大地真央 撮影/佐藤靖彦

「ズバズバ言って、バサバサと斬っていく痛快なところが魅力だと思います」

 大地真央が、東海テレビ制作のオトナの土ドラ『最高のオバハン中島ハルコ』(フジテレビ系土曜夜11時40分~)に主演する。名古屋の超セレブで美容クリニックを営む外科医の中島ハルコが、悩める人や世の問題に斬り込む1話完結の痛快エンターテイメント。林真理子原作で、コミック化もされた人気作品のドラマ版だ。

 “オバハン”のイメージがない大地。オファーについては、

「ビックリしましたが、うれしかったです。私が演じたら面白いんじゃないかと言っていただき、やってみたいと思いました」

 毒舌家でパワフルなハルコは周囲を振り回していく。

「何でもできちゃうスーパーウーマンなので、他人にも“何で(できないの)?”と上から目線になってしまうところがあるんですよね。でも正義感があって忖度しないから、みんなから頼りにされる人なんだと思います。

 言いづらいことも言えてしまうハルコさんは、今の世の中にこんな人がいたらいいな、私も出会いたいなって思わせてくれる魅力的な人です。実際に言われたらキツいかなとも思いますが、楽しく前向きになれて元気をもらえると思いました」

大地真央 撮影/佐藤靖彦

シャワーで悩み解消

 “頼りにされる”のは、宝塚のトップスターとして活躍し、数々の舞台で座長を務める大地とも共通しそう。

「相談されることは多いかな。でもハルコさんみたいには言わないですよ(笑)。自分の悩みや相談事は、夫や親友にすることもありますが、自問自答することが多いです。

 シャワーを浴びながら、ネガティブな言葉は心の中で言って、ポジティブな言葉を口に出して言っているうちに“私って変な人”と笑って、気がつけば元気になっていることが多いです。

 ハルコさんに相談? 特に今のところは悩みを打ち明けるようなことはないですかね(笑)」

 ハルコの印象的なセリフのひとつに、“私の持論はね、くよくよ悩むのは時間の無駄。すなわち、本来稼げるはずのお金の無駄なのよ!”(第3話、24日放送)をあげた。

「私が指針にしているのは、父が言っていた“人生の波に逆らうな”。なるようになるとは違うんですが、自分が誠実に生きていれば、ちゃんと波に乗っていけると解釈しています。

 人生はいい時も悪い時もある。悪い時に悩んであがくより、今はそういう時なんだからと受け止めようと思うようにしています」

積み重ねて50年へ、挑戦と好奇心が糧

大地真央 撮影/佐藤靖彦

 2年後には宝塚の初舞台から50年を迎える。

「改めて振り返るとビックリします。続けてこられたのは、運がよかったのと……努力かな(笑)。舞台に対して1回1回誠実に向き合う。そのためにはまず心身の健康管理。お客様は、基本1回しかご覧にならないと思って演じています。“今日はいまいちだったけど明日、頑張ればいいや”では、その日のお客様に失礼だと思うんです。そう思って1日1日、1回1回、大切に、大事に積み重ねてきただけなんです。

 こんなに長くやらせていただけていることに感謝しかないですね。今までの作品すべてが自分の財産になっています。いろんなことに挑戦する気持ちや好奇心をこれからも持ち続けていたいですね。

 今回のドラマでは7変化ならぬ10変化で、いろんなことを思い切って演じているので、楽しんでいただけたらと思います」

10変化と名古屋メシ

 ドラマの見どころのひとつは、第1話の2億5000万円超えのショーメの豪華ネックレスを身に着けるなどハルコの変化ぶり。名古屋の中心街でのライブシーン(第2話、17日放送)のほか占い師、剣道、レーシングカー、ボートレースのハイテンション応援などが登場する。

「ハルコさんは半端なことはしないので、体力がいりました(笑)」

 ハードスケジュールの撮影は、名古屋名物で好物のひつまぶしを差し入れして乗り切った。

猫に癒されています!

 忙しい仕事の疲れを癒してくれるのは、4匹の猫たち。

「15歳、13歳、8歳、5歳のメインクーンという種類。全員オスです。疲れていても笑顔になれますよね。ペットではなく家族ですね」

美魔女の健康法

朝起きたら、うがいを丁寧にする。太陽を浴びる。水500ccを飲む。旬の野菜とフルーツで作ったスムージーを飲み、目玉焼きを食べます」実践してみる!?

スタイリスト/江島モモ ヘアメイク/猪狩友介 衣装/マックスマーラ ジャパン、サバース