女性の膝に手をかけ親密そうな様子をみせる成宮寛貴

 いまだにコロナ終息の兆しが見えないなか五輪開催の時期も近づき、2021年もあっという間に折り返し地点に突入。この上半期を振り返ってみると、芸能界、政界、スポーツ界、そして皇室問題と、数々の“スキャンダル”が勃発。『週刊女性』が追い続けた上半期スクープの中から、厳選した記事を再掲する。

 '16年に違法薬物を使用した疑惑が報じられ、芸能界引退を発表した成宮寛貴。2月中旬、緊急事態宣言下の都内で“三密パーティー”を開く彼の姿が目撃されていた。成宮は《ガセネタです》と、自身のツイッターで猛烈に批判したが、『週刊女性』は一部始終を捉えていたーー(週刊女性2021年3月16日号掲載)。

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芸能界から消えてなくなりたい

「昔より強くなって帰ってきました。また会えてうれしいです。みなさんがあっての僕だと思っていますから」

 2月中旬のある夜、都内のセレクトショップ前に集まっていたファンに向かって、成宮寛貴が力強く挨拶すると、歓声があがった!

 彼がファンの前に姿を見せるのは久しぶりのことだった。

 成宮は、多くのドラマや映画に出演し、'12年にはドラマ『相棒』(テレビ朝日系)で3代目相棒の甲斐享役に抜擢されるなど、順風満帆の俳優人生を送っていた。しかし、“あの日”を境に一転する。

「'16年に『FRIDAY』で違法薬物を使用した疑惑が報じられました。成宮さんと所属事務所は疑惑を否定しましたが、その後も使用を疑わせる報道が続いた。ついには、《今すぐこの芸能界から消えてなくなりたい》と悲痛なコメントを出し、芸能界引退を発表。しばらくは、日本を離れてドイツやスウェーデンなど、海外を転々としていたそうです」(スポーツ紙記者)

 '17年には、インスタグラムを開設して自ら近況を伝えるようになり、少しずつ新しい道を歩き始めた。

'19年には公式サイト『Hirоshige Narimiya』を開設して積極的に情報を発信するように。サイトでは彼がデザインした洋服やマグカップ、バスソルトを販売しています。昨年4月には、水嶋ヒロさんとインスタライブでコラボするなど、少しずつですが、復帰の兆候が見え始めています」(同・スポーツ紙記者)

集まったファンに“神対応”

 今年1月15日のインスタグラムで、日本に帰国していたことを明かした。

「昨年末に戻ってきて、三重県の伊勢神宮などを観光していたそうです。1月初めから東京に滞在しています。これまでも、一時的に日本に戻ってきたことはありましたが、今回は長期の滞在になるそうです」(成宮の知人)

 衝撃的な引退から5年がたち、“消えてなくなりたい”ほど思いつめた傷も少しは癒えたのだろうか。日本に戻ってきたのには、こんな理由が。

オランダでデザイナーの仕事をしていたのですが、新型コロナウイルスの影響で、予定していた仕事が中止に。オランダは昨年から何度かロックダウン(都市封鎖)になり、飲食店や衣料品店なども閉鎖されていました。思うように仕事ができない状況が続き、日本へ帰ってきたといいます」(同・成宮の知人)

 日本に戻ってきて1か月がたった2月中旬には、都内のセレクトショップで“一大イベント”を開催した。

「成宮さんがプロデュースしたグッズを、ポップアップショップで販売したんです。成宮さんと仲がいいオーナーがやっているお店が閉店することになり、彼の商品を4日間の期間限定で販売することに。彼もうれしかったようで、イベントの2週間前からお店に来て、何度も打ち合わせをしていましたよ」(近隣の店舗スタッフ)

 イベントは大盛況だった。

事前に成宮さんがSNSで告知していたので、多くのファンが訪れました。連日整理券を配るほどの大行列。成宮さんの商品を置いているだけでなく、本人がお店に来て、ファンと交流するサービスもあったんですよ」(同・近隣の店舗スタッフ)

プロデュースしたグッズを、ポップアップショップで販売していた成宮寛貴

 久しぶりに日本のファンと会えたのがうれしかったのだろう。来店したファンに“神対応”を見せる場面も。

「ひとりひとりに“わざわざ来てくれてありがとう”と、ていねいに対応し握手したり、ツーショット写真まで撮ってくれました。営業が終わった後も、出待ちしているファンに優しく声をかけていましたね。若い人や中高年の女性が多かったですが、若い男性もいましたよ」(お店を訪れたファンの女性)

 イベント最終日には、営業が終了した午後8時過ぎから、成功を祝って店の中で打ち上げが始まった。

みんなでビールやシャンパンなどを飲んでいました。成宮さんは終始ご機嫌で、スタッフと踊ったり、ハイタッチしたり、女性スタッフとハグまでしていましたね」(同・ファンの女性)

