'21年2月、週刊女性の取材を受ける井上尚弥

 いまだにコロナ終息の兆しが見えないなか五輪開催の時期も近づき、2021年もあっという間に折り返し地点に突入。この上半期を振り返ってみると、芸能界、政界、スポーツ界、そして皇室問題と、数々の“スキャンダル”が勃発。『週刊女性』が追い続けた上半期スクープの中から、厳選した記事を再掲する。(2021年3月2・9日号掲載 年齢は掲載当時のまま)

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 2021年1月16日、プロボクサーの井上拓真が、昨年結婚して第1子が誕生していたことを公表。兄の尚弥とともに兄弟そろって話題を集めているが、やりきれない気持ちの女性がいる──。

 その彼女、Aさんは20代半ばで、矢田亜希子似の小柄な美女。拓真は妻と8年の交際期間を経て結婚したが、同時に、このAさんとの関係も深めていたのだ。輝かしい実績を誇る拓真だが、リングの外では違う一面を見せていた─。

 '19年3月、兄・尚弥を介して知り合ったAさんと拓真は男女の関係に。Aさんは既婚者で、拓真も現在の妻と交際中だった。その後2人はそれぞれのパートナーのもとに戻ったが、約1年後の'20年7月、拓真がAさんを温泉旅行に誘ったことで、再び“禁断の愛”が動きだす。

 '20年8月末、軽井沢のチーム合宿にもAさんは同行。合宿の最終日に拓真の妻が出産したが、その日も2人は関係を持っていた。

事務所も不倫を認めて……

奥さんが入院している間に、拓真さんが彼女を自宅マンションに招き入れたことも。新築の戸建てに引っ越した後も、何度も呼び寄せたそうです。お互いの友人には公然の仲で、“俺の女”と言ったりキスを見せつけることもありました。“結婚しよう”“離婚したら子どもは妻に引き取ってもらう”とまで話していたんです」(同・知人)

 その言葉を信じたAさんは、'20年10月末、夫に離婚を切り出した。すると拓真は、大胆にも彼女に対し、自宅の隣街に住むようすすめたという。しかし、状況が一変したのは、合宿が終わった直後の12月上旬。拓真のもとに、Aさんの夫から内容証明郵便が届いた。不倫がバレたのだ。拓真に対し、慰謝料を求める内容だった。

 すると、拓真は態度を急変。「まじふざけんなよ」「お前のせいや」とメールでまくしたてた。

 拓真の所属事務所にAさんとのW不倫について問い合わせると、事実関係を認めたうえで以下のようなコメントを寄せた。

「過去のこととはいえ、今回のことで多くの方を傷つけてしまったことを心から反省しています。これからは、ボクシングひと筋に精進します」

2018年、WCBバンタム級暫定王座決定戦に判定勝ちし、兄尚弥(左)と手を取り合う井上拓真(共同通信)

 このスクープが『週刊女性』およびWEB版で配信されると、その反響はすさまじかったようだ。

特に女性ファンからの反発が大きいようですね。ネット上では“ガッカリした”“もう応援しない”という声が飛び交っていますよ。弟の行動を黙認していた井上尚弥選手にも批判が集まっていますが、不倫相手の女性に対しても“妻子がいると知りながら、関係を続けていたわけだから同罪”と評価する人が多いですね」(スポーツ紙記者)

 不倫の当事者である拓真は周囲にそうとう怒られたようで、改めて自分がしてしまったことの大きさを痛感しているという。

現在は、スポンサーを務める企業などに対して、“お騒がせして申し訳ありませんでした”と、謝罪行脚の真っ最中みたいですね」(同・スポーツ紙記者)

 拓真とW不倫の関係にあった20代女性のAさんだが、実は彼の前に、兄の尚弥と出会っていた。事情を知るAさんの知人は、拓真が尚弥に対して嫉妬心を抱いていたと語る。

アザができるほど掴み、一万円札を投げつけて

Aさんがメールで尚弥さんから連絡が来たことを告げると、拓真さんは“そうかそっち行くのか”“尚(尚弥の愛称)から誘われたら行くやん”とふてくされた様子で返信してきたそうです。Aさんはもちろん否定しましたが、“ほんとかよ”“まあそっち行ってたら知らんけど”と苛立ちを隠さなかったといいます

Aさんが兄の尚弥から連絡を受けた際には、嫉妬する様子だった井上拓真

 Aさんは‘18年12月に、西麻布で開かれた飲み会で尚弥と初めて出会っている。翌年2月にグアムで再会したときは、拓真も一緒におり、それが拓真との初対面だった。

「3月に六本木で飲み会があり、その場でAさんと急接近したのが拓真さん。2人が男女の関係になったのはその直後です」(同・知人)

 しばらく会わない期間があったが、約1年後に関係が復活。‘20年8月に軽井沢で行われたボクシング合宿の最終日に、拓真の妻が第1子を出産したが、その日も2人は関係を持っていたという。

合宿を終えた翌日、奥さんが入院しているときにも、拓真さんはAさんを自宅マンションに呼んで泊まらせています。帰った後に彼女が“子どもも生まれて幸せな家族って感じで嫉妬する”とメッセージを送ると、拓真さんは“Aといたほうが幸せ”と返信。“妻の束縛がすごくて疲れる”と、愚痴をこぼすこともあったそうです」(同・知人)

