小林廣輝アナウンサー(インスタグラムより)

 先日、『FRIDAY』(6月25日号)でテレビ朝日の斎藤ちはるアナとの交際が報じられ、同時に二股疑惑まで浮上したTBSの小林廣輝アナウンサーにさらなる醜聞が持ち上がった。追撃するように同誌(7月9日号)が報じたのは二股どころじゃない彼の奔放な女性関係。

 斎藤アナ交際報道が出た後に同誌には小林アナに関する情報提供、いわゆる“タレコミ”が続々と寄せられた。その数は実に12件、まだまだ出てきそうだという。そのうち4人の告白により小林アナの“生態”が記事化されている。今どきの若者なのだろうが、記事を読むと彼のチャラさが伝わってくる。

 小林アナは局内でも若手のホープとして期待されていて、入社してすぐに『アッコにおまかせ!』の進行役、『Nスタ』のニュースプレゼンターに起用されているが、どちらも“欠席”となり、出演を見合わせることとなった。2番組とも降板が濃厚とのことらしい。

公式SNSの運用を任されていたにも関わらず

当初は厳重注意で済ますつもりだったようです。『FRIDAY』第2弾が出る直前の“管理者会議”では、彼を番組から降ろすという話は出ていませんでした。同誌の報道が出た直後に現場、つまりセンター長とデスクと番組サイドで決めたようです。

 まあ、局内でも厳しく対処するべきだという声が出ていましたし、特に『Nスタ』は報道番組ですからね。いくら法に触れていないといっても、彼の行動は問題があります。それにあの番組の視聴者は主婦が多い。視聴者の反感を買ってしまうでしょうから」(TBS関係者)

 厳しい処分となったわけだが、厳しくなった理由はそれだけではないというのは別のTBS関係者。

彼は社内でも“アナウンス部の公式SNSの運用担当”だったのに意識が低すぎます。個人でインスタのDMなどを使って“女漁り”をしていたわけですから。『FRIDAY』の報道が出たとき、局内では“バカだな。脇が甘い”という声がほとんどでした。しかしアナウンサーも含め若手社員の中には“すごいね。やるねえ”と、どちらかといえば彼を賞賛する者もいた。第2、第3の小林アナが出てこないように綱紀粛清(こうきしゅくせい)のためのみせしめの意味もあったと思います

熱愛が報じられたテレビ朝日・斎藤ちはるアナ

 ほかには、“テレ朝の看板アナに恥をかかせておいて、甘い処分では示しがつかないだろう”との声も上がっていると聞く。そもそも小林アナと斎藤アナの交際が明るみに出なければ、彼を告発する女性が噴出することもなかったはずだ。

 そしてキー局の社員から聞こえてきたのはこんな声。

「イケメンとかタレント性はいらないかな」

 一体どういうことか。

ジャニーズに履歴書を送っていた男性アナも

 最近はタレント出身の女性アナが目立ってきている。彼女たちは、元タレントだけに場慣れしていますから研修の手間が省け、即戦力になりやすいという利点があるからだ。昨今では男性アナにもそれと同じような傾向が見られるが、もともと男性アナは女性アナに比べたらどちらかといえば地味な存在だった。

「これまでは男性アナは普通にアナウンサー業務ができればいいと、それほど容姿にこだわることはありませんでしたが、女性視聴者層の獲得を狙ってイケメンを採用することが多くなりました」(同前・キー局社員)

 確かに最近の男性アナはイケメン・長身が当たり前で、“才色兼備”が求められているのがわかる。実際に名が知れたタレントで男性アナになった例はまだないが、『ミスターキャンパス』や『コンテスト入賞者』など“プチタレント”のようなイケメンが採用されるようになった。前出のキー局社員が言うには、

最近の若手男性アナの中には芸能事務所に所属していた人もいます。日本テレビの川畑一志さんはもともと芸能事務所に所属していました。また、あまり知られていないところはありますが、同局の弘竜太郎アナも"ジャニーズ事務所”に履歴書を送っていた過去があります。

 その本質はやはり目立ちたいということでしょうから、有名人志向があるのは間違いない。タレントならマスコミの的になることを意識するものですが、彼らはそこまで気が回らないようです。有名人には違いないのですが、あくまで会社員だということを忘れないでほしい。これからは男性アナの採用には気をつけねばなりませんね

 小林アナも顔が売れたことで、女性にアプローチしやすくなったところがあるのだろう。しかし、そんな“タレント感覚”は、ひとつ間違えば身を滅ぼすことになると、早く気づいていればこんなことにはならなかった──。

<芸能ジャーナリスト・佐々木博之> ◎元フライデー記者。現在も週刊誌等で取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中。