酒井法子

「電話一本取れるのか、お仕事の依頼をきちんと受けられるかなど、不安もありました。雛が荒野に立って、ピヨピヨと巣立つ感じですよ(笑)」

 5月1日、酒井法子が所属事務所を独立したことを発表した。新しい道を歩く思いを聞くと、不安をにじませながらも、笑顔を見せる。

50歳を迎えるにあたって、もう一度奮起

 酒井は'95年に主演を務めたドラマ『星の金貨』(日本テレビ系)で歌った主題歌『碧いうさぎ』が大ヒット。女優としても歌手としても、スターダムを駆け上がった。だが、長年芸能活動を続けるうちに、独立について考えるようになったという。

「私自身に何か不満があったわけではありません。ただ、40歳後半から、この先芸能界で活動させていただけるのはあと何日くらいなのか考えるようになったんです。今年50歳を迎えるにあたって、もう一度奮起し、自分の思うままにやってみたい気持ちが生まれました」

 現在の日本は、昨年から感染拡大する新型コロナウイルスの影響で生活様式が一転し、芸能界にも甚大な影響を及ぼした。そうした状況で新しい道に進むことにためらいはなかったのか。

「不安がないわけではありませんが、たとえ世の中が平穏だったとしても、独立することにドキドキすると思います。でも、こんなときだからこそ、誰かの笑顔を照らす光になれたら……という思いのほうが強いんです」

 今年、酒井は8年ぶりに配信ドラマ『プロデューサーK PART4』に出演し、作品の中で『碧いうさぎ2021年バージョン』を歌うことが決まっている。今後も、女優と歌手活動が中心になるが、もう一つ“新しい分野”となるユーチューブにも挑戦する。独立の発表と同時に、ユーチューブで公式チャンネルを開設した。

「以前から興味のある動画を見ていましたが、自分の中に確固たるテーマがないと手を触れてはいけないジャンルだと思っていました。でも、新しい船出ということで始めることにしたんです」

 5月11日発売の『週刊女性』では、酒井が独立を決めた細かな経緯や周囲の反応、そしてユーチューブでの活動について、詳報する。