(左から)Koki,、木村拓哉、山下智久

 6月16日、木村拓哉(48)が海外ドラマ『THE SWARM(ザ・スウォーム)』に出演することが明らかになった。

キムタクの海外ドラマ出演に賛否

当記事は「日刊大衆」(運営:双葉社)の提供記事です

 木村はこれまで、2004年10月に日本で公開された香港映画『2046』、2009年10月に日本公開されたフランス映画『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』への出演経験があるが、『THE SWARM』は、海外制作ドラマ初参加となる。

『THE SWARM』は、フランク・シェッツィングの同名小説を原作にした深海に生息する未確認知的生物の群れに直面する人類の戦いを描いた海洋SFサスペンス。木村は、人類の危機に立ち向かう科学者グループ“ミフネ財団”の創設者で、チームの指揮をとるアイト・ミフネ役を演じる。

 制作総指揮は、2011年4月から2019年5月にかけた米・HBOで放送され、全世界でヒットしたドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』のプロデューサーの1人で、エミー賞受賞歴もあるフランク・ドルジャーが担当。

 2022年の世界同時放送・配信を目指して制作され、撮影は9月にイタリアで敢行。報道によると、木村は7月から渡航し、プロジェクトに参加するという。

 木村は出演にあたって「原作の世界観の完成度が高く、この世界観の中に自分が参加できる事を大変嬉しく思います。どんな役であれ、頂いた役柄を大切に演じたいと思っています」とコメントしている。

「木村が大作海外ドラマに挑むとあって、“スゴい! おめでとうございます”“いよいよ海外ドラマに進出なんだね おめでとうございます”など、祝福や期待を寄せる声が多数ネット上に寄せられています。こうした作品に日本人俳優が出演するだけでも快挙なのですが、木村の場合は、制作総指揮のフランク・ドルジャーからの熱烈オファーがあってのキャスティングだといいますから、凄いことですよね」(エンタメ誌ライター)

 これまでドラマ『HERO』(フジテレビ系)、映画『武士の一分』をはじめ、日本で多くのヒット作に出演してきた木村。海外進出はめでたい話だが、

木村の海外ドラマ出演を取り上げた記事には、批判的なコメントも多く寄せられているんです。その原因が次女のKoki,(18)の映画出演に関してです」(女性誌記者)

Koki,の主演抜てきに批判の声

 木村の海外ドラマ出演が発表されたのと同じ6月16日夕方、Koki,が『呪怨』などで知られる清水崇監督のホラー映画『牛首村』で女優デビューを果たし、主演も務めると報じられた。

前日の6月15日に『文春オンライン』がKoki,が清水監督の作品で女優デビューを果たし主演を務める、と報じました。この報道に対しても“18歳のモデル畑が一転経験の無い映画で主演……いくら何でも無謀なのでは?”といった反応がネット上で多数寄せられていました。

 翌日に木村の『THE SWARM』出演が公になると、これを伝えた記事に“彼が主導じゃないかもしれないが娘のゴリ押しが良くない。そこが彼の価値を下げかねない”“彼のこれまでの経験からすれば、別に不思議なことではない。それより、次女の、いきなりの映画主演の方が、非難を受けて当然”とKoki,に絡んだ批判があがってしまったんです」(前出の女性誌記者)

 Koki,の映画主演に関しての猛批判が、父・木村拓哉にも降りかかってしまったわけだが、ただ、今回の『THE SWARM』出演にも、気になる反応が上がっているという。

「木村の『THE SWARM』出演に対して、“海外ドラマ?Hulu?え、山P路線(やめろ)”“またHuluか。山Pの時みたいになるのかな?”“hulu…山Pみたいな感じ…?”と、昨年10月いっぱいでジャニーズ事務所を退所した木村の後輩、山下智久(36)と比較する意見がSNSで見られます」(前同)

 山下は、2020年6月に30以上の国や地域で放送、配信された海外ドラマ『THE HEAD』にメインキャストの1人として出演している。

木村が出演する『THE SWARM』と山下が出演した『THE HEAD』には、いくつか共通している部分があります。1つは、プロジェクトに動画配信サービス『Hulu』が関わっていること。

『THE SWARM』には、イタリア、ドイツ、フランス、オーストリアなどの主要放送局や北欧のエンタテインメント企業、そしてHuluがドラマのプロジェクトに参加しています。『THE HEAD』も、ヨーロッパ最大級の制作会社が主導しつつ、Huluが制作に参加しました。

『THE HEAD』は日本ではHuluで独占配信され、2020年の『Hulu年間ランキング』の海外ドラマ部門で、大ヒット作『ウォーキング・デッド』を抑えて1位に輝きました。『THE SWARM』も、Huluの日本での独占配信を予定していると告知されています。

 海外での展開についても、山下の『THE HEAD』はヨーロッパの主要放送局での放送、『HBO Asia』がアジア23の国と地域で展開する配信プラットフォーム『HBO GO』での配信があり、ここでもランキング1位を獲得し、アジア圏で評価されたことを示しました。木村の『THE SWARM』も世界同時放送・配信となっていて、プロジェクトに欧州の主要放送局が参加していますから、『THE HEAD』と同じく、海外で幅広く展開されるのではないでしょうか」(前出の女性誌記者)

木村と山下を重ねる人も……

 前出の女性誌記者は続ける。

「木村出演の『THE SWARM』には、ドイツや米国など10カ国以上からキャストが集結するといいます。山下出演の『THE HEAD』も、 ジョン・リンチ(59)やローラ・バッハ(42)ら海外キャストが出演していましたね。

 山下は、2019年9月にスペインで行われた『THE HEAD』国際取材会で、“いろんな国から人が集まっていることは、このプロジェクトの強み。その中で自分のアイデンティーをしっかり持ちながら、カルチャーを超えた人のコアな心や感情を、しっかりとシンプルに伝えることができる現場になっていると思います”と話していて、海外キャストとの共演で得たものがあったようです。

 そして、木村の『THE SWARM』、山下の『THE HEAD』は、セリフが全編英語という部分も共通しています。ただ、2020年12月発売の『女性自身』(光文社)によると、山下の『THE HEAD』での英語は、現地でネイティブには程遠いとの評価だったといいます。山下は長らく英語を学んでいましたがそうした厳しい評価だった。木村も相当プレッシャーがあるのではないでしょうか。

 ただ、こうした共通項の多さが、今回の木村の海外ドラマ出演を、山下と重ねる人が出てきた要因でしょうね

 ワイドショー関係者は話す。

「山下さんは、昨年5月放送の『ザ!世界仰天ニュース』(日本テレビ系)などで『THE HEAD』の番宣も行っていましたし、日本でも同作への出演は大いに話題になりました。また、『HBO GO』のランキングでも1位を獲得したこともあり、国外でもしっかりアピールできています。

 山下さんは来年1月公開予定のハリウッド映画『Man From Toronto』に出演しますが、『THE HEAD』への出演が、この仕事につながったのかもしれませんよね。

 木村さん出演の『THE SWARM』が日本で大きな話題になるのは間違いないし、海外にもかなりアピールできる。アメリカや世界の映画など新たな仕事につながる可能性もあるでしょうから、夢は大きくふくらみますよね

 日本のトップタレントである木村。海の向こうでも暴れてほしい!