそのエッセイの中身をひも解いてみることにした─(以下、エッセイの引用は台湾在住のライターが翻訳したもの)。

 不倫&離婚報道の直前に『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に出演した福原。「子どもが幼稚園に入るタイミングなので」と、夫を台湾に残して日本に拠点を移すことを示唆。エッセイでも“別居”をにおわせるような文章がある。

子どもたちの中国語が大きく進歩しているのを見て「日本語は? 私も日本語を教えたい」という思いを抑えきれなかった。子どもが生まれる前から、理由はわからないけど、子どもたちには日本語を教えたいと思っていた。

 一種の故郷への思いでしょうか。日本語は私の母国語です。なので現在、家では私が日本語を担当し、江が中国語を担当。ふたりともたまたま家を留守にして、江の家族が面倒をみているときは当然、中国語でしゃべります。私はすでに子どもが学校に行くときのことに頭を悩ませていて、江と日本の学校に入れようかどうか話し合うこともあります》

夫婦は「甘いもの」ではない

2018年に中国で配信された有名夫婦に密着する番組『幸福三重奏』に出演した際は1日61回ものキスをしていた

 そんな夫との関係でいえば、2018年に中国で配信された有名人夫婦に密着するリアリティー番組『幸福三重奏』に出演。「毎日100回キスしたい」という夫の希望のもと、何度もキスするラブラブ夫婦ぶりを見せつけていた。しかし、エッセイではラブラブな“表向きの姿”だけでは察することのできない内情を明かしている。

実際、私と江の幸せは、みなさんが思うような「甘い」ものじゃないです。さらに“相手のことならなんでも最高!”というほどのものでもない。これとは反対に、江は私には(思っていることを)そのまま話しますし、私を多くの方々が思い描く「福原愛」としては扱っていません

 多くの人が思い描く「福原愛」とは、2016年の結婚会見に臨んだ際の満面の笑みで幸せそうにイケメン夫に寄り添っていた姿のことだろうか?

「2017年に愛ちゃんは長女を出産しました。ただ、初産でつわりがひどく、1日に7回吐いて、食べ物がのどを通らない日もあったそうです。そんなとき、江さんはどんな振る舞いをしていたかというと、“お腹の子に栄養がいかないだろ!”と叱り、つわりが一段落して食べられるようになると今度は“太るからやめろ!”となじったというのです」(前出・スポーツ紙記者)

 こうしたモラハラをふまえたうえでエッセイを読むと、まるで彼女が発信してたSOSにも聞こえてくる……。

私が太っていたら、彼は絶対に「やせてる」とは言わない。また、着ている服がヘンなら、絶対に「美しい」とは言わない。仮に私のマネージャーなら、妻や女友達に「この服どう?」と聞かれたら、無条件で「いいね。それ以外なにがある?」と答えますが、私の夫はそうじゃない。

「君のダサい格好を、なぜ他人に見せなきゃいけないの?」って、本当に思ってることを私に提案してくるんですね。それはつまり、私が外に出かける様子が美しくあることを望んでいるんです
台湾でのみ発売された福原愛のエッセイ

私は動物園のパンダ

 一向にスキャンダル報道がやまない中、現在も台湾では家電CMで仲睦まじい夫婦の姿が放送されている。契約金も決して少ない額ではないはず。それについても彼女は心情を吐露している。

《テレビのあの人は「福原愛」。でも仕事以外の私も「福原愛」なのです。私はどこにでもいる普通の人。(中略)ある人は、この線引きに冷たいと感じるかもしれませんが、私だって自分を二重人格にしたいわけではないのです。

 ただ、ある程度のレベルで「隠れ蓑」がほしいからであって、そうすることで実生活に影響を与えずにすみます。もし、仕事と生活の間に境界線がなければ、自分は動物園の中にいるパンダになり下がり、常に観客に見られっぱなし。家に帰っても切り替えることができなくなるんです

 福原が人知れず抱えていた闇は、私たちが思っているよりも深いのかもしれない。