久保田悠来(39)撮影/渡邉智裕

「最初、衣装合わせがあって、メイクさんに髪の毛を切ってもらうことになったんですけど、その日3年に1度BK(NHK大阪放送局)がお湯が出ない日だったんです。なので、水でもいいですよということでシャンプーをしてもらったんですが、3月なのにありえないくらい水がキンキンに冷えていたんです(笑)。メイクさんも“こんなことほぼないんやけど”って笑いながら5分ほどシャンプーを。

 おかげでスタッフさんたちと仲よくなりましたが、“ああ、これが東京ものへの洗礼か”と心の中で思いました(笑)

夜の空気が似合う男

 ついに最終週を迎えた『おちょやん』に第21週(4月26日~)から登場。NHK編成部の職員・四ノ宮一雄役で朝ドラ初出演を果たした久保田悠来。その現場では、こんな驚きがあったそう。

ラジオドラマの顔合わせをするシーンの本読みが最初にあったんです。僕は本読みだから台本を読みながらやると思っていたんですが、杉咲花さんは本を一切読まずまるで本番のように完璧な状態。その空気感に僕も失敗できないなと思い“今日セリフ少なくてよかった”って思いました(笑)

 一方、5月13日スタートのドラマ『ラブファントム』(MBSほか)にはバーテンダーの深見役で出演。

今回、朝ドラに出させていただきましたが、ちょっと夜の空気が似合う男と言われてきたので得意分野ではあります(笑)。主人公を演じる桐山漣くんの友人役なんですが、彼の主演作によく呼んでいただいているんです。普段から仲がいいので“また一緒なんだ、楽しみだね”って連絡を取り合ってます

 そんな久保田は6月で40歳。

「ずっと舞台をやってきた中で、映像にチャレンジし始めたのが30代。いろいろ思い出の作品はありますが、『仮面ライダー鎧武』( ’13年~)は印象的ですね。毎週、みなさんからリアクションをいただいて、みんなで楽しく撮影して。その感覚は朝ドラと似ている部分はあります。

 40代は年齢にとらわれずいろんな役にチャレンジしたい。学生の役が来ればやりたいです(笑)。年齢を重ねて、役の間口は広がっているなって思いますね

●昔から続けてます!

「筋トレを高校2年生から続けています。昔から海外の映画が好きで、どこか芸能の世界にも憧れがあって。ブラッド・ピットとかマッチョじゃないですか。男たるものこうあるべきだと(笑)。あと、当時『筋肉番付』がハヤっていて、あの番組に出ている人に負けたくなかったんです。だから、自宅で腹筋を何分間で何回とか番組を見ながら一緒にやってました(笑)」

連続テレビ小説『おちょやん』NHK総合 月曜〜土曜 朝8時〜ほか