左から、窪塚俊介、石原良純、阿部亮平、矢部太郎

 朝ドラ『おかえりモネ』が好スタート。清原果耶(19)演じる永浦百音が、気象予報士という仕事を通じて人々に幸せな“未来”を届ける物語となっている。気象予報士は、気象業務法の改正によって27年前('94年)から導入された国家資格。合格率は5%前後と難易度は高いが、芸能界で活躍するあの人も持っていた……!

天気予報士の資格を持っている芸能人たち

■Snow Man 阿部亮平(27)

 ジャニーズで初めて大学院(上智大学大学院理工学研究科)を修了したインテリ。気象予報士は '15年に5回目の挑戦で取得した。特技は円周率の暗唱(100ケタ以上)というから、まさにケタ違い。

Snow Man 阿部亮平

■ジャニーズJr. 岸本慎太郎(24)

 '15年、阿部亮平と同じタイミングで合格。高校2年のときから気象予報士の勉強を始め、明治大学1年時、4度目の挑戦で合格。現在は『ISLAND TV』で毎週天気予報動画をアップ中。

ジャニーズJr. 岸本慎太郎 ※ツイッター『ISLAND TV更新情報』より

■石原良純(59)

 '97年取得。『スーパーニュース』(フジテレビ系)では約12年、お天気コーナーを担当した。『好きなお天気キャスター、気象予報士ランキング』(オリコン)ではV3を達成したことも。

石原良純

■AKB48 武藤十夢(26)

 CSのバラエティー『AKB48の神テレビ』(ファミリー劇場)の企画から挑戦することに。 '19年、8回目の挑戦で合格。「まさか受かるなんて……。5年間頑張ってよかった、と心から思えました」

AKB48 武藤十夢

■元RAG FAIR 奥村政佳(43)

 RAGFAIR時代には『NHK紅白歌合戦』にも出場しているおっくんは、17歳で合格。“史上初の高校生予報士”として話題に。筑波大学では気象学を学んだ。'19年には参院選に出馬。

奥村政佳

■窪塚俊介(39)

 合格時期は不明。慶應義塾大学理工学部を卒業。5月7日、第2子の誕生をブログで発表。「そして、兄貴も誕生日おめでとう」と同日が誕生日の兄・窪塚洋介も祝った。

窪塚俊介

■三浦奈保子(34)

 東京大学在学中の'10年、気象予報士に合格。『クイズプレゼンバラエティーQさま!!』(テレビ朝日系)などのクイズ番組などで活躍し、現在は2児の母。

三浦奈保子

■片岡信和(35)

『炎神戦隊ゴーオンジャー』('08年)で俳優デビューし、'19年に取得。『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)のお天気コーナーを担当中。最近は、エクササイズの実演まで!

片岡信和

■春風亭昇吉(41)

 岡山大学卒業後、23歳で東京大学に入学。卒業後の'07年、春風亭昇太に入門。東大出身初の落語家に。'11年、気象予報士を取得。先月、真打ちに。

カラテカ矢部太郎
「年々、難しくなっている感じがします」

矢部太郎 撮影/週刊女性写真班

 '07年3月、合格率約4%という難資格・気象予報士を取得した矢部。きっかけは、

「'05年、『はなまるマーケット』のロケで気象予報士の森田正光さんに密着をさせてもらって。“気象予報士の試験問題があるからやってみる?”と言われ、解いてみたら、けっこうできたんです。“矢部くん、いいよ! 勉強して取りなよ”と言ってもらいまして」

 芸人としてのキャリアアップも見据え、取得を決めた。

「多分、勉強すればできるだろうなっていうイメージはあったので、独学で。以前、『進ぬ! 電波少年』っていう番組で、部屋に軟禁されて4か国語(スワヒリ語、モンゴル語、韓国語、コイサンマン語)を覚えたことがあったので、勉強することに慣れていたんですね」

 もともと矢部には、東京学芸大学に入学した学力があるうえ、理科は得意科目。

「まず本屋に行って、これ一冊を暗記すれば受かるといわれている『一般気象学』を買いました。でも難しくて読めないから、これを読むためにもう少し簡単な本を買う……を繰り返し、最終的には小学生向けの『天気100のひみつ』みたいな漫画までさかのぼりました(笑)」

 そこから順に読み進め、知識を蓄えていったという。芸人の仕事との両立は、大変だったのでは?

「全然。当時は暇だったので(笑)。完全に好きなだけ勉強できました(笑)」

 気象予報士の試験は年2回、実施されている。

「一次試験は“筆記”。15問くらいあって、5択から選ぶマークシート形式。合っているものを選ぶのではなく、間違っているものを選ぶので、難易度はかなり高いです。7割くらい取らないとダメですね」

 二次試験は“実技”と呼ばれるが、

「天気図が配られ、問題文に制限文字数以内で答える記述式です。例えば“この天気図が何日後にはどうなるか”とか。メチャクチャ難しいと思います。気象予報士はすでに1万人を超えているので、どちらかというと“落とす試験”。過去問にまったくない出題がされたり、年々難しくなっている感じがします」

 2年を費やし、3回目の受験で見事、合格。

気象予報士としてお天気コーナーをやるような仕事はしていませんが、僕は気象予報士を取ってよかった。天気って地球上で全部つながっているし、やっぱり科学。科学的に未来を予想したり、考えるきっかけになりました。気象予報士って、若い女性がいっぱい受けていそうなイメージがあるんですけど、実際の会場はおじさんだらけなんですよ(笑)。

『おかえりモネ』ではどんな感じで描かれるのかな? 朝ドラだから過程も詳しくやってくれると思うので、またあの合格の喜びが味わえるのかなと思うと、今後がとっても楽しみです!」

■6月17日発売『ぼくのお父さん』
 矢部太郎の新刊は、絵本作家の“お父さん”(やべみつのり)と幼い“ぼく”のほのぼの漫画。『大家さんと僕』の感動が再び! 定価1265円(税込み)、A5判、オールカラー、新潮社刊