緊急事態宣言にマスクなしで大騒ぎ

 お店が閉まってからも、成宮をひと目見ようと多くのファンが集まっていた。すると、その様子を見た彼は大胆な行動に出る。

会の途中で外に出てきて、1分以上も挨拶をしてくれました。“こうやってみんなと会える機会を増やしていきたい”と、日本でまた別のイベントをやることも匂わせていてうれしかったですね。お店に戻るときには、投げキッスまでして、ノリノリでしたよ(笑)」(同・ファンの女性)

 ただ、東京はいまだ“緊急事態宣言”が発令中で、自粛を余儀なくされている。コロナ禍で大騒ぎをしていたことに対して、疑問を呈する声も。

お店は7~8人入ればいっぱいになる規模なのですが、そこに10人くらい集まっていたんです。しかも、換気していなかったし、みんなマスクもつけずに大声で話していました。明らかに“3密”になっていましたが、大丈夫なんでしょうか」(近隣住民)

 宴は深夜まで続き、最後には“トラブル”も起きて……。

警官2人が自転車でやってきて、静かにするよう注意していました。大声で騒いでいたので、近所から通報があったみたい。さすがにマズイと思ったのか、その後すぐお開きになりました」(同・近隣住民)

一団を注意し終えて引き上げる警察官。奥に見えるのが成宮たちのグループ

 それでもまだ飲み足りなかったのか、成宮は女性スタッフ2人とタクシーに乗り、お店から少し離れた高級マンションの中に消えていった。

 引退して5年たっても、多くのファンが集まるとなると、やはり、芸能界復帰が現実味を帯びてくる。

「新宿2丁目界隈やファッション業界には、今も成宮さんを表舞台に戻したいと考えている人が多いんです。彼の才能を高く評価していて、舞台やネットドラマなどのオファーを持ちかけています。しかし、本人は頑として首を縦に振らないそうです」(前出・成宮の知人)

 2年前には、“あの作品”に成宮が戻ってくるという話が持ち上がった。

「'19年に『女性セブン』で、『相棒』にカムバックすると報じられたんです。成宮さんは'15年のシーズン13で、罪を犯して懲戒免職になるという衝撃的な展開で卒業したので、実現すればファンにとって超サプライズになります。しかし、テレビ朝日も、成宮さんも即座に報道を否定しました」(芸能プロ関係者)

 奇妙な“復帰説”が出たのには、こんな舞台裏が。

当時、スタッフの間では昨年の秋から放送されているシーズン19で現在の反町隆史さんに代えて成宮さんを再び相棒にしてはどうかという話が出ていたそうです。ただ、スポンサーには話しておらず、本人にもオファーする前の段階で報じられてしまったんです」(同・芸能プロ関係者)

 具体的な話を進める前に情報がもれたことで、幻になってしまったのだろう。さらに、コロナが復帰への道を断ち切ってしまった。

「テレビ局は感染を防ぐために、ドラマの作り方を根本から見直すことになり、いかに安全に作るかを最優先で考えるようになった。その結果、相棒を新しくキャスティングするという案はなくなり、成宮さんが“復活”する話も完全に立ち消えになってしまいました」(同・芸能プロ関係者)

 ただ、コロナがおさまれば再び成宮の起用が検討されてもおかしくない。

「僕はもう引退してますから」

スタッフの中には、成宮さんの再起用に積極的な人もいると聞いています。“薬物疑惑”に関しては、警察の捜査を受けたり、逮捕されたわけでもないので、テレ朝としても、出演は問題ないと考えているはず。可能性としてはかなり低いかもしれませんが、 数年後、彼が『相棒』に戻ってくることはありうるでしょうね」(同・芸能プロ関係者)

 現時点で、本人は芸能活動を再開する意思はあるのだろうか。

 2月中旬の夜、イベントのあったセレクトショップから出てきた成宮を直撃した。

 周りにいたスタッフが「取材はやめてください!」と遮ったが、成宮は少し沈黙した後、ゆっくりとした口調で話し始めた。

プロデュースしたグッズを、ポップアップショップで販売していた成宮寛貴

─今回、なぜ日本に帰国されたのですか?

「一時的に戻ってきただけですよ」

 帰国して2か月ほどになるが、あくまで一時的であることを強調する。

─芸能界に復帰することは考えていますか?

「いえ、僕はもう引退していますから……」

 復帰に関しては、はっきりと否定した。しかし、続けて発した言葉からは彼の迷いも感じられた。

「こういうの(取材)は、タイミングが合ったときにしていただきたいです」

“タイミング”というのは、復帰のことを意味しているのだろうか。再び表舞台に立とうと思っていなければ、取材を受けることもないはずだが……。

─今回、久しぶりに日本のファンの方々とお話しされていかがでしたか?

「……すいません、もうお引き取りいただけますか?」

 重ねて質問を投げかけたが、やんわりと拒絶された。

「寒い中ありがとう。気をつけて帰ってね」

 取材に応じてくれたお礼を言うと記者を気遣う言葉が返ってきた。成宮が言う“タイミング”が来る日もそう遠くはないのかもしれない。