 妻子持ちの拓真は、妻からの束縛を嫌っていたにも関わらず、Aさんの行動にはうるさかった。

Aさんには“浮気するなよ”“俺の女やからな”とメッセージを送っていたみたい。彼女がちょっとでもほかの男性と親しげにすると、不機嫌になるんです」(同・知人)

 その状態でさらにお酒が入ると、トラブルになることもあった。

お酒の席でAさんがある男性と距離が近かったことが気に入らなかったようで、拓真さんはものすごい力で彼女の膝をつかんで引っ張りました。アザができてしまったほどです……。カラオケ店で2人が口論になったときは、外に出て友人に迎えを頼もうとした彼女の電話を弾き飛ばし、“しょうもないやつに電話してんじゃねえよ! てめえはこれで帰れ!”と1万円札数枚を投げつけたことも。Aさんがほかの男性の話をするとキレて、彼女が泣くまで罵倒したこともあったそうです」(同・知人)

井上尚弥がみせた“逃げの姿勢”

2人がケンカすると、尚弥が間に入って仲裁することもあった。‘20年12月に浜名湖で行われた合宿では、同じ部屋で過ごしていたAさんと拓真にこんな助言も。

尚弥さんが“最近2人はどうなの?”と部屋を訪ね、ケンカの話をすると“拓(拓真の愛称)それはダメだよ”とAさんの味方になってくれたそうです。拓真さんが“離婚してフリーになりたい”と言うと、“だから結婚考えろって言ったじゃん”と諭したなんて話も聞きました」(同・知人)

 ケンカしながらも交際を続けていた2人だったが、Aさんの夫に不倫がバレると拓真の態度が急変。

Aさんの夫に不倫関係がバレると、態度が豹変した井上拓真

「まじふざけんなよ」

「お前のせいや」

と、メールでAさんをまくし立てた。結局、要求された慰謝料を拓真が全額支払うことになり、Aさんの離婚が成立。拓真と一緒になれると喜んだが、拓真は冷たい言葉を投げつけた。

拓真さんの要求にしたがってAさんが離婚受理成立証明書を用意すると、彼は“俺は絶対に離婚しない”と言い放ったんです」(Aさんの別の知人)

 拓真はAさんのLINEをブロックし、電話も着信拒否。なんとかして話し合おうとAさんが彼の実家まで行くと、練習帰りの拓真が彼女を近くの公園に連れて行ったという。

2人で話し合っていたところ、そこに尚弥さんも駆けつけ、彼は拓真さんを家に帰したそうです。すると尚弥さんは“盛り上がっていれば結婚するとかそんなことも言うけど、それを真に受けるのはおかしい。高校生じゃないんだからさ”とAさんを冷たくあしらったといいます。最終的には“試合が終わったら、俺が間に入るから話し合おう”と、その日は強引に返されたそうです」(同・知人)

 追い返されたAさんは、その言葉を信じて待つことに。しかし、いざ試合後に連絡すると、尚弥は言を翻したのだった。

“俺は関わってないから”“2人のことを俺は詳しく知らないから、〇〇に聞いて”と友人の名前を出してあからさまに逃げの姿勢。結局、尚弥さんを含めずに話し合いの場を設けることになったんです」(同・知人)

 巻き込まれたくないと思ったのか、拓真に続いて尚弥の態度まで急変。こじれにこじれた話し合いは、“契約書”まで登場する事態に。

W不倫の代償

拓真さんは、井上家にとって都合のいい条件を並べ、それを破った場合は300万円を支払うといった、一方的な“契約書”を突きつけてAさんにサインを強要しました。断ると拓真さんの母がやってきて、彼を信頼していたと話すAさんに“著名人だからといってそんなのは関係ないし、それだけで信用するのはおかしい”と開き直ったそうです。息子を棚に上げて叱責してきたことで、Aさんは驚きを隠せなかったとも聞きました」(同・知人)

直撃に対しては沈黙を守った井上拓真だったが、後日所属事務所を通して関係を認めるコメントを寄せた

 拓真と尚弥の言葉を信じたばかりに、振り回されることとなったAさん。しかし、彼女もまた“不倫”という過ちを犯した1人である。

「拓真さんの言動を考えると、彼のために全てを捨てたAさんには同情してしまう部分もあります。それでも、不倫は不倫。旦那さんがいる立場で、拓真さんと関係に至ったのは許されることではありません。拓真さんの結婚後も関係を続けていたことで、彼の奥さんに与えたショックも計り知れないものだと思います」(同・知人)

 兄という立場ながら、2人の許されざる関係を黙認していた尚弥。彼は『週刊女性』の直撃に対しても、

「いや、聞いていなかったんで」

 と、シラを切っていた。2人から相談まで受けていた彼が“聞いていなかった”というのは、いったいどういうことなのか。改めて尚弥の所属事務所に問い合わせたが、期日までに返答はなかった。

 弟の不貞に対して彼がすべきことは、見て見ぬふりをすることではない。多くの人を裏切ってしまった問題だけに、尚弥もその事実に向き合う必要があるはずだ。