小泉今日子

 略奪愛疑惑のあった小島瑠璃子、「クローゼット不倫」の末に結婚・出産した矢口真里、豊原功補と不倫宣言していた小泉今日子ーー。3人への世間からの風当たりは依然と強いまま。しかし、先日言葉を濁しつつも「幸せ」発言をした小島と、何がなんでも今の「幸せ」を突き通す矢口・小泉には、恋愛の観点から見ると“違い”があるそう。結局、図太く生きたもん勝ちということか……? コラムニスト・おおしまりえさんが解説します。

熱愛が報道された小島瑠璃子と原泰久氏のツーショット(ツイッターより)

 一時は出演番組で無双っぷりを発揮していたタレントの小島瑠璃子さん(27)。しかし現在、彼女の恋愛模様が影響し、好感度がダダ下がりしているといいます。

 その理由は、彼女がもともと大ファンだと公言していた『キングダム』の作者で漫画家の原泰久さん(45)と交際していた事がスクープされたことにあります。

 2人に年の差はあるものの、独身同士の交際は何ら問題ないかと思いきや、原さんは2020年に長年連れ添った妻と別れ、また別れる前は不倫関係にあった別の女性がいた疑惑も明らかとなりました。その結果、こじるりの略奪疑惑も生じ、ただの恋愛なのに批判されることとなったのです。

 結局、時系列の言及はされていませんが、2人の交際は今も順調のよう。3月31日に放送された『ホンマでっか!? TV』(フジテレビ系)では、現在の交際を突っ込まれ、「あのー、えっと、幸せに……」と言葉を濁しつつも、関係は良好であることをアピールしていました。

 しかし、それがネットニュースに取り上げられると、略奪疑惑も相まって、また批判の声が相次ぐ事態に。個人的にはちょっとかわいそうにも感じる恋愛模様ですが、最近の芸能人の“訳ありノロケ”を比べてみると、批判と支持の声には、ノロケ方のスタンスの違いがあると思うのです。

訳ありノロケ、最初は批判されていても……

 それを感じたのは、タレントの矢口真里さん(38)のノロケを見たときのことです。彼女は2013年に現在の夫との不倫が発覚。「クローゼット不倫」なんて名前もつき、当時はかなり批判を浴びることとなりました。

身長差がウリだった矢口真里と中村昌也

 そこから8年。現在は結婚して1児をもうけてタレントとして活動する彼女。最近では、その元不倫相手だった旦那様がブログを開設し、矢口さんと旦那様、双方が仲睦まじい日常を投稿しているのです。

 そんな矢口さんには、いまだに根強い批判の声はあるのですが、一部の人の中には「そこまで貫き通すならもういい」「逆にスゴい」と、“支持”しないまでも、容認するような空気も広まってきていたりもします。

 この2つのノロケから出るリアクションの違いは、一体どこにあるのでしょう。

 そこにはノロケを“誰のために発しているのか”が関係しているように思います。誰のためかというと、それは、自分や自分たちの満足感のためです。

 訳ありノロケは、そもそも全員から祝福されることはありません。だからこそ「私はこれでいいし幸せ」という自分の満足感を積極的に出すことが、批判の声を根絶させないにしても、一定数に強さという印象を残し、納得感を与えます。

 矢口さんの積極的なノロケ発信には、こうしたいい意味での自分を貫き通す強さがあるのではないでしょうか。

 実際「不倫を貫き通せるのはスゴい」といったコメントも集まっています。もともとのキャラクターもあるかもしれませんが、批判の声がある以上、その批判を凌駕するほどの幸せを自分が感じ、そして自分が納得するまで発信することで、自然と支持する声も集まっていくように思うのです。

さらに上をいくのが、キョンキョン

 こうした自分の納得感を貫き通した例がもう1つあります。それが、女優の小泉今日子さん(55)の不倫宣言です。

小泉今日子との関係について記者会見を開く豊原功補(2018年2月)

 2018年に俳優の豊原功補さん(55)との不倫関係を公言し、今年に入って豊原さん側の離婚が成立したと報じられた彼女。

 ノロケを発信していたわけではありませんが、当初から「(不倫の)罪は自分で背負う」とまで公言する姿は、まさに自分の納得感を追求した形での交際宣言だったのかもしれません。

 これらと比較すると、小島さんのノロケというのは、どうしても主張が弱く感じます。そもそも言うならしっかり言わないと、ただの「匂わせ」くらいに捉えられてしまいます。

 もともと彼女は器用に立ち回る能力を高く評価されていた一面もあります。だからこそ、突き抜けて自分の幸せだけを発信するのは、苦手なのかもしれません。

 でも恋愛は時に図太く突き進めた方が幸せになれたりするものです。ましてや、やましいことがないならなおさらです。

 隠しても批判。ちょっとノロケても批判。だったら自分が納得できるスタイルで恋愛を楽しんだほうが、自分らしく輝けて、周りも自然と納得するのではないでしょうか。

おおしま・りえ(コラムニスト・イラストレーター)
10代より水商売やプロ雀士などを経験後、20代で結婚と離婚をへてコラムニストとして活動を開始。自身の体験や取材、心理学の知識をもちいて、恋愛や親子問題をはじめ、広く人間関係についての情報を発信。読む人の新たな気づきにつながるコンテンツ制作をモットーとしている。Twitter(https://twitter.com/@utena0518)