どっちがどっちでしょう? 写真をチェック! Koki,のメイクが濃くなればなるほど、ヴァンダみが増す

「1本の出演料が300万元(約4800万円)とは、すさまじい金額ですね。スポンサー企業は、Koki,さんにそれだけの価値があると考えたのでしょうか」(中国在住ライター)

 4月、中国のサバイバルオーディション『創造営2021』に特別審査員として出演した木村拓哉・工藤静香の次女でモデルのKoki,。その際のギャランティーが高額だったと一部週刊誌が報じると、中国本土でも大きく話題に。

「Koki,さんは『ELLE』でのデビュー後、中華圏(中国・香港・台湾など)で発行されている有名ファッション誌の表紙を多数飾っています。さらに、2019年には中国で人気のあるEXOの元メンバー、クリス・ウー(呉亦凡)とMVで共演。そして、今回の『創造営2021』ゲスト出演。

 現地でも『親の七光り』だと言われていますが、それは木村拓哉さんの存在が大きすぎるから。特に80、90年代は中華圏でのテレビドラマの制作本数が乏しく、現地では日本のテレビドラマが多く放送されていました。当時、話題作で主演をつとめることが多かった木村さんは、中国の若者にとって憧れの存在だったのです。彼のウェイボー(中国版ツイッター)のファン数を見てもわかるように、Koki,さんは『最強星二代』(最強の二世タレント)として捉えられています」(前出・中国在住ライター)

 そんな彼女の進出は破竹の勢いを見せているが「世界」は途方もなく広かった。現在、中華圏ではKoki,に“ソックリ”な若手スターが現れていたのだ!

「ちょっと前に現地メディアで話題になったのが、ヴァンダ・マーグラフ(李宛妲)さんです。日本ではあまり知られていませんが、Koki,さんと同じ2003年生まれの女優さんです。顔の形状、身長体重など容姿が似ていることから、ヴァンダさんは『翻版木村光希(Koki,さんのコピーの意)』とも言われ、注目されているんです。

 彼女の父親はすでに亡くなっていますが、ドイツ人の生態学博士。母親は中国人エコロジスト。そんな両親が中国雲南省の山奥にあるシーサンパンナという地区の熱帯雨林再生プロジェクトに力を注いできた関係で、彼女もジャングルで育つことに」(前出・中国在住ライター)

左がヴァンダで右がKoki,。中国のメディアではすでに顔比較が行われている

 大自然のなかですくすく育ったヴァンダ。8歳のころ、中国の人気オーディション番組『中国達人秀』に姉とともに出演。キュートなルックスと歌声を披露すると現地では“熱帯雨林から来た妖精だ!”などと反響を呼んだ。その後、本人の希望もあって、チャン・ツィイー(章子怡)など数多くのスターを輩出している中国の舞踏系最高学府・北京舞踏学院に通っているのだとか。前出のライターは続ける。

左がヴァンダで右がKoki,。ジャングル背景のふたり

2019年には、香港映画の巨匠ウォン・カーウァイ(王家衛)らが運営する芸能事務所『澤東電影』に所属。そして『イップ・マン4:完結編』で華々しい女優デビューを飾ったことで一躍有名になりました。今後、事務所のバックアップなども含めて良作に恵まれることでしょうから、中華圏、そして日本でも知名度がグッとあがるでしょう

  『イップ・マン』といえば、香港のアクション映画の人気シリーズだ。世界的スターであるドニー・イェンとの共演は、彼女にとって追い風に。

ヴァンダの猛追、工藤静香の焦燥

「ヴィトンやアルマーニ、フェラガモなどのハイブランドが次々に、ヴァンダさんをモデルとして起用しています。実際にKoki,さんが出演した中華圏のファッション誌でも、後を追うように表紙を飾る機会が増えているようですね。

 日本ではKoki,さんがホラー映画『牛首村』で女優デビューし、初主演することが発表されたばかり。世界に誇る“ジャパニーズホラー”を皮切りに女優業でも海外進出させる静香さんの狙いがあるのでしょうが、先行して女優業で実績のあるヴァンダさんと比較される機会も増えるのでは」(ファッションエディター) 

 勢いあるライバルの存在にKoki,の海外展開はどうなるのか。彼女のインスタグラムをのぞくと、フォロワー数は300万人、ウェイボーのファン数は100万人。対するヴァンダは、それぞれまだその半分にも満たない。

Koki,さんはまだまだ安泰です。インフルエンサーの起用について、スポンサー企業はSNSのフォロワー数をかなり重要視する傾向があります。Koki,さんのインスタやウェイボーを見てみれば、商品宣伝がその大半であることからもわかりやすい。

 その点、デビュー時の話題性、そして“家族ぐるみ”のSNS活用で、ここまでフォロワー数を伸ばした静香さんのプロデュース戦略は見事と言わざるをえない。

 しかしながら、ヴァンダさんの母国語は中国語。さらに『イップ・マン』では流暢な英語も披露していました。演技力もさらに磨かれることでしょう。長期的に見れば中華圏で、そして世界で、その認知度をじわじわ伸ばしてくるのでは?」(ファッションエディター)

 中国のことわざに「女大十八変」という言葉がある。女性は大きくなるにつれて何度も容姿が変わり、美しくなっていくという意味だ。Koki,もヴァンダもまだまだ伸びざかりの18歳。ふたりの今後に期待大!